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最近中国語に関心を持つようになった者です。
ピンインが j で始まる漢字の多くは、日本の音読みではカ行で始まることに気づいたのですが、それは何故でしょうか。漢字が伝来した当時の日本語の発音と何か関係があるのでしょうか。気になっています。参考になるホームページなどあるでしょうか。

jie1 皆 楷 jie3 解 jie4 戒 介 界 ji1 机 期 奇 基 ji2 急 吉 ji3 己 ji4 忌 寄 既 季 ju1 拘 居 ju2 局 桔 ju4 句 巨 jue2 角 脚 厥 jiu1 究 jiu3 久 jiu4 救 旧 臼 などです。

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A 回答 (6件)

少し説明を追加します。



職場に行って,李思敬著「音韻のはなし--中国音韻学の基本知識」(光生館)を見てみましたところ,これらの文字は北京方言でもかつてはk音だったと考えられているようです。
少なくとも,元(げん。チンギス・ハーンのいた元です)のころまではk音を保っていたのが,その後,後続の介音[i]の影響で調音点が前にずれ,k音が口蓋音化(palatization)されて[t∫]音(厳密にはちょっと違い,∫ではなくてcの右下をクルンと丸めた発音記号を使う。ピンインのj)になったようです。
(ご存じかもしれませんが,中国語の音韻学では,中心となる母音の前にiやuがつくばあい,これらを介音と呼びます。ピンインでかくとia, ie, iau, iou, ian, uai, uei, などに見られるiやuがそれです。)
ピンインでjのあとには必ずiが来ており,jaとかjoといった発音がないのはそのためでしょう。
juも本来はuの上にウムラウト(¨)がついた音であり,lu/l¨uのような対立がないのでピンイン表記では省いているに過ぎませんから,これもiの類似音があとに続いているといえます。

もう一つ,袁家{馬華}ほか著「漢語方言概要」(文字改革出版社)の第12章「総論」にも同様の記述があります。(なお著者名の{馬華}はこれで一文字)
原文ではたくさんの実例を用いて詳しく書かれていますが,うんと簡単にまとめると,
中古音の牙喉音(現代のピンインでかくとki, gi, ngi, hiなど)は,大部分の地域では基本的に舌面音化しているが,びん(門がまえの中に虫)語(福建語),粤語(広東語),客家語(福建・広東・江西の境界付近で話されている言語)では舌根で調音される音を保ってきている。
ということのようです。
なお,牙喉音・舌面音という用語は,いずれも中国の音韻学で伝統的に使われてきたもので,ふつうの音声学のテキストではそれぞれ,軟口蓋音,硬口蓋音ということが多いです。

以上より,これらの漢字はもともと中国の広い範囲でピンインのk・g音として発音されていたが,その後北方方言を中心としてかなりの範囲でj音に変化した。しかし,南方の方言では昔の発音が残っており,また朝鮮・日本でも,それが伝わってきたころの発音を保持している,と考えられます。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすく詳しい説明をいただき、ありがとうございました。これからさらに中国語の発音に興味が湧いてきそうです。(正しい発音はまだできませんが)。ピンインが必ずしも発音を表していないことに、最初は戸惑いました。国際的に標準として用いられる発音記号はあるのでしょうか。本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/04/25 17:07

「漢字が伝来した当時の日本語の発音と関係がある」というよりは、「漢字が伝来した当時の漢字の発音を日本語が保持している」ということでしょうね。

現代北京語の j の音は、かつて k と発音されていたのでしょう。中国語のほうの発音が変化したのです。j の音はご存知のように「チ、チュ」などに近い音(ただし無気音)ですが、「キ、ク」から「チ、チュ」への音変化は、多くの言語で広く見られるものです。

例えば、ラテン語で「歌う」の意味を表す cantare(カンターレ)は、英語の chant(チャント)にも残っているように語頭が「チ」の音になり、最後にはフランス語のシャンソンのように「シ」の音になってしまいました。「カエサル」が「シーザー」になったのも同じ変化です。

これと同じように、「久」はかつて「キュー(キウ?)」という発音だったのが「チウ」というふうに変化したのでしょう。そういえば「希」のように音読みの「キ」が北京語の「シー」に対応するものもありますね。これなどは「キ」→「チ」を経て「シ」となったものかもしれません。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございました。カンターレとチャントとシャンソンの変化も、、、そういえば同じようですね。言葉は面白いです。ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/25 17:02

私が中国語を習いたてのころ、先生に「an」と「ang」の違いについて、「日本語の音読みで、最後に『ン』がつくと中国語では『an』の発音、『ウ』がつくと『ang』の発音が多い」と言われたことがあります。


an :半、参、単、反、感、看、万、炭・・・・・・
ang:棒、倉、当、方、港、抗、忙、唐・・・・・・
例を挙げるときりがありません。
この「an」と「ang」も、「j」もそうですし、ほかにもまだまだたくさんありますが、日本語の音読みと中国語の発音は密接な関係がありますね。

