こんばんは。18歳♀です。
私はいつからか「生きるとは何か」「愛とは何か」
ということを考えるようになっていました。
答えを知りたくて、自分を納得させたくて
自分の中で哲学をするようになっていたのです。
それを機に、大学も哲学科へ進もうと思っているのですが
正直、哲学者や哲学史についての知識がありません。
歴史上のどのような人物がどのような哲学をしたのか・・・。
おおまかにでも知るために、図書館で本は借りてきました。
哲学といっても、対象はいろいろあると思うのですが
私が一番したいのは「生」とか「愛」とかです。
中でも「愛」について、哲学をしたいのですが
そんなカテゴリーは存在するのでしょうか。
無償の愛とか、ヒトのもつ愛の正体を知りたく、
愛について哲学をしている歴代の哲学者を教えてほしいです。
自分にとって興味深い哲学者を見つけたいです。
知識が浅く、また抽象的な質問であり
申し訳ないですが、よろしくお願いしますm(_ _)m
No.2
- 回答日時:
>私は自分自身でもっと深く突き詰めたいです。
その考え、もの凄く立派だと思います。自分の頭で考え、さらに深い次元まで考え抜いていく。まさに哲学だと思います。
本題ですが、哲学するなら、ソクラテス・プラトンの思想を学ぶことをお勧めします。
彼らの考えをかいつまんで言いますと、、、えーーまず、哲学っていうのは、世界の原理を宗教のような「神話」でなく、抽象概念を使って説明しようとした事が始まりです。そんで、哲学ができたての初期の頃の哲学者達は「自然は何でできているのか!?」みたいな、世界(自然)の原理について探求し、抽象概念を用いて説明しようとしました。
しかし、そんな中突如としてアテナイの地に現れた一人の哲学者「ソクラテス」は、それではダメだ、と考えました。
真に追求すべきは世界の原理について、ではない。そもそもこの世界自体に秩序などは無い。人間の“心”が世界を「意味づけ」、「秩序づけ」ているのだ。世界という「混沌」に人間が意味を与え秩序を与えている。真に探求すべきは、「なぜ人は世界についてなんらかの説明や意味を与えようとするのか」ということ、つまり「人間の心」だ、と考えたのです。
今の説明なんかほんのさわりですので、もっと具体的にどんなことを考えたのかを知りたければ、プラトンの書いたものを読んでみてください。竹田青嗣さんの書いた「プラトン入門」(ちくま新書)もお勧めです。
ご回答ありがとうございます!!
とても参考になりました。
人間の心こそ哲学すべき対象だと思います。
ソクラテス、そして弟子のプラトンですね。
是非、読んでみます。ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
愛の定義にもよるでしょうが、哲学的に追求しても仕方がないのではないかと私は考えます。
これまで何百年も飛び切り頭のいい人たちが考えて、なお結論が出ないのは、単純に問題の立て方が間違っているのです。
有効なのはむしろ生物学でしょう。
進化生物学とか、社会生物学とか。
アドバイスありがとうございます。
数学には明確な結論があって、
国語には明確な結論がないのと同じように、
頭がいい人たちが考えれば結論がでる
というものではないのではないでしょうか。
私は、自分自身の答えを見つけ出すために
哲学をしようと思っています。
確かに、生物学もいいかもしれないですね。
ありがとうございました。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
哲学では、古来より愛に三つの姿があるとされていました。
エロス、フィリア、アガペで「愛の三形態」などともよばれます。このアガペというのが質問者さんのおっしゃっている「無償の愛」ですね。これについては、このサイトに良い回答がありました。
取りあえず読んでみてくださいませ。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=460063
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1536239
基本的には、プラトン、アリストテレス→キリスト教(聖書)、スコラ哲学(アウグスティヌス、トマス=秋茄子(アクィナス))などをまず押さえる必要があると思います。これに、質問者さんの関心の広がりによっては仏教の「慈悲」なども含まれてくるしょう。
ただし、わたしは哲学を第一の専門とされるのはあまりオススメしませんね。今の学問は哲学から枝分かれしたといってもよいと思われますが、逆にいえば、それは哲学が専門学問ではないということです。
大学の哲学科は、「哲学する」所ではなく「哲学を学問する」所だと思います。本当に「哲学する」には、他に一つか二つの専門を持って、そこから哲学するのがいいと思います。個人的には、いまどき、他に専門を持たない哲学はありえない、という気がしています。
そういう意味では、私も#5さんの言われるように、生物学(社会生物学、行動生物学、医学(大脳学))などが良いように感じます。これは、心=脳という観点です。文系では、社会学の比較文化や文化人類学などもいいかもしれません。これは、心は行動で示されるという観点です。いずれにしても、哲学が必須教養であることはまちがないところなんですが…。
丁寧なご回答、ありがとうございます!
