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知り合いの教師が「学校でお金の話を生徒にするのはタブーとされてきた」と言っていました。

他方で、現在ニートの増加や税金未納問題などの
労働意欲や金銭にまつわることが社会問題化されています。

それでは積極的に金銭教育を学校の教育に導入すべきでは?と思いますが、
導入している学校はごくわずかという現状もあります。
(ここでいう金銭教育とは経済の仕組み、お金の価値感、お金を稼ぐという事などを教える事です)

なぜ、学校では積極的に金銭教育を取り入れないのでしょうか?
なぜ、学校で教師がお金の話をする事はタブーとされてきたのでしょうか?

また、金銭教育は学校教育に取り入れられるべきなのか否か?

について皆さんのご意見をお聞かせいただければと思います。


私が思うに、
1.金銭教育は家庭で行う教育であるから
(お金の価値観は人によって違うし、常識的な問題だから、学校で教えるものではない)
2.教えられる人がいないから
3.教科教育ではないので、教えられる場面がなかったから
4.日本には古来からお金というだけで「卑しい」というイメージがあるから
5.金銭教育=お金至上主義になり、誤った価値観を持った人間を形成しやすい
といった理由かなとも思います。

で、結局はそれでも金銭教育は取り入れて、
お金の大切さを教えるべきではないか?とも思います。

みなさまよろしくおねがいします。

A 回答 (7件)

はじめまして


一人の教員です。

金銭教育の必要性は、私も強く感じています。
これだけ物があふれている社会になると、当たり前の価値観が狂ってくる危険性もあります。正常な金銭感覚を持つことがどれだけ大事なことかを社会全体が認識して、学校だけでなく家庭でも、地域社会全体でも、学童期の子供に徹底して身につけさせなくてはならないでしょう。また、社会的な信用がなければ、ただの1円だって、稼ぐことは簡単ではないことなんかも、あらかじめ身につけなくてはならないと思うのです。

実際に手探りではありますが、私の周囲の同僚も、職業教育の一環として中学生時期からの進路指導をきちんと行う必要性を指摘したり、職場見学を企画したりもしています。金銭感覚の指導も、日常的な会話でも行っていけるはずです。
私も文化祭などを通して、店舗経営の基礎みたいなことを意識させるようにつとめています。

ただ悲しいことに、教員にはコスト感覚が鈍い者が多いです。私の周囲では、コスト感覚を話題に出すこと自体、あまり見られないことです。公務員の場合は特に、コストの節約が自分の評価に返ってこないことが原因にあるのかも知れませんね。きちんとしている教員は、自然と金銭的時間的コストを大事にしているのですが…。

日本の教育現場は、もっと実験的な取り組みをしていっても良いのだと思います。ただ、実験的な取り組みを個人でやろうとしても、組織的にバックアップするための仕組みがないのと、日々の業務遂行で手一杯で新たな事に取り組む余力がわかないのが現状ではないかと。自ら教材研究を行って授業を組み立てる、なんてことも総合学習以前には、それほど多くはなかったのではないでしょうか。…そんなことよりテストの得点力を上げて欲しい、なんて考える保護者も少なくないでしょうから、学校としても動きづらいというか。

これを変えるためには、地域の保護者の支持・協力が必要です。保護者の要望があれば学校も取り組みを始められるかも知れません。お子さんが学童期にあれば、複数の保護者で話し合った上で、PTA総会や学級懇談などをうまく利用して、自分の子供にはそういった教育がなされるように取り組んでみてはいかがでしょうか。
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この回答へのお礼

実際に教育現場で働かれている方のご意見は
非常に参考になります。ありがとうございます。

>ただ悲しいことに、教員にはコスト感覚が鈍い者が多いです。
>私の周囲では、コスト感覚を話題に出すこと自体、あまり見られないことです。公務員の場合は特に、コストの節約が自分の評価に返ってこないことが原因にあるのかも知れませんね。
>きちんとしている教員は、自然と金銭的時間的コストを大事にしているのですが…。

この問題は非常に重要ですね。
私は一会社員ですが、コスト意識というのは確かにものすごく重要視されていると思います。
それが直接会社やプロジェクトの売り上げに関係するのですから。

