dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

いろは歌にはない「ん」が徒然草など読むと「む」にかわって出てきますが、これはなにか時代的な事情があるのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

漢字が伝わる以前の日本語 (やまとことば) には、 「ん」 という音がありませんでした。


「ん」(撥音) は、漢字を音読みするために発生した、日本語独特の音韻なのだそうです。

平安時代以後、 「やまとことば」 にも撥音便があらわれるようになりましたが、はじめは、質問者さんが 「いろは歌」 の例をあげられた通り、 「ん」 をあらわす文字がなく、文中に直接的には表記されませんでした。

たとえば 「竹取物語」 の 「駿河の国にあなる山の頂」 という箇所では、 「あるなる」 が 「あんなる」 に撥音化しているとされます。
「土佐日記」 の 「ししこかほよかりき」 も、橋本進吉によれば、 「死にし子」 が 「しんじ子」 になったもので、撥音 「ん」 と濁点が表記されていないのだそうです。

検索してみたかぎりでは、平安時代にはまだ撥音の表記が確立していなかったというのですが、くわしいことや基本文献はわかりませんでした。

「蜻蛉日記」 や 「紫式部日記」 をみると、助動詞 「む」 の音便化した 「ん」 などが、すでにたくさん出ています。(岩波書店 新日本古典文学大系)
ただし、それらは中世以降の写本にもとづいており、撥音の表記についての注釈もみあたらなかったので、確証にならないかもしれません。「徒然草」 も、烏丸本は近世の写本です。

たしかにいえるのは、平安時代から着実に撥音便化がすすんでおり、中世のある段階で撥音 「ん」 の表記が定着したということでしょう。 

参考URL:http://www.aozora.gr.jp/cards/000061/files/510_2 … http://www.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article …
    • good
    • 0

>「ん」が徒然草など読むと「む」にかわって出てきますが


それは逆なのです。「む」が使われていたのが、「ん」に代わったのですから。
詳しいことは忘れましたが、平安時代あたりでは「ん」自体がなかった。「む」を「ン」と発音したりしていたのだと聞いたことがあります。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!