プロが教えるわが家の防犯対策術!

人魚姫は種類の違う動物の人間の王子様を好きになります。
魔女にたのんで、自分の美しい声と引き換えに人間にしてもらいます。
でも、王子様は人魚姫の気持ちに気づかずに、人魚姫とはちがう動物の人間の娘と結婚します。
王子様と結婚できないと、人魚姫は泡になって消えてしまいます。
それを心配した人魚姫のお姉さんたちは、魔女に頼んで自分たちの美しい髪と引き換えに剣をもらい、
人魚姫にわたして王子を殺すようにいいます。
人魚姫は王子を殺すことができなかったので、海に身投げをして天国へ行きます。

人魚姫は『罪』について書かれていると思うのです。
人魚姫は王子さまを独占しようとして、良心=美しい声と引き換えに人間になるという『悪魔との取引』を指しているのではないでしょうか。
お姉さんたちの美しい髪=良心、人魚姫と同じようにお姉さんたちも悪魔と取引をしてしまいます。
泡になった人魚姫を見て、お姉さんたちは喜んだんでしょうか。
王子様に恋をする人魚姫、これは階級制度に悩んだ上流階級の人々以外の人々の悲しみを描いているのではないかと思うのです。
悲しむお姉さんたちは人魚姫のように自殺してはいけないといっているのかなあと思ったのですが。

これは『不幸の連鎖』、大きく捉えると『食物連鎖』と同じではないでしょうか。
いろいろな解釈ができると思いますが、他にどんな捉え方ができるんでしょうか。
学校の宿題ではないです。ちょっと考えたら気になってしまったので、質問しています。

A 回答 (5件)

お邪魔します。


いろんな解釈があっておもしろいですね。
わたしは絵本を読んだぐらいで人魚姫の話は大まかなあらすじぐらいしか覚えてませんが参加させてください。

まずアンデルセンの人魚姫は横に置いといて(いきなりこれかいと怒らないでね)西洋の人魚について。
西洋では人魚はエッチな姿で船乗りを誘惑する魔女のように捕らえられてきました。そして美しい歌声で船をおびき寄せては沈没させる魔物です。(この辺は下半身鳥のセイレーンとごっちゃになってますが)

これを考慮しますと

1 人魚姫は王子様を誘惑、船を沈没させようとした。しかし失敗、逆に魔法返し?により自分が王子に誘惑される。
2 なぜ王子は助かったのか?死にそうになった瞬間、彼は「助けて神様」と叫んだと思われる。神が魔物に勝った瞬間である。
3 敵(人間)に捕まった仲間を助けるために姉様たちは髪をきる。これは髪を切ることで胸があらわになりお色け度UP=誘惑魔力のUP
4 しかし魔物は神に勝つことはできなかったのである。 
ああ、ロマンの欠片もない解釈ですみません。
アンデルセンはNo.#1さんのように失恋の痛手で書いたと思いますが、元になった話には宗教的な要素は含まれていたと思います。(上の解釈は全然別として)

ちなみにもうひとつ。
人魚は信仰や倫理をもたない魔物です。人魚が人間になるためには人間と結婚して魂を譲り受けるしかないともいわれています。

この回答への補足

今回答読んでいるので、もうちょっと待っててください。
お礼は必ず書きますので。
何か皆さんありましたら、是非よろしくおねがいします。
質問に付き合ってくださって、本当にありがとうございます。

補足日時:2002/05/25 11:09
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この回答へのお礼

スゴイ!!
ここまで考え付きませんでした!!特に
>これは髪を切ることで胸があらわになりお色け度UP=誘惑魔力のUP
これ、サイコーです!!感動しています!!
質問してよかった!!

私怒るとこんなにかわいい文章書きませんので。
詳しくは、回答履歴ご覧下さい。
狂ってます。
世の男性は、どれほど女がドロドロした感情をもっているか、
学んでおくべきでしょう。

ロマンなんか、なくていいです。
世の中にあるのは、ホンのちょっとのロマンと、
とてつもなく膨大な汚い現実です。

いやー文学カテはいいですね!!
また何か思いついたら?よろしくおねがいします!!
ありがとうございました!!

お礼日時:2002/05/25 11:19

ちょっと前回の回答に足りない部分がありましたので補足しますね。


完訳アンデルセン童話集(岩波文庫)よりの引用です。

「人魚の娘には、不死の魂というものはありません。人間の愛を得なければ、決してそれを持つことはできないのです。(中略)わたしたち空気の娘も、やはり不死の魂を持っていません。けれども、よい行いをすると、それがさずかるのです。(中略)こういうふうにして、三百年あいだ、わたしたちにできるだけの、よいことをするようにつとめますと、ついに不死の魂をさずかって、人間の永遠の幸福にあずかることができるのです。(後略)」

こうして、前回ご紹介しました話につながります。
僕はあいにくキリスト教思想や、アンデルセンがどのような思想を持っていたのかに明るくありませんので「不死の魂」や「人間の永遠の幸福」が何を表現しているのか明言しかねます。が、折角ですので、少しだけ。
「不死の魂」とはアンデルセンが転生論者であるなら、人魚や空気の精は転生の外にいて、人間として生まれる事ができないという意味かもしれません。人間として生まれられない以上、人間としての幸せは掴めないよ、ということでしょうか。
或いは人間なら、神様のもと(天国?)で永遠に生きられるけれど、人魚や空気の精はすぐにはいけないんだ、ということかもしれません。人魚たちの人間としての幸福を求められないという業(ごう)、といったように若干東洋思想的に解釈してみるとまた新しく、面白いかもしれません。その業を薄めるために善行に励むんだ、という様に。

