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こんにちは!今回の質問では、ベトナム戦争についてです。私は、ベトナム戦争が南北ベトナム同士の戦争とみせかけて、アメリカとソ連の戦争と聞いていました。しかし、最近読んだ本では、ベトナム戦争はアメリカが最初にベトナムの攻撃を受けたという偽りの元、発生した戦争と書いてありました。そして、日本もアメリカの戦争に賛成していたと・・
そこで質問なのですが、
(1)なぜ南北にそもそもベトナムは別れたのでしょうか?
(2)そして、なぜ日本はアメリカの侵略に賛成したのでしょうか?
(3)この頃ソ連はアメリカと平和公約を結ぶという思いでいっぱいだったが、アメリカはソ連をいつか侵略しようと企んでいたと聞いたのですが、いつからソ連とアメリカの二者の戦争になったのでしょうか?
(4)アメリカが最初ベトナムを侵略したのはなぜなのですか?ソ連を攻めるために、ベトナム→中国→ソ連と攻める目的だけで(各個政策?)ベトナムを侵略したのでしょうか?
数多くの質問ですが、どなたか回答お願いします。またこの戦争についての本もありましたら、教えてください。お願いします・

A 回答 (5件)

こんばんは 詳しくは下記URLをご参考に



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%88% …

もともとベトナムはフランスの植民地でした。
(1)(3)(4)については、「インドシナ戦争におけるフランスの敗退」、および「ドミノ理論」をご覧になれば、おおよそ理解できるかと思います。

(2)そして、なぜ日本はアメリカの侵略に賛成したのでしょうか?
アメリカからすれば「侵略」ではなく、インドシナ半島の、ひいてはアジアの「共産化防止」を旗印とした戦争でした。
「ベトナム→中国→ソ連と攻める」というより、「共産主義(ソ連・中国・東欧)の拡大を防ぐ・押しとどめる」のが目的でした(封じ込め理論)
したがって、アメリカはアジアだけでなく南米、アフリカと世界各地において「親米・反共産主義勢力」への人的・物的・軍事的な様々な支援を行います。(当然、ソ連は「反米・共産主義勢力」を支援します)
こうして、米ソの直接対決ではなく、アメリカやソ連を後ろ盾とした親米・親ソの2勢力が戦火を交えることになります。いわゆる「米ソ代理戦争」ですね。
アメリカは、ソ連・中国と直接戦争をするより(それは膨大な犠牲・被害を生みます)、親米反共国家を支援することで、中ソ共産主義国家の影響力を衰退させようと目論見ます。
もっとも、ベトナム戦争の末期には、アメリカが「完全勝利」すると(朝鮮戦争と同様に)中国の介入⇒米中戦争⇒第三次世界大戦、というシナリオも懸念され、アメリカは「意図的に」一方的勝利を収めないようにしていた、とうかがわれるフシもあります。

当時、日本は中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する(韓国と並ぶ)「反共の防波堤」でした。したがって「日米安全保障条約」等により、日本はアメリカに基地を提供するほか、自衛力を増強するなど、軍事的に密接な協力関係にありました。(それは、現在も同じですね)

したがって「賛成」「反対」という以前の問題で、日本は米ソ二大陣営の対立における「資本主義陣営の一つのコマ」でした。もちろん、国民の間には、自民党政府の対米追随の政策やベトナム戦争そのものに反対する声や運動もありました(学生運動やベ平連の運動など)

>またこの戦争についての本もありましたら、教えてください
「7アンドY」で「ベトナム戦争」検索したら352冊ヒットしましたね。
http://www.7andy.jp/books/search_result/?fromKey …

比較的手に入りやすく、またソ連崩壊の後の視点からかかれたものとして「ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場」はどうでしょうか。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30860594

この回答への補足

ありがとうございます。細部にわたって説明していただいて。
ちょっと補足なのですが、最初北ベトナムがホーチミンによって建国され、その後、南ベトナムがフランスの傀儡政権のもと建国された。そして、北ベトナムの支援の下、南ベトナム解放民族戦線が行われたと聞いたのですが、これはフランスの植民地から逃れるために解放戦線を行ったのでしょうか?しかし、それは問題があったとかで・・・
後、最初北ベトナムが建国された際に、北と名付けられてないですよね?南ができた後に、南北と名付けられたのでしょうか?お願いします・

補足日時:2006/01/14 10:30
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朝鮮半島もそうですが歴史的にそれほど統一されてない国はたくさん


あるので。ベトナムもそのなかの一つ。別に昔から統一されてた
わけじゃありません。
ベトナム戦争は、キムイルソンの南攻撃と同様に、モスクワの指令に
端緒があるといわれてます(ベトナム共産党は否定してますが)
それに、ベトナムの独立運動を支援したのは、共産勢力だけで
あったことが主要原因です。ホーチミンの支援者はスターリンのソ連と
共産中国だけであったのです。
もし、アメリカがベトナムの独立運動を支援してたら、親米ベトナム
軍がベトナム統一していたというだけの話です。
(1945年ころは、実際、アメリカ軍がホーチミン軍の支援をしてました)

