毎度の事ですが「バブル以前に土地を買い込んだ負債が膨れ上がってとんでもない額に…」と、胃が痛くなるような話がテレビで放映されていました。
そこで疑問ですが…バブルが崩壊する前に、この現象を見抜いていた学者や評論家やシンクタンクみたいな、組織や人はいなかったのでしょうか?資本をつぎ込む者達に、警笛を鳴らすような行為はなかったのでしょうか。
経済入門の本を手にとってみると「バブル期に"このままではやがて崩壊する"と言っても誰も聞き入れようとしない」と書かれていましたが…銀行という組織すらあまり考えなかったそうですが…
地価が上がりすぎている事に、
警笛を鳴らしていた人や組織はなかったのでしょうか。
小さい事件ですが、マスメディアや自民党が持ち上げたライブドアが虚業であることを認識している人は、評論家はもちろんのこと知人にも冷静な投資家がいました。バブル崩壊前に冷静な人はいなかったのでしょうか。
No.2
- 回答日時:
特に誰がとかは言えませんが、たくさんいたと思いますよ。
あの頃は、世の中がバブルに沸いていた時期です。タクシーの運転手でも、儲かって儲かってしかたがないという状況でした。今からでは想像もつきませんよね。
例えば、阪神が優勝して街が沸いているときに、冷静に「お前らもっと静かにしろ。騒ぐな、近所迷惑だろ。物を壊すな、整列して歩け」と言ったところで、聞く耳を持つ人はいるでしょうか?
バブルも同じだと思います。毎月毎月、めちゃくちゃいい給料をもらって、贅沢三昧できる夢をいつまでも・・・・と考えるのは、仕方が無いのかもしれません。
ですが、一方で「これは絶対おかしい」と感じていた人はいるのです。
その人達の声は届かなかったけれど、警鐘を鳴らし続けていた人はいます。
ちなみに、私の伯父夫婦は、バブルの時に「これはおかしい」と感じて、株式を高値で売り抜けたようです。
また、相場関係者でも、翌年のバブル崩壊を察して、売り抜ける所か、空売りを仕掛けて、大儲けした人もいます。
能ある鷹は爪を隠すのです。
企業のような組織は、利潤追求が存在理由なので、あなたの言うようなことを考える(経営する)組織は少なかったでしょう。
でも中には、決してバブルに踊らなかった堅実企業もあります。経営者が偉かった(人間として立派なんだと思う)のでしょう。
ありがとうございます。
経済的な知識と先を読む知恵と…そこには数値に踊らされない冷静な判断が力があるのでしょうか。損をした人も得をした人も、実情をあまり知らしてはくれないので、よくわかりませんでしたが…健全な市場ってやつがあるならば、それは価値判断が適正にできている人たちの集まりってことだと思いますが…また永遠と繰り返されるのでしょうか。もっと知識を求めなければ…過ちを犯す。
×警笛を鳴らす→○警鐘を鳴らす
…これも私の過ちでした。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
アメリカの意向により日本は金利を引き上げる事ができず、経済は過熱して行きバブル経済化していきました。
日本は安く良いものを作り、繊維、家電、鉄鋼、自動車、半導体、多くの産業が通貨価値の高いアメリカなどへ輸出をし利益を出していた。そのような事情からアメリカの産業は衰退し、80年代にはアメリカ国内でジャパンバッシングの吹き荒れる日米貿易摩擦となっていった。
このアメリカの貿易赤字を是正する為、1985年 G5と共に
プラザ合意が結ばれ円高ドル安政策として為替レートは2年ほどで1ドル=130円にまでなった。
これによって、アメリカ国内で日本輸出商品は2年ほどで2倍以上の価格となり、と同時に当然売れ行きは落ち、日本の輸出産業は大きなダメージを受ける事になった。
日本はこれによって起こる不況を恐れ、これまで5%にあった金利水準を大幅に切り下げ2.5%まで引き下げをし、大幅な金融緩和政策をとった。
そんな中でもアメリカは他の要因から不景気は是正されるどころか、87年には株式市場の大暴落が起こり、更に日本への要求、圧力は強まる事になる。アメリカは日本の金利が上がりアメリカから資金流出が起こる事を恐れ、日本に金利の引き下げ、もしくは維持を求めた。
日本はこれに応じ、2.5%ほどの金利水準を3~4年ほど続ける事になる。
