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”りんとして・・”と言う言葉が好きで、迷わず次女の名前をつけたのですが、当時私はりんと言う字は”凜”(下がのぎへん)だと思いその字をつけました。ところが最近、商品名で見かけたりんと言う字は、”凛”(下が示)だったので、びっくりして辞書を調べましたが、いまひとつはっきりしません。
同じ意味で使っていると思うのですが、もしかして私は、間違った字(意味)の字をつけてしまったのでしょうか?
次女は今年6歳になります。今まで”どんな字?”と聞かれたとき、”りんとした・・とかのりん”と答えていました。もし違っていたらものすごくショックなのですが・・・。どなたか詳しい方、ぜひ教えてください。

A 回答 (5件)

さらに2点,補足します。


その1:JIS漢字の歴史。
現在コンピュータなどで広く使われている「第1水準」「第2水準」などのJIS漢字は,1978年にJIS C 6226という日本工業規格として制定されました。(のちにJIS X 0208と規格番号変更)
その後83年の改訂の際,22組(44文字)のコードを入れ換えてしまい,約300字の字体を替えてしまったので,いわゆる「新JIS/旧JIS」問題が発生し,いろいろと問題になりました。
自宅のパソコンで作ったデータを職場に持って行ったら「桧山」が「檜山」になったとか,「森鴎外」の「鴎」の字が画面だと「區鳥」なのにプリントアウトすると「区鳥」になってしまうとか。
次の改訂は90年です。このときに,ご質問の「りん」の文字が2つになりました。
こういった一連の改訂による混乱を踏まえて,その次の改訂(97年)ではいっさいの字形の変更を行なわず,これまでの経過を徹底的に検証しました。
97年版の規格では,大混乱をもたらした83年の改訂の過ちをはっきりと指摘しています。しかし,これでまた78JISの字体に戻すと,混乱に一層拍車が掛かるので,そのままです。
なお83年の改正で消えてしまった78JISの字体の一部は,JIS X 0213(第3・第4水準漢字)などに採用されています。

その2:「りん」の文字がJISに2つあるわけ。
この文字は,JIS規格では,78年版,83年版とも右下が「示」になっている,「凛」という字でした(区点コード4959,シフトJIS997A)。
漢和辞典を見ると分かるように,これは俗字であり,本来の字形は「凜」です。
音を表す旁(つくり)の部分は,「稟議書」なんていうときの「稟」ですから,右下はのぎへんが正しいはずです。にもかかわらず,なぜ俗字だけがJISに採用されたのか,ちょっと謎です。

その後,1990年に法務省が人名に使える漢字(戸籍法施行規則の別表)に118字を追加しました。その中に,右下が「のぎへん」になった正字の「凜」も含まれていました。
なお俗字の「凛」は,許容字体表(旧字体などで,当面の間人名に使える文字。現在205字)としても含まれませんでした。
JISは制定当初から,人名用漢字をすべて含むようになっていました。そこで,これに対応すべく,90年の改正では,それまで84区04点が最後だった漢字表の末尾に,84区05点として「凜」を追加したのです。
(なお,同時に84区06点「熙」も同じ理由で追加されました。)

というわけでして,お子さんの名前は下がのぎへんの「凜」で間違いありません。(戦後の戸籍法施行以降,90年まではどちらの「りん」も名前には使えませんでした。90年以降はのぎへんの「凜」だけ使えます。)
また,「りんとした…のりん」と答えてもよいわけです。(もっとも,俗字のほうも「りんとした…のりん」じゃないかと言われればそうなので,厳密に言えば「りんとした,のリンの俗字じゃないほう」とでも言えばいいでしょうか。)
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この回答へのお礼

お礼が大変遅れてしまい申し訳ありません!
実は、自分としては締め切ったつもりでいた上に、最近メールを始めたばかりの長女(3年生)が、回答のメールを開いてそのまま私に伝えるのを忘れていたらしく、たった今久しぶりにパソコンの前に座って、びっくり!!・・
でした。こんなに丁寧な回答をいただいていたのに、本当にすみませんでした。90年までは、名前に使えなかったなんて全然知りませんでした。
間違いじゃなくて本当に良かったです。しっかりプリントして、永久保存版にさせて頂きます!

お礼日時:2002/04/16 22:13

横レスです。


JIS第一水準が普及している字体で、第二水準がそうではないというのは誤解です。
たとえば、「ひのき」という字は、1979年の規格では「檜」が第一水準で、「桧」が第二水準でした。
この時の規格では、当用漢字に含まれるものはその字体が、そうでないものは正規の字体が第一水準になって
いました。「ひのき」は当用漢字ではないため、正規の字体が第一水準だったわけです。ところが、1983年に
規格が改訂された際、無条件に簡略系が第一水準にされたため、「ひのき」等のいくつかの漢字では、
第一水準と第二水準が入れ替わってしまいました。批判は少なくないですが、今更コードを変更するのも大変
ですからそのままになっています。(1983年の改訂直後も、プリンタ業界などは大混乱でした。)
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この回答へのお礼

・・・すごいですね。
丁寧なご説明、ありがとうございました!
”なんで辞書とパソコンでちがうの?いったいどっちがほんと?”
・・という低レベルなところで悩んでいました。
お恥ずかしいかぎりです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/04/01 17:54

No.#2の回答に書き忘れたことがありました。



gooの検索で、『凜』(禾)の方が出て来ないのは、漢字コードの問題ではないかと思います。

正しいはずの『凜』(禾)のShift-JISコードがEAA3で、JIS第2水準漢字なのに対し、

俗字の『凛』(示)のShift-JISコードは997Aで、JIS第1水準漢字なのです。

JIS第1・第2の区分から見ると、俗字の方が一般的に使われているということになりますね。
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この回答へのお礼

何度もありがとうございます!
おかげさまで子供が大きくなって聞かれたりしても、ちゃんと説明してあげることができそうです。あやうくその時になって、真っ青になるところでした。ほんとにありがとうございました。

お礼日時:2002/04/01 17:49

gooの検索機能の『国語辞典』で、『凜』と『凛』を検索すると、『凛』(示)の方しか出て来ません(下記参考URL)が、



私のパソコンに入っているMicrosoft/Shogakukanの『Bookshelf Basic』で検索すると、

『凛』(示)の方では、国語辞典では該当する語がなく、英和辞典の見出し語として、『×凛と』と俗字を意味する×表示がついた形で表示されます。

要するに、mako-youさんがお子さんの名に付けた『凜』(禾)の方が正しく、『凛』(示)の方が俗字ということです。

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/dict_search. …
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この回答へのお礼

ありがとうございます!私も一応辞書で調べたのですが、私がつけたっかた意味でしらべると「凛」でしかのっていたり、勇気りんりんでしらべると「凜」のほうなんだけど、パソコンでは違うぞ・・・って感じで、釈然としない日々が続いていました。
もしかして、改名の手続きしなきゃいけないかも・・・と本気で悩んでいました。詳しい説明ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/01 17:46

ご心配なく。

寒さが厳しい事、転じて心や体が引き締まる様を表す「リン」は正字の他に俗字の凛が使われます。私のパソコンでは俗字の方しか打てません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
子供が大きくなって聞かれたとき”間違ってつけたのよ~”なんて言えないぞ・・とかなり落ち込んでいました。
今夜はぐっすり眠れそうです。

お礼日時:2002/04/01 17:38

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