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台風の目の中の気圧についての質問です。

台風が通過する前後の観測の結果などから、
台風の気圧分布は中心部に行くほど低いようになっているのすが、
確か、中心の目付近(壁雲の内側)では弱い下降流、となっていると聞いたことがあります。

下降気流というと、地上付近では気圧が上昇しそうな気がするのですが、
目の壁付近が最低気圧で、その内側では気圧が上昇する、などという話は聞きません。

それでは、何故台風の目の中では、下降流にもかかわらず、
気圧は逆に少し上昇、のようにはなっていないのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

#1です。

#3のかたが、モデルについてお話なさっていて興味深いので一言書かせていただきます。台風のモデルを理論的に作って、いろいろ計算したり予測したりするには、流体力学を使うと思います。その場合、台風は渦ですので、平凡に扱うと、台風の目、つまり中心は、特異点となって、数学的に計算できなくなります。つまり、理屈では原理的にうまく説明できないということです。だから、何らかの仮定をして計算しているのでしょう。それが、#3の方のおっしゃっている、モデルにいろいろ仮定する、ということです。なかなか理論的に、理屈で説明することは、現代の科学をもってしても難しいと思われます。ようするに、気象力学モデルでは、そのように仮定しないと、説明がつかないということです。
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この回答へのお礼

なるほど…興味深いお話ありがとうございました。

お礼日時:2006/08/21 18:47

台風の目の気圧(中心気圧)を観測することは、非常に困難なことです。

従って、気象庁等で発表される中心気圧は、モデルを使った推測値です。台風やハリケーンの鉛直断面の構造についても、いくつかのモデルがあるようです。しかし、どのモデルも目には下降気流があることを仮定しています。これは、目には雲が切れていることから容易に推測できます。下降気流であれば、目は当然目の周辺部より圧力が多少高いことが予想されます。しかし、どのぐらい高いかは、先程も述べたように、観測が困難であるため確実なことは言えません。中心気圧の数値モデル式もいろいろ考案されていますが、モデルによってどのような仮定を設定するかで、値は変わってきます。

尚、台風の中心気圧を推測する方法としては、衛星画像から推定する、ドボラック法(Dvorak method)と呼ばれる、経験的方法が使われているようです。

そこで、ご質問の「何故台風の目の中では、下降流にもかかわらず、気圧は逆に少し上昇、のようにはなっていないのでしょうか?」ということですが、台風を安定に保つ、気象力学モデルでは、目の気圧は、周辺の上昇気流部より、気圧は若干、高くなります。また、高くなるはずです。しかし、観測データーではありませんので、はっきりしたことは、公表できないということになります。
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この回答へのお礼

詳細な回答ありがとうございます。
確かに、詳細な観測が待たれるところですね。
モデルでは上昇気流部よりも中心部では気圧が高くなる、
というのは初めて聞いたのですが、
確かに観測の裏付けがないと、ですね…

お礼日時:2006/08/20 02:38

下降流が先に先にあるのではなく,上昇気流による低気圧の中心があると考えたほうが良いと思います。


実際はほとんど無風状態ですが,若干の下降流もあるようです。その下降流はあくまで低気圧に向けての気流なので,地表での気圧は高くはなりません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
「低気圧に向けての下降流では地上気圧は高くならない」
というのはまだわからないのですが、
ほとんど無風ということであれば、
実際に観測されるほど高いことはないのでしょうね。

お礼日時:2006/08/20 02:32

台風の目では、ほとんど無風状態です。

その外側、つまり、壁雲のすぐ外側では、非常に激しい上昇気流になっています。だから、気圧は低いです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
上昇気流があるところで気圧が下がるのはわかります。
ということは、壁雲の下に同心円状に最低気圧の部分が出来ている…ということが想像されるので、
本当の台風の中心部はもしかしたらその周辺部よりも
気圧が高いのかも…と思った次第です。

お礼日時:2006/08/20 02:30

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