キリストの母は聖母として尊敬されています。
一方でキリストの父はあまり聞いたことがありません。
精霊とマリアが交わってキリストが生まれてきたことになっていますが、それにしてもあまりにも父親をないがいしろにしすぎではないでしょうか?
宗教画でもキリストの父が描かれているのを見たことがありません。
キリストの実父であり、キリストを立派な人物に育てたはずなのに、この仕打ちはひどいと思います。
それともキリストの父はキリスト誕生後すぐに亡くなってしまったのでしょうか?
あるいは教会などの力で歴史上から抹殺されてしまったのでしょうか?
よろしくお願いします。
No.14ベストアンサー
- 回答日時:
キリスト教においては、イエスはマリアが聖霊に満たされて宿した子とされ、ヨゼフは実父ではありません。
ですが、ヨゼフも聖人として崇敬されています。ヨゼフの聖画も多数あります。そして聖母子の聖画だけでなく、聖家族の絵画(ヨゼフ・マリア・イエス三人の構図)は代表的な聖画です。スペインで建設中の聖堂「サクラダ・ファミリア教会」は聖(サクラダ)家族(ファミリア)教会の意です。また、幼子イエスを抱くヨゼフという構図も多くあります。マリア像しか見た事がないかも知れませんが、単体のヨゼフ像もあります。
聖ヨゼフの記録は少ないのですが、イエスが30歳になる前には亡くなったと伝統的に理解されています。
http://www.pauline.or.jp/saint/saint05.html#01_01
参考URL:http://www.pauline.or.jp/saint/saint03.html#19_01
No.13
- 回答日時:
キリスト教においては、イエスはマリアが聖霊に満たされて宿した子とされ、ヨゼフは実父ではありません。
ですが、ヨゼフも聖人として崇敬されています。ヨゼフの聖画も多数あります。そして聖母子の聖画だけでなく、聖家族の絵画(ヨゼフ・マリア・イエス三人の構図)は代表的な聖画です。スペインで建設中の聖堂「サクラダ・ファミリア教会」は聖(サクラダ)家族(ファミリア)教会の意です。また、幼子イエスを抱くヨゼフという構図も多くあります。マリア像しか見た事がないかも知れませんが、単体のヨゼフ像もあります。
聖ヨゼフの記録は少ないのですが、イエスが30歳になる前には亡くなったと伝統的に理解されています。
参考URL:http://www.pauline.or.jp/saint/saint03.html#19_01 http://www.pauline.or.jp/saint/saint05.html#01_01
No.12
- 回答日時:
まあ地味な奴ではありますが、「マタイによる福音書」の冒頭はアブラハムからダビデを経てヨセフに至る系図が書かれていますから、由緒ある血筋の出なんじゃないですか、多分。
(処女受胎だから関係ないじゃん、とか言わない言わない・・・)No.11
- 回答日時:
キリスト教会が、ゲルマン人などに布教するときに、ゲルマン人の持っている地母神信仰を利用しました。
さらに、わかりやすく説明するために(なんせ、相手は字の読めない相手だったので)ビジュアルで示したわけです。像とか、絵画とか。
ちゃんと文字で布教ができた(識字率が高かった)東方教会地区では、マリア信仰禁止となっております。
No.10
- 回答日時:
「補足」ですけどマリアが“処女受胎”で“神の子”イエスを身篭り産んだ後、ヨセフとの間で(イエスにとっての)“弟”を産んでいるみたいですよ。
処女受胎から出産に至るまでのマリアとヨセフの“葛藤”は確かに聖書のなかで描かれていますけど、確かにそれ以後はヨセフの事柄についてはほとんど記されてはいませんね。少なくとも悪い人ではなかったみたいですけど…(学校の講演で“立派な男性だった”との内容の講義を聴かされたことが個人的にはありますが…)。
まあ、仮に「異父兄弟」でもイエスの“弟たち”が現実に存在していたとなると、その子孫たちが我々と同じようにこの地球上で今日も空気を胸いっぱいに吸って生きているのかもしれませんね(笑)。
No.9
- 回答日時:
キリストの父が、母に比べ、神聖視されないのは、キリストの三位一体論を主張するカルケドン派の特徴です。
カルケドン派は、現在では全キリスト教徒の9割を占める、カトリック、プロテスタント、正教などを含めたもので、カルケドンの公会議で、正当とされた宗派です。
三位一体とは、「父なる神と、子なるキリスト、人を導く精霊が、一体となって、キリストに宿っている」という考え方です。
母マリアは、父なる神の神性を受け入れ、子なるキリストを生んだとされています。
この時、マリア自体が、神性を得たとされ、信仰の対象となりました。
これは、ギリシャ、ローマ、メソポタミア、エジプトなどに広がっていた、大地母神の影響と言われています。
メキシコの守護聖人グアダルーペは、褐色のマリアとも言われ、元をたどれば、エジプトの大地母神イシスだと言われています。
