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 磁性の勉強をしている者です.
 一般に不対電子を持つものは常磁性を示すのですが,金・銀・銅は最外殻の
4s,5s,6s軌道に不対電子を持っています.にも関わらず,これらの金属が
反磁性になるのはなぜでしょうか?

A 回答 (1件)

個々の原子と、原子が凝集してできた物質を区別して下さい。


例えば金が6sに1個の電子をもつというのは、単独のAu原子についての話です。このような裸の原子はとても不安定で、物質として単離されるものではありません。安定な物質になるときは、Au原子が凝集し、この6s電子を自由電子として結晶全体で共有することによって、不対電子状態が解消されています。これが、金属としての金です。このような場合の磁性は、自由電子のバンド構造から考えるべき問題になります。金属系の磁性は、一般には、パウリ常磁性と呼ばれる正の磁化率の効果と、ランダウ反磁性と呼ばれる負の磁化率の効果が共存しており、その勝った方の効果が表に現われてきます。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました.原子一つで考えていたから分からなかったんですね.これからも勉強に励みます.

お礼日時:2002/04/03 23:11

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