luune21さんのお話で、少し考えました・・・
実際、大学で哲学科を選ぶことに迷いを感じ始めました。
哲学したい気持ちは確かなのですが
仰るように「哲学を学問するところ」、
哲学史などを学ぶところのような気がするので。。
他に専門を持つことを、しばらくじっくり考えてみようと思います!
私も必須教養だと思います、でも哲学科以外の視野で考えてみますね。
助言をありがとうございました。
プラトン、スコラ哲学、知っていこうと思います。
No.7
- 回答日時:
他の方がお答えにになっていますので違うお話を。
。。愛とはなにかを考える前に、
愛を感じたことはありますか?
愛を与えたことはありますか?
知識は人を導くこともあります。
良い方向か悪い方向かはあなたが選ぶことができます。
五感で感じたことを脳で整理して言葉というラベルが貼られます。
その作業で重要なのは「愛」という感覚。
今、「愛」という文字を見ていくつ意味やイメージを浮かべることができますか?
経験や体験を通して「愛」という文字に、多くの意味やイメージが追加されることでしょう。
それにはまず感じることです。
「生」という言葉に何を感じますか?
苦しみですか?喜びですか?
考える前に「生」を感じてみましょう。
たくさん感じることによって人生が豊かになります。
言葉に命が吹き込まれ真の理解に導くことでしょう。
良い出会い、良い本にご縁があるといいですね。
頑張ってください。
アドバイスありがとうございます。
考える前に感じることが大切ですよね。
体験をもとに・感じたことをもとに
自らの哲学になっていくと思います。
私は去年、愛も生も感じることができなくなりました。
存在を否定され、愛されない自分に希望がみえなくて
当然、そんな自分は他人に与えることもできないし
自分自身に生の意味を見出すこともできませんでした。
そして自分の存在とは何かということなどを延々と考えていました。
悲惨でしたが、その時期があって今がある気がします。
あのとき感じたいろいろな疑問を
私は一生をかけて見つけていきたいのです。
これからの人生、たくさんの経験をして
たくさんのことを感じて、豊かな人間になりたいです。
その上で、自らの哲学を導き出したいです。
ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
#4です。
愛には大きく分けて6種類ありました。下に書いておきましたので、参考にして頂けたらと思います。「エロス」(情熱的な恋愛)
相手に理想的な特性・特質を見出して惚れ込む情熱的でロマンティックな恋愛の形態で、多くの恋愛はこのエロスに該当します。エロスは精神分析の文脈で考えると、“リビドー(性的衝動)”が文学的で耽美的な異性愛の方向へと転化されたものであり、相手と性的関係を持ちたいという性愛欲求の形態をとって顕在化してきます。エロスは、恋人との性的快楽の共有を独占したいという排他性の特徴を持ちます。二人だけの恍惚とした幻想的な世界観を持ち、ロマンティックな感情表現が多く行われることもエロス的恋愛の特徴と言えるでしょう。
「ストロゲー」(友愛的な恋愛)
親密で温かな友人関係が穏やかにゆっくりと発展して、恋愛関係となったものです。あるいは、友情的な雰囲気が性愛的な雰囲気よりも強い恋愛関係であり、親しみやすさや安心感が前面に出ている事が特徴的な関係です。燃え盛るような官能的な愛情表現は余り見られず、陶酔的な激しい性的興奮よりも、一緒に居てゆったりと安心できる信頼感や親近感によって支えられる恋愛関係です。長い年月を共にする仲の良い夫婦などは、『激しく燃えるエロス』から『穏やかに継続するストロゲー』へと自然に移行していきます。キリスト教的な恋愛観では、ストロゲーは親子関係の愛情とされ、フィリアが友愛関係とされることもあります。フィリアは、“philosophy(哲学=知を愛する学問)”のフィロ(philo)が“愛する”という意味を持つように、本来、理想的な対象・事物を愛するといった意味があります。
