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2歳になる子供が耳がいたいと泣き、夜も眠れないほどだったので耳鼻科に連れて行ったのですが、真珠腫かもしれないと言われました。
自宅の本で調べてみると「命をおとすことがある」と書いてありましたが、これはどれぐらいの確率なのですか?耳の病気で何故命にかかわるのですか?
不安です。

A 回答 (2件)

真珠腫というのは腫という字を書いていますがこれは腫瘍ではなくて、鼓膜などの上皮成分が耳の外に排出されなくて耳のなかにどんどん蓄積されて骨を溶かしたり、炎症のもととなったりするもので、私は立ちの悪い耳垢と説明しています。



耳は、耳の穴の方から、外耳、鼓膜、中耳(鼓室)、内耳という風になっています。内耳で、音の波動のエネルギーを電気信号に換えて内耳神経のうちの蝸牛神経をとおし、脳味噌に音を伝えています。
内耳は、カタツムリのような形をした骨のなかに、リンパ液がみたされているのですが、このうちの内リンパが、髄膜(脳味噌をおおっている膜で、なかに髄液がはいっています。)と通じていて内リンパは、髄膜に吸収されます。すごく脳に近いんですね。

真珠腫は通常、外耳から、中耳にかけてできます。
中耳にできてこれが炎症を起こすと真珠腫性中耳炎となり、耳痛、難聴をきたします。
普通はこの時点で病院に行きますので抗生剤の投与や、真珠腫を外耳道側から除去、清掃し、症状が軽快します。
しかし、ほおっておいたりしますと炎症が内耳に及び、そこから脳の方にいくと髄膜炎を起こし、生命の危険がでてきます。(最近はここまでひどい人はほとんど見かけません)
また、炎症を起こさなくても真珠腫がどんどん大きくなって骨を溶かすと耳のそばを通っている神経たとえば顔面神経などを巻き込むと顔面神経麻痺がおこります。頭蓋底(頭の骨の、脳味噌をいれているスペースのそこの部分)を溶かしてしまうと、髄膜がむき出しになり、やはり感染し易くなります。
画像診断や、抗生物質が発達した現代ではほとんど見かけません。

真珠腫の疑いがあるのでしたら、かかりつけの先生と相談して、早めに耳のCT(中耳ターゲットCTと、われわれはよんでいます)を、とって調べてみてはいかがでしょうか?
子供の場合は眠ってもらってから撮ります。
MRIでもいいのですがCTの方が骨の状態をよくかんさつできます。

治療は、やはり、手術が主体です。
耳介のうしろのしわのあたりが切開線になります。
傷は5センチにみたないものです。

・・・これ以上はまた、必要があるのでしたらご説明させていただきます。

この様なことがないことをお祈りしています。
ただ、やはりしっかり検査をした方がいいですよ。
こわがらないでくださいね。
では、おだいじにしてください。
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心配ですね。


耳や歯というのは、奥のほうでは脳の近くなので怖い場合があると思います。
医学のサイトで下記のような情報が有りましたのでご覧下さい。

真珠腫性中耳炎
 真珠腫と言っても腫瘍ではありません. 鼓膜は皮膚と同じ組織(上皮)で、多くは滲
出性中耳炎の後遺症?の結果,陥凹した鼓膜が鼓室(鼓膜の裏側の空間)の壁とくっつい
たり,耳介の後ろにある乳突洞という空洞へ徐々に入り込みます. 結果的に,間口の狭
い袋ができますが,この袋の中に角化した上皮がはがれて何層にも溜まっていくのです.
そうやってできたものが,真っ白で真珠のようだから”真珠腫”と呼びます.

 ただ,この病気は名前ほど素敵なものでなく,この真珠腫ができていく際に,鼓膜の裏
側にある音を伝える耳小骨(つち骨・きぬた骨・あぶみ骨)を破壊して聴力障害を起こし
たり,三半規管(平衡感覚のうち回転の加速度を感じるセンサー)を破壊してめまいを起
こしたり,頭蓋底を破壊して髄膜炎を起こしたりと重篤な合併症を起こすことがあります.
炎症反応が強く非常に臭い膿が”おから”のような耳あかと一緒に出てきたりします.

 真珠腫性中耳炎の場合,合併症を予防するため出来るだけ早急に手術をする必要があり
ます. 手術法方は,病気の広がり具合や患者さんの状態で色々バリエーションがありま
す. 1度の手術で済む場合や,再発のために何度も手術が必要になったりします. 手
術法方などについては,主治医と良く相談しましょう. 

▲治療
 慢性中耳炎が再燃したとき、医師は外耳道と中耳を吸引と乾燥綿でのふき取りで完全にきれいにして、ヒドロコルチゾンを加えた酢酸の溶液を耳に滴下する。重症の再燃の場合は、アモキシシリンのような抗生物質を経口投与して治療する。感染を起こしている細菌を同定した後は、それに合わせて調整した抗生物質療法を行う。
 鼓膜は通常、鼓室形成と呼ばれる処置により修復できる。耳小骨の連鎖が分断している場合、それも同時に修復されるだろう。真珠腫は外科手術で切除される。真珠腫が除去されなければ、中耳の修復が不可能な場合がある。
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