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最近JAZZに興味を持つようになりました。
色々な曲の解説を読むと、「ブルーノート」という言葉が頻繁に出てくるんですが、「3度音と7度音が半音下がっている」という事はわかりましたが、今ひとつ具体的に理解できません。
例えば印象派の「全音音階」は隣同士が全部全音で成り立っている(ミ・ファとシ・ドのような半音が無い)ような感じで、ド・レ・ミ(♭)・ファ・ソ・ラ・シ(♭)という音階と考えて良いのでしょうか?
 
クラシックで普通に使われる用語はわかりますので、具体的に詳しい説明をしていただけたら嬉しいです。

A 回答 (6件)

5度の音を下げるようになったのは時代がちょっと下ります(バップの時代から)ので、基本的には3度と7度が下がるのがブルーノートという理解でいいとおもいます。

アフリカ系アメリカ人の音楽が録音されるようになった初期、ベッシー・スミスらのブルース(ルイ・アームストロングらも録音に参加)を解析すると、ミ♭レドと解決するパターンの曲と、シ♭ラソと解決するパターンに大別できるそうです。単純な音階で書かれているのです。元々アフリカの音楽は原則5音音階で、12音階からなる西洋音楽とは異なるものです(日本の音楽も原則ドレミソラドのいわゆるヨナ抜き、5音音階)。半音の音程を持たない旋法を用いていたのです。私もアフリカの木琴、バラフォンを持っていますが、ドレミソラドの、まさにヨナ抜き。で、西洋音楽にもフリギア終始という下に下がって解決する旋法がありますが、一般的な長調、短調はシド、ソ♯ラと上行音型で解決します。このブルースで見られる上から下に下がって解決するパターンがアフリカ系アメリカ人の音楽の大きな特徴で、ブルーノートと呼ばれているものの正体です。アフリカ音楽と西洋音楽の出会いが産んだきしみ、とでもいうものでしょうか。
詳細な考察は法政大学出版局の「初期のジャズ」、音楽之友社の「黒人ブルースの現代」、立風書房「200ジャズ語辞典}などをご参考になさってください。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい解説をありがとうございます。
教えていただいた本は是非読みたいと思います。
 
皆様に詳しくわかりやすい説明をしていただいて、自分なりにしっかりと理解できましたので、この質問は締め切りますが、ジャズ初心者なので、これからも疑問が出てくると思います。その時はまた回答よろしくお願い致します。

お礼日時:2006/01/25 20:56

ブルースは新大陸(アメリカ)に奴隷としてフランス人によってつれられてきたアフリカの西ガーナ地方の黒人たちによって


西洋音楽とアフリカの民族音楽が融合してできた音楽です。

ですから西洋音楽の音階とは違う音階で演奏されていました。
それをはじめて楽譜にしたのがWC・ハンディと言う人で「セントルイス・ブルース」の作曲者です。

「ブルーノート」と言うのもこのときから黒人音楽の独自の音階をそう呼ぶ様になったみたいです。
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この回答へのお礼

ブルースもジャズと全く同じような形で誕生した音楽なんですね。ブルースの事は全くといってよいほど知らないんですが、とても興味深い解説をありがとうございました。

お礼日時:2006/01/25 20:52

JAZZの理論に関して言えば、ブルーノートは、哀愁をおびた雰囲気とかではなくて、


3度と7度と5度を半音下げた音(5度もブルーノートと言うことが多いです。言わない場合もありますが)
と一応しっかり定義されています。ブルーノートといえばこれらの「音」のことです。
本当は、半音下げじゃなくて1/4音下げとか言われることも多いですね。

スケールとしては、
・ブルーノートスケール
 C D E♭ F (G♭) G A B♭
・ブルーノートペンタトニックスケール
 C E♭ F G B♭
ということになります。これも、まあ、一応は確立したスケールです。

なんですが、ブルーノートスケールをただなぞってもブルージーには聞こえません。そこからは、慣れとセンスと人生経験の深さですかね。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい説明でした。
ありがとうございます。
若い頃からジャズを聴く機会は割合多かったのに、本当に感動できるようになったのは、ここ数年の事です。仰るように、ジャズには人生経験の深さも必要なのかもしれないですね。

お礼日時:2006/01/25 20:50

ド・レ・ミ(♭)・ファ・ソ・ラ・シ(♭)


これだと、変ロ長調の上主音から順に並べたのと同じですね。Cドリアンスケールとも言いますが。
ハ長調で言うと。
「ドレミファソラシド」の音階が基本で。場合によって「ミ・シ」時には「ソ」がフラットするという理解がいいのではないでしょうか。
ブルーノートを使う場合は、例えば「シ♭ラソミソ」というメロディなどですね。
また、和音は一度の場合、長三和音を使うので、ミ♭を使うメロディの場合はこの音が和音の第3音とぶつかりますが、ジャズのブルーノートではこれでOKです。
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この回答へのお礼

詳しい説明をありがとうございました。
すぐにご回答いただいたのに、お礼が遅くなって申し訳ありません。

お礼日時:2006/01/25 20:46

基本的には仰る通りで、メジャー・スケールの3度7度がフラットしたものをブルーノートと呼びます。



ブルーズ、ジャズを演奏する上で特徴的な音であり、音階として確立されていますが、本来は哀切に満ちた表現をするために演奏者が感性に従ってメジャー・スケールの音を下げていたもので、昔の演奏家を聴くとその音程(下げ幅)は結構バラバラだったりします。半音以下の場合も多く、その人間的な響きがジャズやブルーズの「味」なんじゃないかと僕なんかは思います。

これから派生してレコード・レーベルの名前にもなってますし、ジャズ・クラブのチェーンの名前にもなってるのはご存知の通り。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
 
かなり実感として理解できました。
厳密にその音階の事というよりは、半音を利用した、JAZZやブルース独特の、けだるいような、哀愁を帯びた旋律と理解して良いのでしょうか?
 
クラシック歴は古いのですが、JAZZを演奏しようと楽譜を見ると、今まで見たことも無いような指示記号があちこちに出てきて、音楽はクラシックだけではないんだということを痛感します。本当に音楽の世界は奥が深いです。
 
詳しくわかりやすい説明をありがとうございました。

お礼日時:2006/01/23 21:22

 普通「ブルーノート」というと、かつてのJAZZを専門に扱ったレーベルのことですが、違います?



http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%EB%A1%BC …
http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/blue-note.htm
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この回答へのお礼

用語からレコード会社(レーベル)の名前になった事は知っていました。
 
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/23 21:14

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