プロが教えるわが家の防犯対策術!

認知症や発動性の低下した方の臨床に携わっています。口頭指示には従えませんが、スプーンを口元に持っていくと口を開けたり、自発的な動きが全くみられない方でも、バナナを手に握らせると口に持っていくという行動を認知心理学的なことばで言うと何というのか教えてください。スキーマやスクリプトの仲間では・・・と思っていますが、本を読んでもイマイチよくわかりません。

A 回答 (3件)

 #2の者です。

お礼ありがとうございます。
お礼の中の
>どんな働きかけに対しても無反応でしたが、スプーンにのみ反応されましたので
 を拝見して、所有しています「レナードの朝」というビデオを思い出しました。
 映画の中で通称、眠り症(嗜眠性脳炎)を罹患した患者さんは、医療者側の声に対して全く反応しないのですが、ボール・ある種類の音・トランプ・床の配色など各々で反応するものが違い、例えば、ボールが患者さんの方に向かって飛んでくると、それまで全く動かない患者さんの手が反応するのです。一度、鑑賞してみて下さい。私は涙を流しました。。この事も#2の回答で説明できるか、スキーマを含めて説明した方が可能かは、これから私が調べていきたいと思います。
(参考URLをはっていますので、参考にして下さい)

 私は、脳挫傷・頭蓋底骨折による高次脳機能障害(記名力障害)で約1年入院し、四肢の麻痺もなく・記名力障害も一般レベルに回復した事で医療に携わる仕事として精神保健福祉士を選択し取得の為、勉強中です。ご質問者様の仰っている患者さんの事を考えると、(私も病因に運ばれた際、同様な可能性は、否定出来なかった様ですので)胸が痛いです。どうぞ、心労に気をつけつつ、援助・ケアをして下さい。

参考URL:http://www.cam.hi-ho.ne.jp/la-mer/pro-lena.html
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この回答へのお礼

詳しく教えていただき、ありがとうございました。「レナードの朝」、見てみます。またお力添えください。

お礼日時:2006/06/07 21:31

 認知症や発動性の低下した方を一概に老年期の方とみなす事には抵抗がありますので、身体機能の低下した方という見方をさせて頂きます。



■身体機能の低下した方の心理的経過
●身体機能の低下に伴う心理(ケアの有無にかかわらない)
 身体機能の低下に伴う社会的役割、人間関係の大切な対象を失います。少し省きますが、これらを喪失体験といい(ご理解されていると思いますが)、喪失体験を最初に着目したのが、フロイト。対象喪失を受容していく過程を「悲哀の仕事・モーニングワーク」と呼びます。ボールビーは、対象喪失によっておこる一連の心理過程を悲哀(喪)と呼び、悲哀を克服していく過程を「悲哀の仕事」といいます。ボールビーは、「悲哀の仕事」を、(1)対象喪失に対する「抗議の段階」(2)絶望と悲嘆の段階(3)対象からの「離脱の段階」、の3段階に分けました。
●身体機能の低下した方でケアを受けている方の心理
 ご質問者様は、「わがまま」な方や子供じみた言動や態度の方はおられませんか?子供じみた言動や態度は「退行」という言葉で表現されているかと思いますが、これは全ての人に生じる精神現象です。ショックな出来事(上記の対象喪失も含む)や特殊な環境に遭遇した場合、心の機能(知覚・思考・感情・行動を司る)の低下の結果、認知のゆがみなどを生じます。
 食事や排泄などの身体的なケアを受ける人は、退行を生じやすいとされています。身体的なケアを受ける人は、病気や障害に伴う不安や怒り、絶望という感情に支配され、次第に退行します。退行した人は、ケアする人に様々な感情を向けはじめ、それは態度に表れます。例えば、母親に抱いた依存心、娘や息子に向けた感情、恋愛感情です。それは、これまでの人生で自分を教育してくれた人や世話をしてくれた人とイメージを重ねます。

ここからが、ご質問者様の回答になります。
○ハヴィガーストは、基本的な発達課題をあげています。乳幼児期においては、歩行の学習、固形食を食べる学習、話すことの学習、排泄の学習、生理的安定の達成 他があがっています。先のケアを受ける方の心理において、身体的なケアを受ける方は退行を生じやすい=乳幼児期にかえると考えれます(幼児がえり、という言葉もあります)。又、身体的ケアを受ける方が退行しやすい理由も、乳幼児期の発達課題に該当する事が多い事にもあると考えます。

 人間は過去の体験から得た体系的な知識に基き、ある認知的な枠組み(スキーマ)をもちますが、スキーマは全く関係ない訳でもなく、幼児の対人認知研究では重要です。
 オーストラリアの介護制度は、北欧並みに整っており、その事が書かれた書籍の中で、筆者は永住したいが認知症になった場合、後天的な知識・体験は、より最近の事から忘却していくのでつたない英語を話す様では難しいとい事を書かれていました。それは、最終的に乳幼児期の認知(学習)に向かう事を示唆していると考えています。
(認知心理学的なことばで表現できていません。すみません。ご質問の回答になっていませんね)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。質問させていただくきっかけになった方は、まだお若い方で前頭葉の障害により発動性の著しい低下を来した方です。どんな働きかけに対しても無反応でしたが、スプーンにのみ反応されましたので、どのような理論的背景があるのか知りたいと思いました。勉強不足の私ですが、参考にさせていただいて、がんばります。

お礼日時:2006/05/12 21:52

『条件反射』ではないのですか?


食という行為は本元的な欲求だし………
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この回答へのお礼

ありがとうございます。条件反射で、もう一度調べてみます。

お礼日時:2006/05/06 12:39

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