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最近読んだ本で、よく
「価値を相対化する」という表現が出てきました。

社会学系の本では、よく「相対化」という言葉が出てくるのですが、これはどのような意味なのでしょうか?
どなたか教えてください。

A 回答 (4件)

主観的な評価の内容が相対的なのは、周知の通りなのでしょうが、


数量等のデジタル的なデータさえをも相対化される可能性が存在しております。

と申しますのは、実際に既に「不完全性定理」が証明してくれている通りに、
物事の取り決めの為に使われている尺度の絶対性は保障され得ないからです。
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前提を変えてみるということではないでしょうか。

価値の場合では価値があるという判断の前提を別のものに変えると全く価値がなくなってしまうというようなことではないでしょうか。

この回答への補足

それは「視点を変える」ということでしょうか?

補足日時:2006/01/30 22:00
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#1です。



>要は、「判断の基準が人それぞれになる」という意味で
>しょうか?

そんな感じですが、ほんのちょっと違うと思います。
「人それぞれ」なのではなく、他者の立場というような視点や角度の違いそれぞれによって変わってくるので絶対価値が決められないということだと思います。

踏み切り横で通過電車を見ると、電車がものすごいスピードで走り去っっているように見えますが、電車の中にいる人は、その中の空間が静止しているので外の方がどんどん後ろへ遠ざかっているように見えます。
しかし、私達は、電車の方が動いていることを知っています。それは経験による学習でもあるのですが、視点を変えて電車からでも踏み切り側でもない視点での思考が可能なので分かるのですね。

自然界は弱肉強食だといわれます。しかし、大昔のヒトの骨から、自力では生きていけないほどの先天的な障害を持った人が20歳以上まで生きた証拠が見つかっています。つまり、弱者を助けて生活していたのです。これらの共同援助行動は日本ザルやチンパンジーにもあることが最近分かってきました。こうなると、弱肉強食という絶対的な価値(もしくは愛や助け合いという行動をとるのはヒトだけだという価値観)はくずれてしまいます。
進化論という視点だけではなく、他の視点が導入されることで価値が相対化したのだといえるでしょう。

「世界にひとつだけの花~♪」みたいな歌があったと思うのですが、あれなんか相対化の典型なのではないでしょうか。

この回答への補足

詳しい説明をありがとうございます。

ふと思ったのですが、
絶対的なものの見方=みながその事柄を同じように見る

ということなんてありえるのかなと思ったのですが
そんなことってあるのでしょうか?

補足日時:2006/01/30 21:57
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「価値が相対化する」というのは、あるものの価値を計るのに、使う物差しなどの道具の種類をたくさん持つことを指します。

逆に、絶対化には1本しかありません。

たとえば、女性の髪形はポニーテールが一番良いと、何か一つの基準で決めたならば、それは絶対化したことになります。ところが、顔の形や年齢など、または、そのときに仕事するのかテニスをするのか、はたまた勝負デートをするのかなどで、一番良い髪形が変わってくるという価値観もあります。これは、髪型の価値を相対化していることになる訳です。

また、今まで絶対的と考えられてきた価値観を見直す、という意味にもなります。
これは、「大人になったら結婚するものだ」とか「良い大学に入って良い会社に入るのが最良だ」といわれてきたが、果たしてそうだろうか、などと懐疑に始まる自由な思考を展開することといえます。

一般的に、進歩志向であれば相対化に向かい、保守志向であれば絶対化に向かうもののようです。極端に相対化すれば、無秩序だけが残るようになり、極端に絶対化すると原理主義というものになるといえるでしょう。

この回答への補足

解りやすい説明ありがとうございます。

要は、「判断の基準が人それぞれになる」という意味でしょうか?

補足日時:2006/01/26 19:58
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