金銭的問題を教えるのに、教える側にその意識が低いと、内容に説得力は出てきませんよね。

>地域の保護者の支持・協力が必要です。保護者の要望があれば学校も取り組みを始められるかも知れません。

やっぱりとてもデリケートで個々の家庭の事情が絡む問題なだけに、みんなが教育していく必要は大いにあると思います。
「そんなこと家庭だけで十分だ」とか「学校が教えることでない」などと言い合わず、
「将来の日本のため」という共通の意識を持って、
全員で協力していける環境を作る事が大事なのだと思います。

お礼日時:2005/05/05 13:15

両親が教員ですが、以前、その類の話をしたことがあります。



現場として(特に公立)難しい点は、
家庭の事情が絡むことです。
例えば、実際に借金している家庭があるとか、
幼い生徒がいればいるほどやっかいですよね。
もちろん、一般論を伝える必要性は感じますが、
そういった内容に過敏に反応される家庭もあります。
細心の注意を払うべきことなのだ、
といっていた記憶があります。

私自身は、教育実習中に母子家庭の話をして(例えでだしました)
そういった発言には注意を払うべき、
という指摘を受けたことがあります。

気にするかしないか、といえば、
気にする方のほうが多いのが日本の現状ではないでしょうか。

お金の大切さはもちろん伝えるべきであると思いますが。

うまくまとまりませんですみません。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。


>そういった発言には注意を払うべき、
>という指摘を受けたことがあります。
そうですね。

一般家庭の事情にまで学校が口を出すべき事ではない、
というのはもっともな事だと思います。

ただ、家庭は性教育や不登校の問題など扱いづらいことを学校にだけ押し付けておいて、
都合のいいことだけ口出すなというのも乱暴な話だと思います。

一方的に学校が扱うだけだと問題があるので、
家庭や学校が上手く協力して、みんなでサポートしていける
環境が作れれば一番いいんですけどね。

お礼日時:2005/05/05 14:24

私も学校での金銭教育は賛成です。


ついでに悪徳商法などの消費者教育も実施してほしいです。
問題点としては
1.金銭教育をするスキルが教師にあるのかです。
というのは教師自体一般社会から隔離された環境にいるため、商品先物取引業者の勧誘の的らしいからです。悪徳業者は教師の退職金を狙っています。

2.モノを売る業界の立場からはあまり金銭教育をすると商品が売れなくなり不況になるのではという懸念もあります。

業界の既得権益の問題もありなかなか実現が難しいのではと思います。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

ニュースでみましたが、振り込み詐欺の実行犯は10代~20代が大半だそうです。
これは、ゲーム感覚でしかお金を扱えないという、
金銭感覚の欠如が問題にもなっていると思います。

また、今は自己責任の時代といわれているからこそ、
それから身を守る方法はどこかで教えなければならないでしょう。
自然と身に付くものでは、リスクから回避ができないと思います。


1.は確かにそうですよね。

2.の問題は、それこそ大問題だと思います。
自分達の利権のためにしか商売を行わないのであれば
、そんな業者の方が先に取り上げられるべきです。
消費者が国や権力の言いなりにならないためにも、
フェアに金銭の問題を取り上げる必要があると思います。

お礼日時:2005/05/05 13:22

サラ金に手を出すことの恐ろしさなどはしっかり教えて欲しいと思います。


利息の計算をし、それをグラフなどに具体的に視覚化して、しっかり印象に残るように教えて欲しいと思います。
その他、お金の安易な貸し借りはしないことなども。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。


>サラ金に手を出すことの恐ろしさなどはしっかり教えて欲しいと思います。

そうですね。
「お金は人を変える」
ならば、どのように人を変えるのか、どのようにお金と接していかなければならないのか、
というソフト面を教える事は非常に重要な事だと思います。

お礼日時:2005/05/05 13:09

今日は、小学校でも金銭、為替教育は、授業がありますよ。


小学生でも、ハワイやグアムや香港など、海外旅行する時代ですから、当然、為替教育なしでは、外国での買い物が出来ないですから。
また、金銭、消費者教育は、必要で、欧米では、授業で、必須になっています。

タブーというのは、昔の話でしょう。
金銭が、流通の代用品ということ、金銭があるから、貯蓄ができ。過去は、貯蔵する米が、日本の金銭の象徴だった。など。米蔵と銀行のはなし、たべものを金銭に、交換することにより、価値の延長が出来るなど(野菜のままなら腐って延長できない)など、当然の経済理論は、教えていると思います。

