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さきほど、このサイトを拝見していたら、
「鴨とり権兵衛」について質問したQAを見つけました。

ところで、権兵衛という漢字の表記のことです。
鴨とり権兵衛は、ご存じの通りの漁師さんです。
でも、権兵衛という漢字を見ると、権大納言とか言うときの権を使ってますよね。権は、「仮の」とかいう意味を持つ字ですし、権~~~と使うと、官職の次席を表すということだったと思います。
権兵衛の兵衛は、「兵衛(ひょうえ)と読めますよね。
「ごんべえ」ではなくて、「ごんのひょうえ」と読めそうな文字面です。
「権の兵衛」という官職そのものはないような気がしますが、
兵衛府の役人のような名前です。
「権の兵衛の○」か何を表したようなそれっぽい響きです。
この考えは合ってますか?

もし、そうだとなると、たとえば、かもとり権兵衛さんは、いかにも百姓くさい名前ですが、朝廷から官職をもらうような人物だということなのでしょうか? 
 私は、「ごんべえ」というと、「たごさく」というのと同じような農民くさいイメージを持っていたのですが、由緒ある名前と言うことでしょうか?
お願いします。

A 回答 (7件)

権兵衛は、皆さんの仰るとおり「権の兵衛」の転訛で、おそらく


「ごんのひょうえ」→「ごんへえ」→「ごんべえ」
になったと考えられます。

ただしこの「権兵衛」自体、私称である可能性はあります。
私称する際には一般人は「××守」などという位は高すぎて適当ではなくではなく、兵衛やさらに下の「権の兵衛」は、数が多すぎて確認できないため適当だったのではないかと思います。

また、「兵衛」という職は要するに兵卒なので、「権兵衛」は予備兵であり、その内招集する兵員であること、したがって農民は可成りの確率で(階級的に)「権兵衛」とされた可能性があります。
この立場に立つと、農民(庶民)に「権兵衛」が多いというのは理解できると思います。権兵衛が多いから字が当てられたのではなく、逆に権兵衛に当てられた人間が多いから庶民に権兵衛が多いのだと考えられます。


因みに「名無しの権兵衛」は「名主の権兵衛」の転訛だったと記憶しています。
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「権兵衛」が「ごんのひょうえ」なる官名から出たというのは正確ではないように思います。

というか「ごんのひょうえ」なる官名はなかったのではないですか。
「権」は四等官の表示の上につけるものです。権介とか権大尉とか。役所名の上につけるものではないと理解しています。

時代によって次のように変遷したものと思います。
(例)
山田 木工権助 → 山田 権助 → 山田 ○+助(源助、五郎助など)
山田 右兵衛少尉 → 山田 太郎右兵衛少尉 → 山田 太郎兵衛 → 山田 ○+兵衛(又兵衛、忠兵衛など)
つまり、名前部分は二つに分かれていて、上下それぞれに使う言葉が決まっています。これを組み合わせていました。そうすると杢兵衛、権兵衛といった官名としてはありえない名前ができますが、それはそれでOKでした。

あと、百姓に権兵衛が多いという話には注意が必要です。
地域差があるかもしれませんが、一つの村内では重複する名前をつけません。
そうすると次のことがいえます。
・ 権兵衛は一つの村で最大一人です。すなわち、一つの村につき1か0です。
・ 権兵衛に限らず、どこの村にでもいるようなありふれた名前は、ほかに山ほどあります。
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>「ごんべえ」という名前が先にあって、そこに漢字を当てたときに、「権兵衛」を出してきたような気もします



これは正しくありません。
やはり語源は「ごんのひょうえ」だと思います。
日本の律令制の普及は、他国に増して徹底的な文字行政となっていました。
識字率についていえば一貫してアジアでは最も高い部類に入っていたといわれています。
ですが律令時代にはこのような名前は見られません。純粋に官職名(の一部)です。しかし、中世の封建制の中で身分制の変動とともにいろいろと新しい名前が作られます。
おそらく権兵衛という名前はこういった風潮の中で作られた「新しい流行」の名前ですが、語源はやはりごんのひょうえ、でしょう。
そういった流れはとりわけ南北朝~戦国期にかけて盛んになっていくわけです。たとえば九郎兵衛なんて名前は、朝廷の官職としてはありえません。九郎、というのは一族の同世代九番目の男子、という意味で氏族内およびその周辺でのみ使われるもの。
源義経なんてのが九郎判官といわれていますが、朝廷で正式に呼ぶとき九郎とは絶対に言わないわけです。一方、兵衛は皆さんが言われる通り兵衛佐とか兵衛尉とかの官名の一部です。
権兵衛もこれと同様でしょう。
つまり「古代の官名にちなんだ(あやかった)」新しい名前、ということになります。しかも、そういう官職につく可能性のある階級の人はそういう名前はあまりつけないでしょう(某野権兵衛権兵衛佐さん?ちょっとね。)から、武士より下の階級のほうが一般的な名前になります(さむらいの権兵衛さんがないとはいえませんけど)。
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辞書によると「〔昔、田舎の人には「権兵衛」という名が多かったことから〕田舎者や百姓を見くだしていう語。

