
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
たとえば、お米の重さを測りたいとしましょう。
ますに入れて天秤に載せると1.5kgでした。
この結果から、お米がどれだけありますか?
と聞かれたらどうしましょう。
当然、ますだけの重さを測って差し引きしますよね。
この、ますの重さを測って差し引くという作業が
ベースラインの測定、考慮ということになります。
吸光分析の場合、どんなに透明なセルを用いても
セルの吸収が生じます。この吸収を無視できないときには
本測定と同じ条件で、サンプルの代わりに純溶媒(水)
を入れて吸収を測ります。これを本測定の吸収から差し引けば、
サンプルそのものの吸収が求まるのです。
ほとんど同じ意味ですが、バックグラウンドの補正は
主にノイズを除去するために行います。
普段、都会に住んでいる人が森に出かけます。
いろんな鳥の鳴き声が聞こえる中に、とても珍しい鳥の声が
混ざっていたとしても、その人には気づくことができないでしょう。
しかし、普段森に住んでいる人ならば、普段の鳥の鳴き声と
比べて、違う声があることに気が付けるはずです。
その人にとっては聞こえた音から普段の声を差し引いて
その珍しい鳥の声を識別できるのです。
普段から鳥たちの声を聞いておくという行動(積算)が
バックグラウンドの考慮に相当します。
No.2
- 回答日時:
分析機器において定量性を考える上で希釈直線は必ず原点を通る直線でなければなりません。
しかし実際はY=aX+bと切片をもってしまいます。この切片bがいわゆるベースラインでこれを引くことによってY=aXと原点を通る直線が得られる訳です。また、bが小さければ小さいほど優れた機器といえます。BKGに関しては検体そのものや機器そのものにあり一定のゲタをはいています。原因としてはいろいろありますが、測定に使うチューブやセルなどに起因するものや、検体そのものに起因するものがあります。特に検体に起因するものはやっかいで普通は一定の割合でBKGをひけばよいのですが、検体の場合はおのおの違いますから検体ごとのBKGを正確に測定する際は引かなくてはなりません。でも実際、ルーチンベースでは面倒ということと、採算の面から一定のBKGをひいています。つまり、aについてa+α、bについてb+β、cについてc+γという値を得た時に、a,b,cにおいてそれぞれα、β、γがBKGでそれを引くことによってa,b,cという正確な値を得ることができるのです。
何かかえって難しくなりましたでしょうか。
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