なお、僕個人では、No.1の方の示されたとおり、失恋の苦しいさなか、アンデルセンが、自分自身の心の痛みを慰めるために書いたんじゃないかな、と思います。
考えていたよりに長く書いてしまいました。乱文ご容赦下さい。
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この回答へのお礼

補足ありがとうございます。引用もしていただいて、ありがとうございます。
いやーほんと、文学カテは真剣に考えてくれる人がいてくせになりそうです。
またネタ考えよ。

第三パラグラフが難解だ・・
今いっしょけんめ読んでるので、まっててください。
ちょっと休憩しないと。
ノルアドレナリン過剰分泌で頭いたくなりそうです。

なぐさめる為に書いた、この気持ちわかります。
死ねば楽ですもんね、もう考えなくてもすむんですから。
逃げられたらどんなに楽か。

今っていいですよね、心療内科があって。
魔女狩りって、うつ病患者のことだとおもうんですよね。
どうだろう。

乱文など、とんでもないです。
どうもありがとうございます。

またなんかあったらよろしく・・

お礼日時:2002/05/25 11:26

初めまして!家に岩波文庫のアンデルセン童話集1がありましたので、僕も少々書かせていただきます。



小さなころ、僕もsakaezushiさんと同じく、人魚姫は最後泡になってしまうエンディングの話を聞かされずいぶん涙を流しました。
ところが、上にあげた本によりますと、泡になった人魚姫はそのまま空気の精になっています。そして、空気の精として300年生きると神さまの国へ行くというのです。
また、そのとき、よい子供を見ると少し神様の国へ行くのが早まり、悪い子を見ると少し遅れるといったことも書いてあります。
どうも、泡となって天国へのぼるのは、話を分かりやすく、かつ日本人の嗜好に会うように調理したかたちのようです。ですので、僕たちの知っている人魚姫は案外作者の意図と違うところに行っているのかもしれません。

僕は文学部の割に、物語の解釈が苦手で(苦笑)、こんなに読み解ける方を見ると憧れを感じます。
なんの解決も解釈も示せませんでしたが、ご参考になれば、と発言させていただきました。
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この回答へのお礼

初めまして!書いてくれてありがとうございます。

小さい頃、私は涙を流しませんでした。冷めた子供でした。どちらかというと、『こぐまちゃんのパンケーキ』がすきだったらしく、ぼろぼろです。

精になるんですか。結構ちがいますね。これはゆゆしき問題です。
じゃあ、よい子供は見ないほうが長生きできてよくないですか?
これって、正直者はバカをみるってことじゃないですかね?

わたしも実は児童文学の授業をとったことがあったのですが、どうも当時は興味が沸かずいまさらながら質問してみた次第です。

解決も解釈もいろいろなので、とてもありがたいです。
またなにか思いついたらよろしくおねがいします。

お礼日時:2002/05/24 07:10

下記URLのWeb「童話再評価のページ」では


「人魚姫=ストーカー」説が出ています。
他にも「桃太郎=虐殺サイコ」とかいろいろあります。

参考URL:http://member.nifty.ne.jp/RAM/
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この回答へのお礼

ストーカーですか!!納得です!!
面白いですね~。
虐殺サイコ、桃太郎はかんがえてませんでした。
桃太郎の本を読み直して見ます。

こないだこんな本を読みました。
なかなかおもしろいです。
因縁の対決というか。
見てみてください。
いいわんちゃんだわ、と思って泣いてしまいました。クスン。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834014 …

ありがとうございました。

お礼日時:2002/05/23 18:41

いろいろと考えさせられるところもなくはないのですが、sakaezushiさんのように解釈したことはないですね・・・。



住む世界が違う二人、近寄ろうと努力するけれど、結局は報われない。
愛する人を殺せなくて(忘れられなくて?)最後は泡となって消えてしまいますが、死んだのは恋心、ハートブレークってことではないでしょうか。
アンデルセンは創作童話なので単に非恋の話だととらえていましたが、もっと深く解釈してみるのも面白そうですね。

人魚姫は戯曲『アグネッテと人魚』を元に書いたらしいです。
アンデルセンが長い間思いを寄せていた女性が他の男性と結婚して、大失恋をしたことがきっかけで生まれたそうですよ。

おやゆび姫になっていますが、↓が参考になれば、幸いです。
アンデルセン童話選(1)

参考URL:http://www.reviewers.jp/sakuhinn/1a/oyayubihime. …

この回答への補足

参考URL、みてきました。
もしかして、わたし、質問の解釈どっかでよんでたの憶えてたのかもしれませんね・・教科書かな。
文字びっしりで読み応えがありました!!

補足日時:2002/05/24 10:29
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この回答へのお礼

批判の内容が投稿されるかなぁと思ってびくびくしてました。
ほっとしました、ありがとうございます。(T_T)
わたしも、もともとは悲恋の話だと思っていました。
でも、高校の頃保健室にどす黒いグリム童話とか言うような本をみつけて、
こういう解釈をしてみました。
絵本って奥がふかいです。というより本が、というか人の考えることってさまざまだなあと思ってます。

批判しないでねvこわいので。してもいいけど、sakaezushiちゃんはこわがってしまいます。

サイトどうもありがとうございます。
本当に、ありがとうございます。
このサイトも悪意を持った人たちばかりではないと分ってほっとしています。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/05/23 18:37

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