「普通話/putonghua」は北京官話を基につくられた言語です。つくられたがため、地方の方言とは非常に異なり、特に広東語などの南方方言は、発音にしろ文法にしろ漢文の古い形態がそのまま残っています。つまり大昔の中国語の発音は、広東語・福建語・上海語の発音に近かったと思われます。(事実似ているものはたくさんあります)
普通話の発音「j」の漢字が、広東語の発音は「g/k」、日本語音読みは「k」となれば、広東語との関係も大いに考えられます。そして現代の中国語学習では普通話の発音「j」を用いているにすぎないのです。

中国語の発音と比べて、日本の漢字の読み方は何故多いのかと疑問にもち、少し調べたことがあります。
ご存知でしょうが日本の歴史上、日本から中国へ何度か使者が赴き、その都度中国語を日本へもたらし各地に広まりました。しかしそのもたらした時代によって、同じ漢字でも読み方が違っていたため、複数の音読みが出来てしまいました。以下は広辞苑などの辞書や書籍からの抜粋です。

●音読み:漢字を字音で読むこと。中国における発音に基づいて、日本で行われている漢字の読み方。日本語の音韻体系にとり入れるため原音を変えたものがあり、中国での発音と同一ではない。伝来の時期などにより、「古音」・「呉音」・「漢音」・「唐音」・「宋音」などに区別される。

○古音:呉音が伝わる以前に日本に伝来していた漢字音。
○呉音:古く中国の南方系の音の伝来した漢字音。仏教用語などとしては後世まで用いられるが、平安時代には後に伝わった漢音を正音としたのに対して「和音(わおん)」ともいった。
○漢音:唐代、長安(西安)地方で用いた標準的な発音を写した漢字音。遣唐使・留学生・音博士などによって奈良時代・平安初期に伝来した。官府・学者は漢音を、仏家は呉音を用いることが多かった。
○唐音:宋・元・明・清の中国音を伝えた漢字音の総称。禅僧や商人などの往来に伴って主に中国江南地方の発音が伝えられた。
○宋音:従来、唐音として一括されていた音の一部分。わが国の入宋僧または渡来した宋僧の伝えたという音。実質上は唐末から元初のころまでの音で、鎌倉時代までに渡航した禅僧・商人から民間に流布した音と同一のものとされる。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、参考になるかと思い記載させていただきました。また私も専門的に研究をした訳ではないので推測の部分もあります。ご了承ください。
これから中国語を勉強されるとき、ピンインと音読みの比較分析など意識するのも面白いかもしれませんね。
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございました。伝来する時期によって、それぞれ異なる音が伝わってるのですね。anとangのことも興味深いです。ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/25 16:59

日本語の音読みというのは昔中国から伝来、中国語の発音に真似て作った発音だから、中国語の発音に似ているのが考えられないことじゃないですよ。


よく考えてみると、j音で始まる漢字がか行で始まる日本語にあたるという例がこれだけではないですよ。
例えばピンインのl音で始まる漢字の音読みはら行で始まるのが多い、bとpで始まる漢字はは、ば、ぱ行の音読みが多い、それにmがま行、fがふ、dはた、た行等等。。。それぞれ発音が対応しているのよ。

この回答への補足

さっそくのお返事ありがとうございます。herongさんのおっしゃるとおりそれぞれ発音が対応していますが、、〈 j音 〉と 〈 か行 〉では発音がとても異なるので、疑問を持ったのです。他にもこのような例があれば教えてください。

補足日時:2002/04/12 23:28
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いま手元に資料や文献がないので,素人判断ですが,当時の日本語の発音というよりは,当時の中国語(というか,長安で話されていた音→これの日本語なまりが漢音)の発音でしょうね。


これらの字は朝鮮語の発音でもほとんどがk音(一部はh)です。

参考になるホームページはちょっとわかりませんが,図書でしたら,中国語の音韻に関する専門書があれこれと出ています。
特に中国語の発音の歴史を研究する際,広東語・朝鮮語・日本語との比較研究は良く行なわれています。古い発音の痕跡が比較的良く残っているということがあるようです。
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詳しい説明は言語学者でないので因果関係についてはっきり言えませんが【廣東語】も日本語同様すべて【K】【カ行】音です。




抑揚アクセントは「9声」あるので普通語より難しいように思えますが、私は北京語より広東語のほうが覚えやすかったと思います。

私の想像では、廣東も日本も中国中心地である長安(西安)、北京から遠く離れていて「昔伝わった言葉」が、化石化したまま

それぞれの地に定着したものと考えられます...かつてNHKで放送した広東省の山奥?では、1~10までの読み方が

日本語と殆んど変わらないのには驚きましたが、言葉が進化、または変化しないで「化石」のように残ったものと考えています。

それに引き換え今の中国語は【女真族】の清朝時代に発展進化したため、案外「女真」的な発音に毒されている?かも知れません。
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