まあ、歴史のいたずらです。

ホーチミン市在住者より
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この回答へのお礼

ありがとうございました。とてもわかりました。

お礼日時:2006/01/19 13:13

ヴェトナムはフランスの植民地でしたが第2次大戦に日本軍が進駐しフランスの支配力は失われました。


しかし日本軍も占領地として統治したので国民は自主独立の気運が高まっていました。
日本の敗退後、この独立への指向は一挙に爆発し解放戦線を結成し、再び植民地化を図ったフランスに対し反乱したのです。

最も急進的な北部ヴェトナムの反乱指導者はホー・チミンでしたが彼は偶然社会主義者だったのです。
日本の敗戦後アジア各地にわき起こった自主独立の気運にフランスは敗退を重ね、ヴィエンヴィエンフーでの敗北でヴェトナムから撤退しました。

この時フランスに代わってアメリカが介入したのがそもそもの始まりでした。
(1)アメリカは共産主義国家の登場を阻止すべくヴェトナムの旧王朝を担ぎ出し王制の復活を意図したのですが、これが成功したのは王朝のあった南部ヴェトナムだけで、北部は社会主義国家として独立して国土は南北に2分されたのです。

これに冷戦にはいっていたソ連とアメリカの対立が絡みそれぞれの国を支援競争が始まったわけです。

しかし南ヴェトナムの旧王朝の支配体制は既に古く、腐敗も深刻でこれに反抗する人々が南ヴェトナム解放にたちあがったのです。
このまま進行すれば南ヴェトナムの内乱で終わった筈でしたが、旧王朝の後ろ盾のアメリカが介入し軍事顧問団の名目で軍隊を派遣し南ヴェトナム解放戦線の弾圧に参加したのです。

結局南ヴェトナム政府軍は寝返りなどで弱体化し、敗北を重ねましたからアメリカ軍が矢面に立ち逐次兵力を増強し、ヴェトナム戦争に拡大していったのです。
アメリカ軍の兵力は強大ですから南ヴェトナム解放戦線は劣勢になりますが、北ヴェトナム軍が支援の為介入して本格的な南北の戦争に発展してしまいました。

(3)本格戦争になるとソ連は北に軍事顧問団や兵器、弾薬を送り込み米ソの代理戦争の様相になり、双方共に後に引けなくなってしまったのです。

(4)この段階で米ソとも戦争の意志は有りませんから早く有利な条件で戦争を終結したいとは考えていたでしょう。
しかしヴェトナム旧正月のテト攻勢がきっかけとなり北ヴェトナム軍が首都サイゴンを占領するに及んで、アメリカもヴェトナムから撤退し、国王もアメリカに亡命して戦争はおわりました。

この戦争は侵略戦争とは言いにくい、アメリカのプライドないし戦略と民族自決が戦った戦争です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すごく詳しくありがとうございました。とてもわかりやすいです。

お礼日時:2006/01/19 13:13

ヴェトナム戦争だけではありませんが、戦後の国際問題は、まず米ソ冷戦という大きな枠組みで考えなければなりません。

これが基本です。
つまり戦後史は、資本主義陣営の親玉アメリカと、社会主義陣営の親玉ソ連の対立でスタートしたのです。ソ連は社会主義を他国に拡大しようとし、アメリカはそれを封じ込めようとしたのです。
(1)日本が敗戦して撤兵したヴェトナムでは、社会主義者ホー・チ・ミンがヴェトナム民主共和国を建国しました。通称北ヴェトナムです。
それに対して旧宗主国の資本主義国フランスがヴェトナムを再び植民地支配しようとし、南ヴェトナムにヴェトナム国という傀儡政権を樹立したのです。
これが南北分裂のきっかけです。
(2)日本は、サンフランシスコ平和条約・日米安全保障条約を通じて、いわばアメリカの子分となったわけですから、賛成するのは当然です。
(3)アメリカとソ連が、戦場で直接対決したことはありませんでした。それぞれが子分を支援するということはありましたが…。
(4)ヴェトナム民主共和国は、社会主義国家でした。それでなくとも中国には中華人民共和国、北朝鮮には朝鮮民主主義人民共和国と社会主義国家が次々に誕生しているのに、ヴェトナムにまで社会主義国家が誕生したら、資本主義陣営としてはまずいわけです。
アメリカにとってヴェトナム戦争は、社会主義拡大を阻止するための戦争です。
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shubellさん、こんにちは! 


最近、本屋さんで立ち読み!?することが減ってきて(苦笑)・・
〈しかし、最近読んだ本では、・・〉そうですが、本の題名と著者などお教えいただけませんか?
ここ十年、何か情報操作?何かしら国会答弁でも堂々と!訊ねられてる主旨に対して、真っ向から答えず、具合の悪い?不都合なことは“はぐらかしても、非難をあびない”情報・マスコミ社会になってるのを感じます。
戦争責任の所在に関わるとても!重大な発言ですよね!
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