No.2ベストアンサー
- 回答日時:
酒のことを言っているのでしょうかね。
彼の破戒の経緯はこうです。
彼はクチャ王国の王妹の子でした。母に随って出家しましたね。その後、クチャ王国は呂光という男に滅ぼされてしまいます。
呂光は、中国の前秦という国から、クチャを併合するため(鳩摩羅什を国に迎えるためと、仏典は書いていますが、これは主目的ではないと思います)派遣された武将ですが、そのままそこに居着いてしまいました。
この呂光は仏教の戒律など分からない男ですので、なかば遊び程度にクチャの王女を妻とするように強要します。彼は断ります。すると怒った呂光は、鳩摩羅什にきつい酒を飲ませて、酔わせた上王女と密室に閉じこめてしまいます。したがって、酒と女で、二つになるとおもいます。ここで女と交わったかどうかは一応分かりませんが、もう僧侶してはそんなのは通用しません。
その後、呂光の国は滅ぼされて、今度は後秦(よう秦、ようは女ヘンに兆と同じこと)という国に迎えられます。1の方も言うように、中国へ連行というか、盛大に迎えられます。
ここの庭園付き宮殿でお経を翻訳します。その時、これまた仏教を理解しない皇帝に命令されて、身の回りのお世話をする侍女達を侍らせたと言うことになっています。最初は身の回りの世話ではなく、もっと肉体的な意味で女性を与えるということだったようですが、これで落ち着いたということのようです。当時、優れた人物の血が途絶えることの方が、残念がられたようです。立派な男子が子も作らないなんて・・・という価値観ですね。
と、いうわけで、伝記によると酒と女、なかなか演歌な破戒人生を歩んでおらましたぁ~~となるのですが(汗)、この伝記は専門家の間では、どうも歴史的事実とは多少違っているようで、似た話などにヒントを得て創作されたものであると言われています。創作と言っても、酒や女をやらなかったんではなくて、女は実際やったのですけど、たぶん酒もですが、無理矢理という部分が創作だったというのです。創作説の根拠の妥当性については、私は知りませんが、専門家ではかなり常識的な説のようです。確かに、話が出来すぎている感じがしなくもないですね。鳩摩羅什は、当時お経の翻訳で一世を風靡していましたが、やはり中国に来ていて戒律を広めた僧侶とは微妙な対立関係にあったと言います。英雄、色を好むというか、傑出した人物には、しばしば破天荒な人がいるのも事実です。真相はヤブの中ですけどね。
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