「ルーダス」(遊戯的な恋愛)
刹那的な快楽・興奮や一時的な刺激・陶酔などを得ることを目的としたゲーム感覚の遊戯的な恋愛がルーダスです。相手と継続的に親密な関係を維持しようという意図がない為に、ルーダスの恋愛では相手に対する独占欲求や執着心が殆ど見られず、不特定多数の相手と同時に恋愛関係を持つ事もあります。自分自身が、より多くの快楽や喜びをどれだけ相手から引き出せるのかという利己的なゲーム的恋愛ですので、相手の幸福や楽しみの為に自分が何かを犠牲にする事がない事も特徴的な事でしょう。相手に依存したり執着しない代わりに、相手からの依存や執着も受け付けず、一定の距離感を保って割り切った刺激的関係を持とうとするのがルーダスの恋愛です。
「マニア」(狂信的な恋愛)
エロスの相互的な独占欲求の程度を逸脱した熱狂的で支配的な恋愛関係がマニアです。“mania”は、精神障害の分類で、躁うつ病(双極性障害)の『躁状態』を意味する言葉でもあり、異常に気分が高揚してハイになり、精神活動が活発になり過ぎている状態を意味します。恋愛関係のマニアは、狂信的に相手に惚れ込んでしまい、現実検討能力が低下して、相手の気持ちや考えを無視してでも自分の思い通りに相手を独占的に愛そうとする激烈な性衝動であり恋愛欲求と言えるでしょう。自分自身で、相手に対する過度に高ぶった恋愛感情を制御する事が出来ないので、強烈な嫉妬心に苦悩したり、絶望的な悲哀や極度の落胆に襲われたりします。そして、相手から明確に拒絶された場合には、ストーカー行為へと進展してしまったり、相手を逆恨みして攻撃したりする事もあります。行き過ぎた過度のマニアが恒常的に見られる場合には、精神病理学の病態水準で言う『境界性人格障害(ボーダーライン)』を疑う必要もあるかもしれません。
「プラグマ」(実利的な恋愛)
プラグマの恋愛とは、物事の価値を有用性や効率性で判断する“プラグマティズム(実利主義)”に根ざした恋愛関係です。プラグマでは、相手と交際し関係を持つ事によって『利益や快楽』が得られるか否かという損得勘定・功利判断があって、恋愛の相手を選択する事となります。一般的に功利主義的判断を前提とするプラグマは、精神的な結びつきを重視する恋愛関係よりも物理的な生活を重視する結婚関係において多く見られます。プラグマでは、恋愛・結婚の対象を選択する場合に、相手自身に備わる身体的魅力・精神的魅力が軽視され、社会的要因として有利に働く経済力・将来性・社会的地位や名誉が重視される傾向があります。
「アガペー」(博愛主義に根ざす利他的な恋愛)
アガペーの原義は、キリスト教世界観における“神の無償の愛”であり、“人間の利己的な愛”であるエロスと対照的で対立的な愛の形態です。エロスが、理想的なイデアとしての異性を恋慕して、『自分の好きな相手を選択する自己充足的な愛』であるとすると、アガペーは、愛情や優しさを求める全ての人間へと捧げられる無条件の愛であり、『自分の選好(好き嫌い)や功利(損得)を考慮に入れず、相手を主観的理由によって選択しない他者充足的な愛』です。原義が、旧約聖書に記述される神の愛であり、新約聖書で示されるイエス・キリストの自己犠牲的な博愛なのですから、普通に考えると、恋愛によって快楽や幸福を得たいと願う人間には実現不可能な理想的な愛の形です。また、厳密にアガペーの『無償の無条件の愛・無差別の自己犠牲的な愛』の定義を当て嵌めると、特定の相手を好きになる人間の恋愛関係は全てアガペーには該当しないということになります。そこで、少し制限を緩めて『自分中心ではない利他的な恋愛関係・自己犠牲を厭わない献身的で純粋な恋愛関係』を指示してアガペーという事もあります。
No.10
- 回答日時:
振り返ってみると今まで愛という名のもとに散々な目に遭ってきた気がします(笑
