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人民解放軍は、すでに台湾島への十分な揚陸能力を備えているんでしょうか?

A 回答 (9件)

質問者さんの別の質問に回答した通り、中共軍が台湾に侵攻して制圧するためには、第二次世界大戦のノルマンジー上陸作戦と同じくらいの規模の、数十万人の兵士を台湾海峡を渡って、送り込む必要があります。

 でも、今の中国には民間の船をすべて合わせてもそれだけの人間を一挙に運ぶ船はありません。 また、台湾には、それだけの兵士とそれに伴う武器・兵器を一挙に上陸させられる、ノルマンジーのような海岸はありません。 1-2万人程度の兵士を小出しに送り込んでも、総人員163,000人、予備役1,657,000人の台湾軍の餌食になるだけです。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!

お礼日時:2023/08/18 00:56

昨年段階では、人民解放軍海軍(PLAN)の海上輸送能力は極めて限られました。

40機弱の航空機を艦載する中型空母を3隻と、航空機運用能力の小さな071型(満載2万5000トン)8隻と075型(満載4万トン弱)が1隻のドック型揚陸艦が計9隻ある他は、揚陸艦が50隻と海軍の揚陸艇が70艇弱と陸軍の小さな揚陸艇が200艇ほどです。空挺を行う軽歩兵や漁船による海上輸送を除けば、この輸送能力では9個旅団しか運べません。
2023年現在は隻数が増えたと思われ、12個旅団ほどは輸送可能かもしれませんが、第一波の侵攻勢力として成立しても、この艦艇が再び大陸側の港に戻って2波3波と海上輸送を断続的に続けるか、もしくは台湾島の港を占拠して民間輸送船を含めた輸送船団を接岸しての大量上陸を図るしかないでしょう。また、大きな国際空港も戦略輸送の拠点として利用するかもしれません。

そういう上陸戦を想定して、首都に相当する台北でPLAが上陸占拠しそうな台北漁港と竹園漁港、桃園国際空港の3か所の背後には、台湾陸軍がSSMやSAMの部隊に加えて榴弾砲などを中心とする陸戦部隊を配置しています。また、台湾島だけでなく島嶼部にもSSMやSAMの部隊、陸戦部隊が配置され、遅滞戦闘を行なう事で敵の侵攻を遅らせるべく努める事になっています。

このような台湾側の防衛戦略は、『国安防衛計画』として立案され全軍がそれに則って配置されています。

『国安防衛計画』は3つのフェーズから成り、まずPLAの動きを早期に掴みます。次に航空機や遠射して来るミサイル等から自軍戦力を温存しつつ、海上を接近する揚陸艦艇の多くを撃破します。最後に、着上陸を図る敵を海岸線で掃滅します。

実際に台湾軍の戦力だけで3つのフェーズが上手く機能してPLAを押し戻せるかは大いに疑問ですが、米軍が人工衛星軌道から掴んだPLAの動静は、最初期の揚陸艦隊の不審な準備段階から台北に通知される事で、迎え撃つ準備が始まるでしょう。現実にPLAが動くとすればそれは軍港を離れ鈍足の海上艦艇を援護するための航空機による空域の安全確保が最前線を形成するので、台湾側のミサイル戦力だけでなく、まず双方の航空機による空戦で時間を消費するでしょうし、それによって大陸からの軍事侵攻が明らかとなります。そして、揚陸艦艇の全てを撃破できずとも沿岸部への着上陸以後も陸戦兵器によってその進撃を阻害し、PLA側が想定しているよりも時間を消費します。そういう各局面で大陸が企図した作戦計画を遅滞させる事で、米国をはじめとする自由主義諸国の救援軍を待つ……というのが彼らの防衛計画の骨子でしょう。ロシア侵攻軍に対処したウクライナ軍の戦い方にも通じるところがあると思います。

また、一昨年から米海兵隊の少数の特殊部隊が台北の北部で台湾軍へ軍事訓練を施していた事が米台政府の意図的なリークによって明らかとなりましたが、これなどもPLAが10日間から2週間ほどで台北政府を占拠して「内戦終結」を宣言させないように、迅速浸透戦を図るPLAのコマンドーから首都を守るための米国国防総省の有効な一手でしょう。

