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 単純に話をすると、所得黒字10兆円は日銀が金を刷ったという風な考えになりませんか?

A 回答 (1件)

 回答が判りやすくなるように、かなり単純化します。

インフレがなく、貯蓄の増減もないものとします。

 インフレがない場合、日本国内の生産物が、全て日本国民や日本政府・自治体・国内法人によって消費されれば、差し引き所得黒字はゼロです。
 余ってしまった場合は、在庫量は増えますが、売れたわけではないので、売れたその分の収入で生産物を買っているわけですから、、差し引きゼロです。

 ですからインフレがなければ、国内の所得が黒字になる以上、その分を海外に売らなければなりません。

 質問者さんの言うように、例えば国内で100兆円分の物を生産して110兆円で国内で売ったとしたら所得黒字が10兆円出るわけですが、そのためには(紙幣が年間1回転と考えると)10兆円分余計にお金が必要になります。この場合は、日銀が10兆円分余計にお札を刷ったわけで、100兆円分の価値のあるものを110兆円で売っているわけですから、10兆円分のインフレ=日銀の紙幣増刷となるわけです。

 そして、その分だけ貯蓄の実質が目減りすることになります。

 ですから、日銀は生産物が増えないのに、紙幣を増刷することには、強い警戒心を持って対処し、高インフレを招かないように注意しています。(この注意を怠った日銀が、バブル経済を引き起こしたともいえます。この責任を痛感したのか、バブル後の日銀の経済政策はかなり堅実となりました。)

 

この回答への補足

判りやすい、ご説明ありがとうございます。

補足日時:2006/09/25 20:14
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