自分は愛に関しては否定的というか良いイメージが沸きません。以前、本を読んでいた中で「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳にすぎない」という箴言があり、うまく理解できなかったのですが愛という言葉を思い出してすんなり理解のネットワークが広がりました。
まあ美徳というか、人間における一般的に良いと思われている諸性質の中で愛ほど悪態に変化しやすく、欺瞞に満ちたものはないと思います。個人的にはあらゆる愛(というか人間あらゆるの動機、行為)は利己的なのだけれどその利己性が大きな問題なのではなく、問題なのは愛というのが盲目的になりやすく、そこに於いて自己反省、自己批判の精神が欠けやすく、また希薄になりがちなのだということです。
多くの愛という感情(または行為)ではそれらのものが付随しにくいので愛が対象に受け入れられないとなるとその事態の「全責任」を押し付けるところが愛の恐ろしいとこです。
ということで無償の愛というもの自体現実的にとても考えにくく、ありえそうに無い。そもそも利己性というのが愛の本性だとすると無償の愛というのはその結果掲げられた、ただのアンチテーゼ的な理想に過ぎないと思う。
百歩譲って無償の愛というのが考えられるとすれば、それは仏教的無我、無心の境地での主語が不在といえるような行為においてだろうか。しかしこれもキリスト教的アガペー同様とても難易度が高そうな気がします。。
まあ自身の人生経験、人間不信からいうと「そもそも人(他人)は愛するに値するのか疑問」というのが実際の考えです。それと個人的に愛ほど実感がわかない抽象的概念もないですね。どこかの表現を借用すれば「愛は人生において必要条件でもなければ十分条件でもない」といったところです(大体のニュアンスで理解してください)
<愛について哲学をしている歴代の哲学者を教えてほしいです
詳しくないですが、ほとんどの哲学者が愛について哲学しています。量は多くなかったり中心的テーマでなくても著作なり適当に読んで探っていけば意外にもかなりの部分があると思います。
あと、確かに大学は哲学を学問するところでもあるのですがそれは授業科目で~講義、
~概説といったものに多く、「~演習」と科目に名がつくものは文字通り「哲学する」こと時間が割かれ重点が置かれます。自分だけでなく、他の人と「共に哲学」するとこなのでとても有意義に感じました。場合によって、必ずしもそういう機会があるとは限らないと思いますが。
愛や生だけでなく広く哲学一般が好きであれば哲学科を選んでも後悔はないと思います。専門の時間はほんと楽しいですからね。
たくさんの考えを交えてのご回答、ありがとうございます。
gooeggさんもいろいろな経験があって、
今の考えにいきついているのでしょうね。
愛の恐ろしさについて、私も同感です。
>自身の人生経験、人間不信からいうと
>「そもそも人(他人)は愛するに値するのか疑問」
私もそう思っていた時期がありました。
でも、人を疑って自分の存在を疑って
不信になっているのは心のどこかで
「愛を求めているから」だと私は思うのです。
受け入れられなかったり認められなかったり傷つけられたり
それで、もう二度と信じまいと、何もかも否定して
一人になることで自分を守ろうとして
でもやっぱり一人じゃ生きることなんてできないんだと分かりました。
そしてそういった否定する気持ちは本質的に求めている裏返しなのだと知りました。
愛って種類は異なれど、いたるところに溢れているんだと思います。
そして人間にはそれがなければ生きていけないんだと、私は思います。
個人的な意見ですが^^;
>個人的に愛ほど実感がわかない抽象的概念もないですね。
ほんとうにそうですよね。
だからこそ、人は確かめたがるんでしょうか。
大学についても、アドバイスありがとうございます☆
まだ悩みますが納得できるよう、じっくり考えていきます。
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