タンカーで、石油を運ぶことを使って、先物取引も授業になっていると思いますが。。。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

確かに教えているか教えていないかといわれると、
教えているという答えのほうが多いと思いますが、
きちんと、その先にある教育意図を考えながら教えているというよりも、
ただ教えているといった印象の方が強いです。

今までのように「知識」だけを教えるのではなく、
「生きる力」という意味での金銭教育がこれからの時代必要なのではないかと思っています。

お礼日時:2005/05/05 13:07

金銭教育は家庭でも学校でも必要です。


タブーなんていうのは言い逃れでなにを教えたらよいのか判らないだけです。
経済学部ではありませんから難しい事を教える必要はありません。

国民の義務としての納税、予算の編成、それがどう使われるのか、生徒の教育費はどれくらいかかるのかその内訳など身近な問題を選べばいくらでも考えつきます。

年金と老後問題、保険と自己責任の生活設計など年齢に応じて教育しておくべきです。
今は自分で考えさせる教育ですから自分たちで取り組ませるのも一法でしょう。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

>タブーなんていうのは言い逃れでなにを教えたらよいのか判らないだけです。

そうですね。
今までお金に関することは「臭い物には蓋」のような考えで、事なかれ主義にされてきたと思います。

それほど誰もが触れたくない事だったのかもしれません。

一方的に「お金とはこうだ!」と教えるよりも、
生徒一人一人が実体験として教育できる環境が必要だと思います。
実際そのような教育も少しずつですが導入されているようですね。

お礼日時:2005/05/05 13:05

 大学で教職を学び、免許を持っている者です。

確かに、学校で金銭教育をする機会というのは今までなかったかもしれませんね。政治経済の時間などに、社会の経済の仕組みなどを簡単に学ぶ時間はありますが、中学生にとって実感が湧かないですよね、きっと。

 お金の話がタブーとされてきたとありますが、果たしてそうでしょうか。例えば、遠足のおやつはいくらまでで、その中で上手に買いましょうというのは昔からあると思いますし、実習で伺った学校では炊事遠足にあたって自分たち(小学生)でメニューを決めスーパーに出向き予算の中で自分たちが必要とする食材を買うために試行錯誤していました。こういったことからお金を計画的に使うという感覚は少なからず養われていくと思います。

 ただ、基本的にはお金の大切さであったり、使い方というものは家庭で教えるべきことだと私は考えます。20歳になったら無条件に家からは出てもらうからね!という家もあれば、好きなものをドンドン買ってあげてる家庭もあるでしょう。それぞれに賛否両論はあると思いますが、お金にたいする価値観は人それぞれで、これが正解という形がないと思うのです。また現実的に教科の学習だけでも学校は精一杯で行事削減などをしている学校もあります。物理的にそんなに手を広げられないという部分もあると思います。

 労働意欲などの減退が叫ばれていますが、それは金銭教育よりも、世の中にどんな仕事があって自分がやりたいと思える仕事は何なのかといった部分をまず知ることのほうが必要だと思います。中学校などでは数日間実際にお店で働かせてもらうといった体験学習が実践されてるところもあります。お金の大切さをただ教えても、実体験に結びつくことがなければ子どもの中には浸透しないと思います。…と色々勝手なことを述べてしまいましたが、これから着目されるべき視点なのかもなぁと思い回答しました。他の人の考えも楽しみです。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございました。
確かにしつけや常識レベルでは学校も行っているとは思いますが、
学校側では人様の家のお金の事情に関して口出しできないという現状もあるそうです。

本当は家庭ですべてを教えて挙げられるのがいいとは思うのですが、
親が知らない事は教える事ができないという事実もあるので、
より高度なお金に関する知識は、やはり相当の人が教える必要があるのかなとも思います。


>お金の大切さをただ教えても、実体験に結びつくこと
>がなければ子どもの中には浸透しないと思います。…
おっしゃるとおりだと思います。
ただ単にお金の知識を教えてもそれが社会にどのように密接に絡んでいるかを同時に教えなければ、
ただの頭でっかちの人になってしまうと思います。

そのためにも、学校、社会、家庭が協力して教育を行える環境が必要なのではないかと思います。

お礼日時:2005/05/05 13:02

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