北京政府が、台湾軍の戦力規模はあなどれず、早期決着によって諸外国の軍事介入=台湾救援の時間を与えない、という侵攻作戦は成立しがたい……と考えれば、それが”抑止力”となって軽々な台湾への侵攻を防ぐ事になるのでしょう。
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米海軍や海自の艦船を参考にすると、LPDが運べる人数は400人程度、LSTHは戦車揚陸艦ゆえ、乗れる要員はわずか、LSMは運航要員と運ぶ人数併せても40数人、LCUは運航要員と運ぶ人数併せても20数人。

 これらを中共が2010年時点の10倍の隻数に増やしていても、大した数の兵士は運べませんね。

また台湾海峡の一番狭い海峡北部の幅は約130キロメートルですが、中共軍の数千隻の軍船がこの一番狭い海路を渡るはずがありません。 南シナ海、東シナ海、日本海、黄海に面した海軍基地や、主要港から台湾の西岸を目指すでしょうが、先に回答した通り、台湾には台湾侵攻に必要な膨大な数の兵士と軍備を上陸させられる海岸がありません。
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中国海軍は2010年までに、ドック型揚陸艦(LPD)1隻(基準排水量19,855トン)、回転翼機が発着できる揚陸艦(LSTH)を20隻(満載排水量4,800トン)中型揚陸艦(LSM)は(同1,850トン)10隻と(同800トン)11隻、揚陸艇(LCU)は同800トン)10隻を保有しています。

今はもっと増えてますし、これに加えてLO-LO船などの民間船舶の徴発もあるでしょう。海峡が狭いところで100㎞ちょいですので、揚陸能力だけと考えると数個師団は十分に可能かなと。
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陸続きでもあんなに手間取っているので近平ももう諦めているでしょう

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No.4ですが、さらに追加して、「攻撃三倍の法則」と言う法則があります。

戦闘において有効な攻撃を行うためには相手の三倍の兵力が必要となるとする考え方です。 即ち攻撃する側の中共軍は台湾軍の3倍の兵士を送り込む必要があるということです。 台湾侵攻に当たっては、さらに多くの兵士を送り込む必要があるかもしれません。 重武装して、船にぎゅうぎゅう詰めにされた中共軍の兵士たちが、10時間ほどかけて300㎞近くある台湾海峡を渡ってきて、上陸後すぐにベストコンディションで戦闘に臨めるとも思えません。
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おそらく、もう、有ると思うし、そう思わないと行けない。

麻生さんが台湾を守るって行ったので、我々も参戦するのが決まった!言っただけ、と勘違いしては行けない。わざわざ台湾に行っての発言だから、約束したも同然。なので台湾有事には、日本も参戦。
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一個師団(1.2万人)程を揚陸できます。



台湾本土を攻めるには全く足りません。台湾も構えていますから、揚陸港にたどり着く前に殲滅される量です。これの50倍ぐらいを、大きな損耗なしに台湾本土まで届けることができ、更に弾薬糧食を運び込めれば、勝てるんじゃないですかね。071型揚陸艦は商船ベース故、大増産は可能ですが、簡単に撃沈できます。大金門島、小金門島ぐらいは落とせると思います。

人民共和国軍人は例のごとく無尽蔵に湧いて出てくるのでしょうし、船舶、戦闘用車両は余りある中国の資金で幾らでも作れるでしょうから、怒った中国人民が大反乱を起こさない限りは勝てるんでしょう。
時代が時代なら、中京が台湾に無理に攻め入って陥落させたものの、背中がお留守でどこかに中国大陸を盗られてしまい、蒋介石の再トレースしただけになりかねません。
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揚陸能力はあるでしょうね。


ただ圧倒的な米第七艦隊の攻撃力がある中での上陸というのは難しいです。

中国としては台湾政府の合意の上で併合したいのですよ。
それが一番犠牲がすくなくてすむからです。

台湾の国民党は「中国はひとつ」という主張をしています。
ですからかって戦火を交えたにもかかわらず、中国共産党は国民党と仲が良いのです。
歴史の皮肉と言えば皮肉なんですけれどもね。
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