プラザ合意後も日本経済は大きくは減速しなかったため、本来ここで公定歩合を引き上げるはずであったが、アメリカの意向により日本は金利を引き上げる事ができず、結果、日本経済は過熱して行きバブル経済化する事になりました。
ありがとうございます。
「銀行のせいだ」とある本には書いてありました。アメリカのせい、もしくは追従する政府のせいでもあるんでしょうか。何が一番の回避策だったのかというと、やはり個人がどう考えるかにあったのではないかと、自分を戒める意味で考えるようにしています。
No.4
- 回答日時:
経済が過熱して行く中で、利上げが行われないとは誰も思っていなかったのです。
いずれ利上げが行われ一時的な減速状態に入るとみな思っているわけです。当然ですね。しかし、経済が過熱していく中でも利上げが行われる事はなく、バブル化して行ったのです。ありがとうございます。
金融政策も効果がない場合があるようですが、それさえもやらなかったのですか。となると…国の政策に頼り過ぎたのがいけなかったのでしょうか。減速傾向になったら身を引けばよいくらいに考えていても、それは時すでに遅しってことは…
「虎穴にはいらずんば虎子を得ず」っていう格言よりは「触らぬ神に祟りなし」って格言の方が大切だと…私は思いました。
No.5
- 回答日時:
確かに銀行にも問題はあり、不動産中心の担保主義でリスクを取らない貸付を行っていたため、ここに不動産インフレが始まると、不動産担保があるから貸す、担保価値が上がり更に貸し付ける、借りた側もその資金で不動産を購入する、するとそれを担保に更に銀行が貸付を行う、すると借りては、、、、という流れに気づいていたのか気づいていなかったのか、金融のプロという立場にいながら、そんな無理な貸付も行っていましたから確かに銀行にも問題はあります。
またこの時期、大企業が株式市場が育ってきた事によって銀行以外で容易に資金調達が行えるようになって来ていた為、銀行側が新天地を求めており、その中で発生した不動産加熱が、資産バブルに飲み込まれていった大きな要因といえるでしょう。株式市場に顧客を取られ、ある種のあせりが銀行にはあったという事です。
しかし、特に銀行などの金融業は公定歩合などの利幅などの状況を見て、その中で企業として最大利益を求め行動するのは当然であり根本的な原因を銀行と理解するには無理があります。
日本経済が過熱して行く中でアメリカからの圧力に屈し利上げが行われない、しかしアメリカの要望を聞かなければ更なる報復措置が待っている(当時の米国ないで吹き荒れるジャパンバッシングは更に恐怖心を煽り立てた事でしょう)、こういった大きな流れの中で個人がいくら触らぬ神に祟りなしと身を引いたところで、それは大海原の中で小船に乗って私は何も知りませんと話すようなもので、必ず個人のところにも波はやってきます。
米国の意向で日本の利上げを行わないなどとは、当時は誰も思っていなかった事でしょう。そしてバブルという好景気に浮かれた人たちは、それが毒入りのおいしい食事だとは誰も思っていなかったという事です。
バブルはなるべくしてなった、仕方なかったと考えるしかないのかもしれませんね、、?、。
No.6
- 回答日時:
確かに銀行にも問題はあり、不動産中心の担保主義でリスクを取らない貸付を行っていたため、ここに不動産インフレが始まると、不動産担保があるから貸す、担保価値が上がり更に貸し付ける、借りた側もその資金で不動産を購入する、するとそれを担保に更に銀行が貸付を行う、すると借りては、、、、という流れに気づいていたのか気づいていなかったのか、金融のプロという立場にいながら、そんな無理な貸付も行っていましたから確かに銀行にも問題はあります。
またこの時期、大企業が株式市場が育ってきた事によって銀行以外で容易に資金調達が行えるようになって来ていた為、銀行側が新天地を求めており、その中で発生した不動産加熱が、資産バブルに飲み込まれていった大きな要因といえるでしょう。株式市場に顧客を取られ、ある種のあせりが銀行にはあったという事です。
しかし、特に銀行などの金融業は公定歩合などの利幅などの状況を見て、その中で企業として最大利益を求め行動するのは当然であり根本的な原因を銀行と理解するには無理があります。
