No.2ベストアンサー
- 回答日時:
京都・太秦・広隆寺の聖徳太子が持つ采配の表と裏に、日像と月像が描かれている。
新井白石はこれを「本朝軍器考」巻上・集古図説で「日輪」と「輪鉾」と表現している。こうした日月一対のしるしが、やがて紋所や布の旗として用いられようになると、徐々に簡略化して表面の日章のみが重用されるようになり、それが旗や扇のデザインとなって、やがて「日の丸」の旗に至ったのではないか。「日出ずる国」の民と自称する日本人は、「続日本記」のはるか以前から太陽神である天照大神を祀っていたであろう。だから、中国から伝わった式典儀礼の中に図案化された太陽を見いだし、その一部が日本化してやがて「日の丸」となり、時代を経て日本のシンボルとなっていった考える方が自然ではないだろうか。そして、日像・月像のペアは引き続き一対のシンボルとして現代まで続いている。
白地赤丸という「日の丸」が登場したのは、14世紀頃と見られている。
現存する最古の「日の丸」の旗は、奈良県吉野郡賀名生(あのう)町和田の堀家に伝わっている。元弘時代(1331~34年)に後醍醐天皇が笠置山に行幸したとき「錦の御旗」として下賜したと伝えられる「日の丸」である。
以上抜粋です。
「日の丸の履歴書」あなたの知らない日本の国旗・世界の国旗
吹浦忠正(ふきうらただまさ)著 ネスコ/文芸春秋
No.5
- 回答日時:
天照は太陽を擬人化した存在です。
天照を象徴する八咫鏡を祀った伊勢神宮は、当時の都の真東の海辺に建立されています。
つまり、太陽は太陽でも「日の出の赤い太陽」こそが正しく天照を象徴する存在、イコール日本を象徴する存在であったわけです。
だから日本を象徴する国旗として「日の丸」が選ばれたわけです。
No.4
- 回答日時:
日本神話の天照大神は主神かつ太陽神で、大昔から太陽は信仰の対象とされてきました。
飛鳥時代には聖徳太子が隋の皇帝に向けた国書で、日本の天皇を「日出づる処の天子」と述べています。更に平安時代末期の源平合戦では、平氏が赤地に金丸の旗を、源氏が白地に赤丸の旗を掲げて戦い、源氏が勝利します。これが後に日の丸が国旗となっていく大きな原因になったとも言われています。室町時代の勘合貿易や朱印船貿易の際に、日本船籍を示す印として船の船尾には日の丸が掲げられていました。戦国時代には毛利氏、上杉氏、伊達氏などの大名たちが軍旗として日の丸を用い、織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼との長篠の戦いでは、織田と徳川はもちろん、武田も日の丸を掲げて戦っていたのです。
そして代々の将軍は源氏の末裔を名乗って、天下統一を成し遂げた象徴として白地に赤丸の日の丸を受け継いでいきます。江戸時代になると幕府が日の丸を重用するようになり、将軍の御座船は多数の日の丸の幟で飾られていました。徳川幕府は日の丸を公用旗として使用し、家康縁の熱海の湯を江戸城まで運ぶの際は日の丸を立てていました。
幕末に島津斉彬が日本の船印として日の丸の旗を幕府に進言し、幕府がそれを採用したのも、また、薩長政権の敵であった幕府の旗を明治時代に国旗として使用するようになったのも、日の丸使用の長い歴史的伝統があったからと言えるでしょう。
No.3
- 回答日時:
まぁ太陽信仰なんてのは世界中で見られますし、エジプトの太陽神ラーが世界元祖の日の丸だ!などと言われたら、歴史の浅い日本などはグーの音も出ないと言えますw
今の日の丸のルーツは源平合戦に逆上ると言われています。当時はすでに日本の象徴として日の丸が使われていたのですが、今のように白地に赤丸ではありませんでした。太陽と言えば今でも世界中の子供が黄色や白の丸印で書くように、当時の日本も黄色の丸が太陽の象徴の日の丸でした。それで平家が、黄金の丸に赤バックの日の丸を自分たちの旗印にしていました。これに対して源氏も同じ日の丸を自分たちの旗印にしたのですが、同じような色だと見わけがつかないからと、色を逆転させて白地に赤丸の日の丸を源氏の旗印にしたようです。これが今の日本の国旗である白地に赤丸の日の丸の起源と言われています(諸説あるようです)。
また、この赤地白地が、紅白合戦の元となり、今でも年末に歌合戦がされていたりするやつですねw
No.1
- 回答日時:
最初のルーツで考えると聖徳太子が遣隋使に託した文書以来、自国を"日出ずる国"とする考え方がありまして、赤い日の丸は日の出の太陽を象徴すると考えられています。
ただ、それだけでは日本の国旗としての意味は無いものであって、その後に旗印にした事によって認識が広まった様です。
1853年11月に薩摩藩の藩主である島津斉彬が幕府に大船・蒸気船建造申請を行った際に日本船の総印として白い帆に朱の日の丸を使用し「日の丸」を日本全体の船印にするよう進言して、幕府が1854年に日の丸を日本全体の船印とする旨を全国に布達したのが「日の丸が国の印」として認識された始まりだった・・・はず。
ですので、天照族は関係ないかと。
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