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- 回答日時:
「浸透圧」を考えるときに用いるもの(単位)です。
溶液の浸透圧は、溶液中の溶質の分子やイオンの数(モル数)に比例します。
ここで、全ての物質が(例えば)ブドウ糖のように水に溶かしてもそのまま存在する場合は、モル濃度と浸透圧は比例することになりますが、
イオン性物質の場合は水溶液中で解離するため、必ずしも溶質のモル濃度と比例関係が成り立ちません。
例えば、塩化ナトリウムは水溶液中で100%近く解離しますので、1モル/リットル溶液中には、Na+ と Cl- がそれぞれ1モルずつ、計2モルのイオンが存在することになり、1モル/リットルのブドウ糖溶液のおよそ2倍(実際には100%までは解離しませんのでこれより多少低い)の浸透圧を示します。
オスモル濃度は、溶液の浸透圧を表す単位で、溶液中の溶質やイオンのモル数の総計から計算される濃度ということになります。
ご質問にある塩化カルシウム(式量111)の計算は、
1.11g を 200mL の溶液にすると、モル濃度は
1.11/111/200 × 1000 = 0.05mol/L (50mmol/L)
になりますが、
溶液中では、CaCl2 → Ca2+ + 2・Cl-
のように1分子が3つのイオンに解離していますので、
オスモル濃度は3倍の 150mOsm/L になります。
(実際には100%までは解離していないと思いますので、これより多少低くなるかな?)
参考URL:http://www.ryudoshoku.org/sintoatsu_tani.html
この回答へのお礼
お礼日時:2005/06/22 22:46
わかりやすい説明を、ありがとうございます。文系の理数が不得意というのは、そう思い込んでしまって、理解することをブロックしてしまっているのでしょうか。そのうち質問してみます。繰り返しありがとうございます。
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