日本経済が過熱して行く中でアメリカからの圧力に屈し利上げが行われない、しかしアメリカの要望を聞かなければ更なる報復措置が待っている(当時の米国ないで吹き荒れるジャパンバッシングは更に恐怖心を煽り立てた事でしょう)、こういった大きな流れの中で個人がいくら触らぬ神に祟りなしと身を引いたところで、それは荒れる大海原の中で小船に乗って私は何も知りませんと話すようなもので、必ず個人のところにも波はやってきます。
米国の意向で日本の利上げを行わないなどとは、当時は誰も思っていなかった事でしょう。そしてバブルという好景気に浮かれた人たちは、それが毒入りのおいしい食事だとは誰も思っていなかったという事です。
バブルはなるべくしてなった、仕方なかったと考えるしかないのかもしれませんね、、?、。
ありがとうございます。
利上げして調整を行わない国家の怠慢を知りながら、なるべくなったバブルに気がつかなかった者が多かったのは、なぜなんでしょうか。
利上げによるインフレ措置が、いわゆる"措置"という機能を持つ行為に過ぎないと皆が考えていて、まさか唐突に地価や株価が下がるとは思いもよらなかったってことでしょうか。
なるべくしてなった暴落という未来よりも、現在上がりつづける棒グラフの方がやっぱり現実味ありすぎるってことでしょうか。
いわゆるバブルを知らない世代である、ネット株流行で株式投資を始めた私にとって、危険を感じながらライブドアで一儲けしようとした人とはまた違う感覚の浮かれた大人が多かった時代に見えるのが、1980年代に起こったバブルってやつなんです。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
私の以前のバブルについての質問の解答です。
>私の身近でも、結構いましたよ、バブル崩壊予想は。
ただ、評論家・出版社などは、バブルの最中に「バブル崩壊」という本と「今儲かる株」という本を出せば、どちらが売れるかは明らか。
それに、バブルの崩壊は必ず来るが、いつかが分からない。その直前に売り抜けるのが一番儲かるのも事実。崩壊がくると分かっていて失敗した人も相当数いました。
最悪は、日銀・政府ですね。公定歩合をもっと早く徐々に上げていればバブルは起きなかった。
円高不況対策として低金利にして、マネーサプライを増加させたが、不況が終わっても、金利を上げなかった。これが最大の原因。グリーンスパンさんがこまめに金利を上下させるのとは大違いだった。
金利を上げなかった理由は、財政再建。1985年当時でさえ、国債発行が多すぎるのが問題となり、行政改革・財政改革が必要で道路・ダムなどの投資は無駄が多すぎると言われた。
ところがバブルで税収が急増。政府は大喜び。国債発行額と国債償還額がつりあったので、なんら行財政改革もしないのに、大蔵省(懐かしい名前ですね)は財政健全化終了と言った。国会でも地元利益誘導したいから、議員さんは誰も突っ込まなかった。国民もお金が回るからバブル歓迎。
「バブルは駄目だとみんな言うが、おれはバブルが良かったと思う。」と言った友人が居ました。バブルは、1・2年の良い時期と崩壊・その後の5年以上の悪い時期がセットになってるんですが、1体の現象と実感できない人が多いかもしれません。前半の良い時期だけなら、誰も悪いとは言いません。
アメリカはクリントン政権の終わりに税収が伸びたとき、国債残高の絶対量を大幅に減らした。ここも日米の違いが出ています。
バブル崩壊のときも、一度二度の公定歩合の引き上げには、株式市場は反応を示さず上がり続けました。 そろそろ、誰が高値で買った株を最後に持つことになるか、ババ抜き状態に入っています。(日銀が金利を上げるものとして。)
最後にババを抜いてもらっって身軽になった人の儲けが一番大きいのは、いつも一緒です。
ギリギリまで持って、リスクの大きい儲けを狙うか否か、そんな状況です。
平成5年12月の回答
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1829759
No.8
- 回答日時:
一応、社会人として、いわゆるバブル期もその後も経験しています。
その経験から回答します。まず、株にしろ、土地にしろ、値段がついたという事は、必ず資産を売ってキャッシュ化した人がいる、という事であって、それが先を正しく予想していたかどうかは別にして、大雑把に言えば、バブルから逃げ切って儲けた人は、バブルに引っかかった人と同数いてもいいはずです。もちろん、不景気の影響は、多かれ少なかれ、誰もが受けたわけですが。
