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5分前仮説とは「世界は5分前に作られた。例え、化石や放射性物質を調べて数億年、数十億年経過していると判断されても、その状態も一緒に作り出されたものだ」とする哲学上の仮説です。この仮説は、過去が考えられているように実際に存在したかどうかは、反証も含めて証明できないということを主張するものらしいのですが、これに、物理学の観点から、反証及び無効を唱える二つの論があります。
①仮に、どの時刻tにおいても、5分前仮説が成り立つとする。ある時刻t₁において成り立ち、すると、世界はその5分前のt₀に作られたことになる。しかし、t₁から5分経過した時刻t₂においても、5分前仮説が成り立つとすると、10分前のt₀からt₁までは世界は存在しなかったことになる。
これはどこまでも続けられ、t₂から5分後のt₃では、t₀からt₂まで世界が存在しなかったことになり…という具合で、結局、世界はどの時間帯にも存在しない、または存在したかどうかもわからないということになるが、実際はそんなことはない。これを避けるためには、境界時刻を設定して、その時刻以降はずっと世界が存在し続けるとせねばならないが、そんな特別な時刻を設けるぐらいなら、今までの調査と研究で判明している通り、130数億年前に宇宙が始まり、約46億年前に地球が誕生し…という説を採用するほうが妥当である。
②相対論からして、時間は相対的である。観測者の運動状態や置かれている重力場の強さによって、時間の経過は異なる。ある観測者Aにとって5分前でも、別の観測者Bには5秒前で、また別の観測者Cにとっては5年前ということがあり得る。一体、どの観測者にとっての5分前なのか?絶対的に定めることはできない。またはこうも言えるだろう。宇宙の始原期から発生し宇宙を旅し続けている光子からすると、光子の時計は時を刻まないから、宇宙は始まってから5分どころか1秒すら経っていないことになる。また、宇宙を満たしているとされるニュートリノは極めて微小質量しか持たず、光速にかなり近い速さで飛び続ける。光速の99%、99.9999999%といったスピードでは、時間の経過はかなり緩やかになり、そんなニュートリノからして、宇宙は存在し出してから5秒とか5マイクロ秒しか経っていないということもあり得るだろう。つまり、相対論的時間からすれば5分前宇宙などありふれたことで、殊更、問題とするに値しない。

さて、この論は妥当なのでしょうか?

A 回答 (6件)

(1)も(2)も、5分前仮説の反証になっていません。



(1)は「5分前仮説」の意味を勘違いしています。「5分前仮説」の「5分」というのは、「例えば」の数字です。数式で言うところの「n」ですね。

>t₁から5分経過した時刻t₂においても、5分前仮説が成り立つとすると、10分前のt₀からt₁までは世界は存在しなかったことになる。

これは「5分前仮説」の否定になっていません。t₁の時点で5分前に世界が作られたなら、その時点で「5分前仮説は正しい」になります。
(普通に「時刻t₂においては、世界が作られてから10分たった」になるだけです)

(2)については、すでに書いている方がいるように、相対性理論の意味を勘違いしています。
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もひとつ。


5分前仮説と10分前仮説が矛盾するからといって
どっちも間違っていることにはならない。
クレオパトラの鼻の高さが 2㎝仮説と4cm仮説は
両方当たる可能性はないが
片方は当たるかもしれない。
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5分前に全てが作られたというムチャを認めるなら


それが特定の観測者にとって5分前という条件を
加えてもいけない道理はないと思う。
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①についてですが、端的に言えば「5分前仮説が一つしかないものと考えている」と言う点が根本的な誤謬です。

つまり時刻t1で成り立つ5分前仮説と時刻t2で成り立つ5分前仮説は別物である(∴同時には成り立たない)にも関わらず同時に成り立つと考えている点が間違っています。
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①は論外。


真の物理学者ならこの手のエラーは起こさないほどの初歩的エラー。
物理においては時間を論じるときは基準つまり「t=0」を設定するのである。

②は相対論の本質を履き違えている。
光速になったといって粒子の寿命が無条件に無限になるわけではない。
無限になるのは静止している観測者Aから見た場合である。
粒子からすれば静止しているのは自分で光速で運動しているのは観測者Aである。
したがって自分(粒子)は想定の寿命で消滅するし、相手(観測者A)は無限に生き続ける。
(光速の場合相手の時間は止まるのだから、変化なしの無限である)
これは5分前に宇宙が始まろうと1兆年前に宇宙が始まろうと同じことである。
したがって相対論だけで5分前仮説に反論することはできない。
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1は「実際はそんなことはない」としていますが、「実際」の定義ができていません。



「実際」の定義ができないから5分前仮説が成り立つのです。世界が実際に存在しているかどうかすら証明できません。

まずはこの世界が実際に存在するかどうかから論じるべきでしょう。

2については、5分前仮説って実は6分前仮説かもしれないじゃんって言っているようなもので、言葉遊びの域を出ません。

ここで言う5分とは便宜上の数字でしかありません。

そもそも5分前仮説とは哲学的な仮説であって、物理学を導入して論じるようなものでもありません。
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