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KKKとは、白人至上主義のアメリカ人が、黒人その他の有色人種に対して差別し、暴力をふるうという組織だと認識していたのですが、「風と共に去りぬ」の小説では少し違った描写がなされています。
南北戦争後、解放奴隷の一部(奴隷の中でも身分の低かった者)による暴行、強姦が増え、被害を訴えても政府が取り合わないために、自警団として組織され、被害者の仕返しをするという内容で、この小説だけを読む限りでは、組織の設立には同情の余地があるように思われます。
途中から、組織の体質が変化したのでしょうか?それとも、作者が南部人なので、都合よく解釈しているだけなのでしょうか?
ご存知のかた、教えてください。

A 回答 (5件)

参考まで…



『風と共に去りぬ』の20年以上前に作られた史上初の長編映画『國民の創生』は、南北戦争後のアメリカと「窮地に陥ったヒロインを救出する英雄」としてのKKKを描いて大ヒットした作品です。(この事が後世の評価に影響を与えたそうですが…)
もしかしたら、この映画の価値観が『風と共に去りぬ』にも影響を与えていたのかも?

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/國民の創生
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この回答へのお礼

『國民の創生』聞いた事がありますが、無声映画時代の作品だったんですね!DVDのレンタルがあったら一度観てみたいです。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/17 00:41

KKKの初期の話だけに限定しますが、貧乏で無学な白人が単純に「黒人への自警団」として自然発生的に組織されていきます。



最初は、確かに自警団的な要素がありましたが、白人側(特にKKK)の対応が過剰反応できであったこと、および、特に南部の警察組織が黒人の訴えに消極的であったことから、かなりの速度でエスカレートしていきました。
この辺りは、関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件を参考にすると良いと思います。民族に限らずその状況においてはそういう行動をするのですね。

因みに強姦事件自体は、一応は黒人の方が多いとも言われていますが、受理件数なので何とも言えません。なにしろ、この時代(現代でも?)は白人が黒人を殴ることなどは「事件に当たらない」ことでしたから。

一方の黒人側は、キング牧師を中心とした非暴力主義を採っていきます。キング牧師は志半ばに殺害されますが、この後、少なくとも法の上では平等に扱われることが認められました。

話を戻すと、黒人が白人を暴行・強姦したというたった数例の事例(その裏には白人から黒人へのそれも多数存在する)への自警団としてKKKは組織されていったのです。

その後の歴史に関しては#2の方の回答に書かれているので割愛します。
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この回答へのお礼

作品では、貧乏白人は北部人になびいて裕福になり、KKKに加わったのは教養ある元農園主たちとなっています。
どのような理由があっても暴力に頼らず、キング牧師のように地道に活動することでこそ道は開けると信じたいです。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/17 00:37

>自警団として組織され、被害者の仕返しをする



すみません、上記は私の持っている現在のKKKのイメージとまったく矛盾しません。どんなに極悪に見える組織でも、何かしらの理由や事情があって結成されるわけでして、その内容が過激だから問題になるのだと思いますが。

例えば黒人が白人の娘に色目を使ったら、言葉で忠告するなり、おまわりさんに相談するなりすべきなのであって、いきなり、その人んちに火をつけるべきではありませんし、ましてや、黒人だから火をつける、白人なら何もしない、というのではいけません。

そもそも、「奴隷」という存在だって今は差別の権化とされていますが、実際には、アフリカで拉致されて教育を取り上げられていたとはいえ、良心的な農園は、衣食住を与えて大事にしていたわけで、それも、南北戦争の敗北とともに、賃金を払えない農園主が奴隷を手放さざるを得なくなり、酷い仕打ちを受けていた奴隷も、手厚く保護されていた奴隷も、まとめて世の中に放り出されたわけです。

そういう「世の中の合理化という宝物と引き換えに、失われていくロマン」こそが、“風と共に去”っていったものなわけですよね。差別とは単純なものではありません。それは現代の日本とて同じです。
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この回答へのお礼

作品では、政府(北部人)は罪を犯した黒人は野放しにするのに、それに対して仕返しした白人は絞首刑?にする、危険な黒人にこれ以上好き放題させられないため、自らで裁きを行うといったニュアンスで描写されていたため、疑問に思いました。
15年前に初めて読んでから今回で3度目ですが、奥が深くて飽きませんね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/17 00:14

「風と共に去りぬ」は、南北戦争とその前後を舞台とした小説で、


KKKが正式に結成されたころと重なっています。
確かに、解放奴隷の一部に白人への暴行・略奪はあったでしょうが、
根本的には、これまで抑圧(人間扱いせず、家畜扱い)してきた黒人が
自由になりあたりをうろついていることへの恐怖心から自然発生的に
生まれたのが原因です。
実際、白人への暴行・略奪を働いた黒人よりもKKKに殺された黒人
の方が数は「圧倒的に」上です。

作者マーガッレト・ミッチェルは南部の出であり、北部に蹂躙された
南部文化への憧憬もあったのでKKKに関しては手心を加えたのでしょう

しかし、黒人に選挙権が与えられたのは60年代になってからですし
彼女の思想も作品内の表現も、当時は、ごく普通のことでしたから
しょうがないんですが。

KKKに同情の余地があるのは、少なくとも発生の時だけです。
その後は急速に、黒人・(日本人)アジア人・ヒスパニック・ユダヤ
そして、左翼や同性愛者、中絶擁護派へと攻撃目標を拡大させました。
現在のKKK(IKA)の主な構成員は、地方に住む貧しい白人です。
彼らは根拠の無い「白人優位主義」を掲げ、自分たちのダメなところ
は棚にあげ、ほぼやつあたり的な攻撃をしています。
(建前は非暴力主義を掲げている一派もありますが)
もし、今でもマーガレット・ミッチェルが生きていたら、作品の一部を
手直ししたかもしれませんね。
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この回答へのお礼

やはり、作者の南部人的な考え方が、少なからず作品に反映してるのでしょうね。
近年のKKKについてどう思うか、本当にミッチェルに聞いてみたいところです…。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/16 23:54

KKKは1865年に設立されていますが、設立当時の理念がどのようなものであったかを示す資料は私の知る限りではありませんが、設立の6年後には政府に違法のテロリスト集団と認定されています。



設立からわずか数年でそのような組織として認定されるような団体だったということは、設立当初から違法な、道理に合わない理念を持っていたと考えるのが普通でしょう。
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この回答へのお礼

農園主たちが戦争で多くを失ったのに対し、支配していた黒人たちは自由を与えられたことを、冷静に受け止めることができるはずがなかったといったところでしょうか。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/16 23:38

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