
2サイト1次元系に電子が2個いるような系で、その系の磁性を計算したいと思っています。
例としてΨ=|↑↓>+|↓↑>という状態を考えます(正規化用の定数は省略)。スピン演算子Sz=0.5(|↑><↑|-|↓><↓|)を考えて、Stot=<Ψ|Sz[1st site]|Ψ>+<Ψ|Sz[2nd site]|Ψ>を計算しました。強磁性ならStot=1となり、反強磁性ならStot=0となるだろうと考えています。(Sz[1st site]は1サイト目のスピンに作用する演算子という意味です)
具体的な計算では、
Sz[1st]|Ψ> = 0.5(|↑><↑|-|↓><↓|) ( |↑↓>+|↓↑> )
= + 0.5 (A|↑↓>-B|↓↑>)
Sz[2nd]|Ψ> = 0.5(|↑><↑|-|↓><↓|) ( |↑↓>+|↓↑> )
= - 0.5 (A|↑↓>-B|↓↑>)
となるので、
<Ψ|Sz[1st]|Ψ>=0.5( <↑↓|↑↓> - <↓↑|↓↑> ) = 0
<Ψ|Sz[2nd]|Ψ>=0.5( <↑↓|↑↓> - <↓↑|↓↑> ) = 0
よってStot=0と計算しました
下記のURLの文章[p15-16]によると符号を変えてΨ=|↑↓>-|↓↑>とすると、Stot=1となるそうなのですが、同様の方法で計算してもそうならなくて困っています。
よろしくお願いします。
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/pdf/KBHubbard …
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
スピンのz成分を計算されているようですが、
Stotというのは、全スピンのz成分Sz(の量子数)ではなくて、全スピンS^2(の量子数)の事のようですよ。
軌道角運動量で言えば、Lzの量子数mではなくて、L^2の量子数l に相当するものです。
あと、
|↑↓>+|↓↑>の全スピンがStot=1
|↑↓>-|↓↑>の全スピンがStot=0
です。(脚注20を見てください。t>0の方を前者に,t<0の方を後者に対応させているようです)
すばやい返答ありがとうございました。
まさに仰るとおりで、全然違うものを計算していたようです><;
再度計算しましたら、(かなり時間がかかりましたが)なんとかStot=0,1になりました!
もっと落ち着いて考えないとダメですね^^;
大変助かりました。
どうもありがとうございました。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
「ダブルダブレットとトリプレ...
-
XPS(ESCA):Ga2p1/2,3/2、この1...
-
ショットキー比熱に磁場の効果...
-
大きさ1/2のスピン(S_1、S_2)が...
-
量子数 意味
-
物理
-
フントの規則
-
アイソベクトルとは何ですか?
-
半導体の縮退って?
-
のエネルギー貯蔵バッテリーメ...
-
位置エネルギー U
-
一分子の基底状態と励起状態の...
-
エクセルギーの問題
-
砂に無くて粘土に有るもの
-
何で暇だとエロいことを考えて...
-
エルミート演算子
-
なぜ、イオンのM殻は18個まで入...
-
六方最密構造がブラベー格子に...
-
量子テレポート<エンタングル...
-
「現象論的」という言葉の意味...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報