また、実際にも、既に他の方も回答しているように、80年代末の資産インフレを「バブル」と言った人は、当時からいました。今でもよく覚えていますが、東大のある教授が「Qレシオ」という株価尺度を紹介しました。非常に簡単に言えば、「本来、株価は、土地等の含み益も考慮した時価ベースの純資産まで買われてよいはず」と考え、株価÷一株あたり時価ベース純資産=Qレシオ、と計算するものなのですが、これに対して「バブルをバブルで説明しようとしている」という批判がありましたから。
それに、日銀の公定歩合の引き上げは、1989年5月ですが、これは当時から「資産インフレが実物インフレに転化するのを防止する為」と認識されていました。引き締め策が遅すぎたという批判はありますが、それでも、株のピークである89年末や、不動産市場が91年ぐらいから急落していく前に、非常にはっきりした警告が出ていた訳です。不動産融資の総量規制が始まったのは90年です。でも、それ以前から、不動産価格抑制策は、出ていたんですよ。
(参考URLをご覧下さい。)
だから、本当の天井で掴んでしまった人は、そういう警告を無視して、買ってしまった、といわざるを得ない、と思います。ただ、ライブで見ていた私の経験では、結果的に天井で掴んだ人は、またバブルが復活すると思ったというよりは、事態の深刻さを見誤り、さしたる根拠もなく、ただ損切を先延ばししてしまった、という面が強いのではないか、と思っています。
もし、さっさと損切していれば、バブル崩壊後の調整も、激しくても短期間に終わり、国全体としての痛みはもっと少なかったかも知れません。
ものの売買は、売り手と買い手がいて初めて成立するので、後から見れば、バブル崩壊を逃げ切った人は、相当な数、いるはずです。問題は、その時、どうやって自分が逃げ切る側にいるかですが、なにせ、その瞬間としては、売る人&買う人が、簡単に言えば同数(より正確には同金額)いるわけで、その中で、自分が正しいと信じるのは、それほど楽な事ではありません。
それに、株式相場でもいますが、「万年弱気」みたいな人がいて、一見当たったように思えても、実は「弱気を言い続けていれば、いつかは当たるに決まっている」という例もあり、実際、「株価暴落を予想した」と威張っている(かつ周囲からそのように評価されている)人の中にも、実はそういう人はいます。万年弱気ではなくても、なにせ上がるか下がるかどちらかしかないのだから、結果さえ当たればいいのなら、さして難しいことではありません。しかし、本当に冷静に分析して、世の中の雰囲気に逆らっても、逃げ切るのは、結構な意思が必要です。
神ならぬ我々にとって、バブルかどうかを判断するのはかなり難しく、まして、その天井を予想するのは不可能に近いが、「間違ったと思ったら、無駄な希望は捨てて、さっさと損切りする」という事をめざした方が現実的かも知れません。
参考URL:http://manabow.com/qa/bubble5_2.html
ありがとうございます。
急落する予兆もあったし、逃げる猶予はある程度はあったってことでしょうか。むずかしい駆け引きですね。本当の結果をずばり言い当てるのは、至難なんですね
No.10
- 回答日時:
当時、株式が暴落すると予測し、全株売りに掛けるべきだ!と主張していた株式評論家がいました。
週刊文春で、毎週評論していた方ですが、相当前から、株式評論で生計を立てていた方です。浦宏という人です。これが、良く当たるんです。彼の本を一冊だけ持っているのですが、データー分析力は見事です。不動産の暴落をあてた評論家は、あまり印象にないです。しかし、90年代に入ってからですが、複合不況を書いた、宮崎義一氏は、見事に90年代後半の日本経済の問題を予測していました。また、解法の提言もしていました。
ありがとうございます。
雑誌をこまめにめくっていないと、誰が正論を吐いているのか分からないものですが、やはりいるんですね…調べてみることにします。
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