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とあるホームページに

「中国に対して、ODAで日本政府はお金を貸して儲かっている状態(円借款)だから、胸をはれない」

みたいな内容が記載されていたのですが
実際、どの程度の金利で円借款を行っているのですか?
また、日本政府はどの程度の金利で国債を発行しているのですか?

よろしくお願いします

A 回答 (3件)

ODAは大体0.3~2%ぐらいです。

援助目的によって異なります。
国債も種類によって違いますが、大体1%前後です。
総じて低金利を維持しています。
ODAの円借款はひどい貧困国に対しては返済を免除したりもしてます。
基本的には中国のようなある程度発展している国に対する援助方法です。
中国はしっかり返してるようです。
円借款でも低金利、長期間の融資と普通の銀行の貸付と比べれば相当対象国の負担は少ないです。
当然無償援助もあります。中国へは3000億ぐらいが無償。

昔言われてた問題点では、ODAを支出して、それを使ったインフラ整備(土建等)の事業を日本企業に委託させるという方式だったので批判されてました。
最近は日本企業への委託が半分以下だそうです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>ODAは大体0.3~2%ぐらいです
援助目的により異なるのですか。恥ずかしながら初めて知りました。勉強になります。

>中国へは3000億ぐらいが無償。
????
現在も無償援助を行っているということですか?

勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/08 19:59

国債の発行条件は、3月20日発行予定の10年もの利付国債で表面利率は1.6%、入札の平均応募者利回りは1.622%(ほぼ実質的な調達コストと考えられる)です。

円借款が長期貸出である事を考えると、10年国債での調達コストとの比較が一番良いと思います。
一方、低所得国(一人当りGDPが基準。中国はこれに入る)向けのODAの金利は、現時点では、最も高いものでも1.5%(期間30年・元本据置期間10年)ですから、儲かっているとは、ちと言いがたいですね。(円借款の詳細については、一番下の参考URLの国際協力銀行のHPをご参照下さい。)
長期金利は上昇傾向にあるので、今の瞬間だけを取ると、それ程頻繁に見直されないODA金利との逆鞘(=援助を受ける側のメリット)がより大きく見えてしまいますが、直ぐ下にリンクを入れた資料の末尾にある過去の円借款の例にある金利水準を見ても、「儲かる」レベルではないように思います。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0 …

ODA一般論としては、円借款が、円高の結果、実質的には、借入側にとって、恐ろしく高金利の借り入れになってしまう事もままあり、日本が(例えば)ドルで資金調達をしてドルで貸し出した方がましだったかもしらん、という議論は充分成り立ちます。また、日本の援助は他の国に比べ借款の比率が高く、その意味では「○○○○億円も援助している」と援助の総額だけを取り上げて、「こんなに援助しているのに・・・」という議論をする相手に対しては、「ホントにそんなに胸をはれるのか?」とは言えると思います。
しかし、円借款でも、日本にとっては、それなりのコストがかかっている(儲かっていない)のは間違いないでしょう。

そのHPが「借款が多い事を考えると、援助額だけで『胸をはる』のは無理」と言っているだけで済ませていれば、別に変な議論とは思いませんが、「儲かっている」とまで言っているなら、それは違うんじゃないか、と私は思います。

尚、参議院のODA調査報告は、中国向けに限らず、円借款全体の政策コスト(考え方としては、ODA以外の用途に使った場合の利益と、ODAでの金利収入の差)は、2002年度で約5,300億円、2004年度で約5,900億円、と試算しています。これのうちの中国向けに当る分がわかればよかったのでしょうが、見つかりませんでした。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/koryu/h16/h16o …

参考URL:http://www.jbic.go.jp/japanese/oec/yenloan/index …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます

>現時点では、最も高いものでも1.5%(期間30年・元本据置期間10年)
あれ?儲かるどころか・・・

>ODA一般論としては、円借款が、円高の結果~以下略~
すごく勉強になります。
考えたことありませんでした。

参考URLありがとうございます。ブックマークさせていただきました。
少しずつ、勉強していこうと思います。
詳しい回答、本当にありがとうございました。感謝します。

お礼日時:2006/03/08 20:37

日本のODAは借款の比率が高いというのはそのとおり。


贈与率が欧米の半分くらいで、贈与額のみでODAを比較するとGDPでは大きな開きがあるはずのドイツと殆ど差が開きません。
ODA専門の人員も少なく、政策評価も十分とは言い難く"ラスト1マイル"の支援が行き届いていません。
日本はODAをたくさんやってんだぜえっへんというのは成り立たないと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます

>ドイツと殆ど差が開きません。
これは知ってたけど、
>GDPでは大きな開きがあるはずのドイツ
これは知らなかったです。
勉強になります。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/08 20:51

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