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遺伝問題についていくつか質問させてください。よろしくお願いします。

○遺伝問題において連鎖の考え方
両親のうち一方で連鎖している場合、もう一方というよりその問題を通して、その遺伝子は連鎖していると考えていいのですか?

○組み換え価について
組み換えは、減数分裂第二分裂の前期で相同染色体が対合したときに染色体の乗り換えがおこり、その結果遺伝子の組み換えがおこるのだと思いますが、この値は個体により変化しないのですか?組み変わるかどうかは、個体というより細胞により異なるのではないかと思うのですが?

○伴性遺伝について
例えばショウジョウバエの眼の色は伴性遺伝の例の一つだと思いますが、赤眼を優性、白眼を劣性とすると、劣性形質が表現型に現れるのは、つねに劣性遺伝子をホモでもつ場合ですか?それともヘテロでも表現型に現れるのですか?私は、伴性遺伝というのは、ホモでもつ場合にのみ表現型として現れると思っていたのですが、なんだかそう考えるとおかしいような問題がありました。今回の例だと白眼はホモで初めて表現型に現れると思いますが、これは白眼が劣性だからでしょうか?もし変異型が優性のものがあれば、ヘテロでも表現型として現れることはありますか?

よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

○遺伝問題において連鎖の考え方


連鎖していると考えてよいです。
連鎖で重要なのは、その遺伝子の組の染色体上の位置です。これは種で、場合によってはより高位の分類の中で一定です。
現実では例外もあるかも知れませんが、入試問題ならば問題ありません。

○組み換え価について
個体間での差はないと考えてよいです。
現実には組み替えに関わる遺伝子などがあるかも知れませんし、厳密に個体間に差がないということはありえないでしょうが、恐らく無視できるレベルです。入試問題ならはそう考えて問題ないです。

○ 伴性遺伝について
ショウジョウバエの性決定型はヒトと同じXY型で、問題の眼の色に関する遺伝子はX染色体上に乗っています。
ここで重要なのは、オスはX染色体を一本しか持っていないということです。
よって、この場合オスにホモもヘテロもなく(X染色体を一本しか持たないので)、優勢劣勢に関わらずその一本の染色体が持つ遺伝子型が問答無用で表現型になるのです。メスについては通常通り、劣勢ホモの場合のみ劣勢形質(この場合白眼)が発現し、それ以外の場合に優勢形質が発現します。
しかし、気を付けなければならないのは、これはショウジョウバエがXY型の性決定型を取り、かつ問題の遺伝子がX染色体上に存在する場合のみ成り立つということです。伴性遺伝の問題を解くには、性決定型に関する理解が必要不可欠です。
それと、変異型が優勢ならば当然ヘテロでも発現します。

○蛇足
ショウジョウバエの眼の色といえば伴性遺伝の好例ですが、ショウジョウバエの眼の色を決定する遺伝子は数多くあり、通常の遺伝をするものも多いです。
あと、もしあなたが生物をただ受験科目に選んだのでなく、将来研究されるのならこのことを覚えておいて下さい。
生物界は科学では捉えきれないほど混沌とした世界です。法則というものに囚われてはいけません。
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この回答へのお礼

ご丁寧にご回答をつけていただきましてありがとうございます。
連鎖、組み換え価については、種、個体間でほぼ一定なのですね。少なくとも入試問題ではそのように考えて問題ないということですね。よくわかりました。

伴性遺伝については、変異型が優性ならば遺伝子型がヘテロでも発現するのですね。ここはメンデルの優性の法則に従うのですね。ありがとうございます。

ショウジョウバエの眼の色については、確かにいくつかで、伴性遺伝でない問題もありました。ありがとうございます。
将来役に立つよう勉強をがんばります。ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/18 23:27

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