」また「名前がわからない人を仮にいう時に用いる。」とあります。
つまり「朝廷から官職をもらうような人物」の名前とは考えられないということです。
もちろん兵衛の発祥はご質問のとおりだと思います。ただ,その後単なる名前になったということです。

この回答への補足

書いていて、「権の兵衛」が元になっているという前提が、もう少し副札で、ちょっと違うかもしれないという気もしてきました。

「ごんべえ」という名前が先にあって、そこに漢字を当てたときに、「権兵衛」を出してきたような気もします。この場合は、音を当てただけで、朝廷の職掌云々は、ほとんど関係ないことになりますが・・・。

補足日時:2005/11/26 03:33
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この回答へのお礼

再回答いただきありがとうございます。

>「〔昔、田舎の人には「権兵衛」という名が多かったことから〕田舎者や百姓を見くだしていう語。」また「名前がわからない人を仮にいう時に用いる。」とあります。

昔から田舎者に、権兵衛が多かったとしたら、「彦左衛門」のような左衛門とは違うと言うことなのでしょうかね。しかし、どうしてまた権兵衛だけが田舎者御用達になったでしょうね。その辞書は、どういう分野の辞書か分かりませんが、「昔」とはいつのことを指しているのでしょうか。たぶん江戸時代を指しているのだとは思いますが、どうして他の左右衛門や兵部(兵部)などと違って、権兵衛だけがそうなったのか、ということが疑問になりますね。これら自称もある種の名前には違いありません。また、「ひょうえ」と「ごんべえ」で使い分けがあったのか、変わったとして、いつのまに「ごんべえ」になったのかの不思議な点ですね。お示しいただいたお話から元の発祥が私の推測通りとすると、辞書の説明してくれている時代(江戸?)とは違う時代のであれば、朝廷から官位をもらう、もしくは下級武士などがそれを自称することもあったかもしれない、そういう時代もあったと言うことなのでしょうか・・・・。

お礼日時:2005/11/26 03:28

「権」は「ごん」と読み「仮の」とか「代理」のような意味です。


もともとは「権兵衛」は「権兵衛佐」や「権兵衛尉」を略したものでしょう。
最近投稿がありましたが、古来から本名を呼ぶのは憚られたので、名乗り(通称)を呼んだのです。江戸時代の大名は「肥後守」とか「内匠頭」などの正規の官名を持っていましたから、それを使いましたが、下級武士は官名を自称したのです。
自称ですから「佐」とか「尉」という官名を避けて「権兵衛」のように使ったと思われます。「彦左衛門」などもその部類ですね。

この回答への補足

読みですが、
やっぱり「ごんべえ」で良いのでしょうか?
また、たとえば江戸時代などに、(物語とは関係なく)誰でもいいのですが、権兵衛さんという人がいますでしょうか? その方は、どういった身分の方か分かってたら、どなた様でのご教示願います。

補足日時:2005/11/26 00:57
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
>下級武士は官名を自称したのです。

となると、権兵衛さんは、下級武士か何かで、まったくの田舎猟師というイメージは物語の中のものだということでしょうか?
ここが、質問者の最大の疑問点なのですが、何かお考えがありましたらよろしくお願いします。

お礼日時:2005/11/26 00:57

兵衛の発祥はご質問のとおりだと思いますが,権兵衛さん自体は単なる名前だと思います。


でないと逆に「名無しの権兵衛」という言葉が矛盾してしまいます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
時代が下ると、自称が増えますので、権兵衛さん自体は、単なる名前かもしれませんね。名無しの権兵衛は矛盾しますか? よく分からないですが・・。

お礼日時:2005/11/26 00:33

 こんばんは。



 seenya007のとおりの読み方(権兵衛(ごんのひょうえ))
があるようですから、そうなのかもしれないですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%A9%E5%AE%98

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%A9%E5%AE%98
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やはりそうなのでしょうか。
書きませんでしたが、官職をもらえなくても、自称した可能性もありますね。新右ヱ門さんとかのように。でも、そういった自称もある程度分相応とかあったとは思うのですが・・。

お礼日時:2005/11/26 00:31

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