母マリアが、神性を認められるのに対し、キリストの父は、あくまで神であるため、ヨセフには、神性が与えられず、信仰の対象とはなりませんでした。
カルケドンの公会議で、異端とされた単性派や、エフェソスの公会議で異端とされたネストリウス派には、マリアを信仰する事はありません。
No.8
- 回答日時:
すぐには亡くなってなかった筈。
確か、キリストを自分の稼業の大工を継がせようとしてましたから。
それに、キリストを神殿のお祭か何かに連れて行って、そのまま迷子になったキリストを探しているという記述があったような気が。
その後は見かけません。
キリストは神の子、マリアのはらんだ子であって、このままいくと、実の父親としての血のつながりはないから、じゃないかなぁ。
処女受胎っていう。
ついでに、キリストを育てたのは父親じゃないと思います、多分。父親はある程度まで彼を育て、大工仕事を教えましたが、幼い頃、キリストが自ら神殿にとどまることを望んで以来、彼らは縁を切ったような感じもします。
よくわかんないけど。
どっちにせよ、子供に必要なのは母であって父じゃないんでしょう。
でも、結婚前に突然自分のじゃない子供をはらんだマリアの「神の子だ」といういい分を認め、且つ育児しようと考える旦那はスゲェと思いますなァ。
No.7
- 回答日時:
まず最初に、キリストというのは人の名前ではありません。
救世主という意味で、メシアのギリシア語訳。直接の意味は「油を注がれたもの」です。だから、「キリストの父」といった場合、神になります。キリスト教は、イエスがキリストである、と信ずることが根本なんで、そのことをイエス・キリストといっているので、誤解してはいけません。
お尋ねの件がイエスの父ということであれば、たとえば最古の福音書であるマルコ福音書には全く登場しません。もっとも母のほうも正確には母とは書いてなくて「小ヤコブとヨセの母マリヤ」と書いてあるのが学説ではそうだろう、というだけですが。
マタイとルカにはマリアとヨセフが登場しますが、ヨハネになるとまたも父は登場せず、母がマリア(といってますが当時の発音からするとミリヤムないしマリヤム。ギリシア語にうつしてマリア)である、とはっきり記述されてもいません。
また、イエス自身が「父」というときはすべて「神」のことのようです。
と、このようにそもそも口伝はともかく、文献資料としてヨセフがどういうひとであったか曖昧なんです。
推定されているのは、イエスがああいう活動を始めた頃、ヨセフ(?)は亡くなっていたらしい、ということです。
これに対し、マリア(?)はイエス死後も生きていたようですし(確証はありませんが)、さらにマグダラのマリアと混同されていたり、さらに地母神信仰との習合があったり、というような中で次第に神の母としての地位を獲得していったのではないかといわれています。
つまりマリアさんのほうが「次第に重視されるようになった」のに対し、ヨセフさん(?)は特に重視する必要がなかった、ということではないかと思います。抹殺というよりはじめから大して重視されていなかっただけだと思いますが。
とはいえマリアさんが信仰の対象になるのは主にカトリックで、プロテスタントでは特別扱いはされません。
No.6
- 回答日時:
この問題は聖書研究者の間でも謎のようで、明確な答えを目にしたことがありあません(外国では疑問すら稀のようです)。
だから以下すべて臆測です。聖母マリアに比べ父ヨセフが話題にならないのはヨセフがキリスト(イエス)の本当の父でないこと、従って聖書のヨセフへの記載が冷淡なくらい少ないことから起きたのだろうと思います。
キリスト教においてヨセフの地位がイエスの弟子たちよりも低いことは、ヨセフに聖人の地位が与えられ聖ヨセフと呼ばれるようになったのはかなり後年であり(たしか15世紀?)、また16世紀(ルネッサンス期)までの絵画でのヨセフは無視されたというよりもほとんど「卑屈な老人」として描かれています。
ヨセフがなぜこうまで貶められたのかは実は私も理解していません。
余談ですが、絵画の上ではイエスの父ヨセフだけでなく洗礼者ヨハネの父サカリも戯画化されて描かれたのですが、これは「神を疑ったから」という理由が篭められたのかもしれません。
No.5
- 回答日時:
キリストの父は「主なる神」であって、家庭で父親となったヨゼフは聖母マリアの夫であるに過ぎないんです。
ただ、マリアの懐妊を知っても妻を(そして神を)信頼し、離縁せずに産まれた子を自分の息子として育てたということで、教会ではやはり尊敬される人物です。
ヨーロッパでヨーゼフとかジョセフとかいった名前の人が多いことからもわかるように、決してないがしろにされているわけではありません。
まあ、目立たない存在ではあるかもしれませんね。
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