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大学で心理学を専攻した学生が企業で勤務する場合、どのようなセクション(部所)に配置されるのでしょうか?
例えば、「適材適所の人事管理を行ったり、職場カウンセリングを行ったりする人事部」、それから「消費者心理を調査研究する広報部、販売部」などが思い浮かぶのですが…。
また、特にご存知の方がいたら詳しく教えていただきたいのですが、大手企業の人事部において一般の「事務職」とは別に「心理職」の専門家を雇用する例は多いのでしょうか?少ないのでしょうか?
というのも、『産業心理学』の本を読んで「“経営人事”って、経営学というよりも心理学が重要なんだな」と思ったからです。実際、心理学の本の著者には、人事コンサル以外にも大手企業の人事部の人で「○○大学××心理学研究室出身」という肩書きの人も結構いますよね。応用心理学を重視するアメリカの企業では必ず心理学専門家がいて、科学的人事管理を行っているのでしょうが、その点、日本の私企業ってどうなのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

心理学専攻の場合,大卒だけではその専門性をほとんど評価されません。


したがって文系一般の募集枠での採用ということになりますが,
入社後の配属において多少の偏りがあることもまた事実です。

ご指摘の通り,
人事・労務部門,広告・マーケティング部門,情報処理担当部門への配属は比較的多いようです。
近年,これら業務のアウトソーシング(外注)が進展しており,
専業の人事コンサルタント,広告代理店,調査会社なども
心理学専攻者の有力な就職先のひとつになっています。

その代表格と言えるのがかの「リ○ルート」という会社でしょう。
バブル期に起きた「リ○ルート事件」で失脚してしまいましたが,
創業者の江副某氏は東京大学で教育心理学を学んだ人で,
学生起業家のさきがけでもありました。

御質問にある心理学の専門職の採用については
少なくとも大学院修士課程修了以上を対象としており,
大別して2つの領域があるようです。

ひとつは
輸送機器,通信機器メーカーや運輸,物流企業などでヒューマンファクターの研究をしたり,
食品,化粧品,玩具メーカーなどで商品開発を担当したりする研究職の採用です。

もうひとつは
企業内の相談室や診療所における
臨床心理士,産業カウンセラーなどメンタルヘルス専門家としての採用です。

前者については昔から一定数の需要があり,研究室を介した採用が多いようです。
また後者は,メンタルヘルスに対する意識の高まりもあって近年採用が増えつつあるようです。
とは言え,専門職としての採用は常時あるわけではなく,
採用する企業は日本全体から見ればごくわずかでしかないというのもまた事実です。

参考までに
以前,私が回答したQ&Aを御紹介しておきます。

文系 理系 と 就職 について
http://okwave.jp/qa960435.html
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この回答へのお礼

Diogenesis様。
ご説明誠にありがとうございました。大変参考になりました。
大変造詣が深くてらっしゃるので、もしかしたらご存知かとお尋ねしてしまいますが、ウェブスターという名の学者についてご存知でしょうか?古くからあった面接(法)研究を「面接学」と称してまとめた人らしいのですが、図書館などでいろいろ調べても他に手がかりがなく、詳しいことが分かりません。
というのも、心理学的な見地からの面接手法の歴史を勉強しており、さまざま調べているうちにある人から聞いた話なのです。もし「面接学」なる文献が参照できれば、いろいろ参考になるかなぁ・・・と。
あつかましいご相談で申し訳ございません。もしご存知な情報おありでしたら、ご教授願います。

お礼日時:2007/03/01 12:03

回答になるかわかりませんが・・・


私の知り合いに、一般企業の人事部の方がいます。採用などに関わってきたようです。
その人いわく、「心理系出身というのは、採用の基準の1つにはなるけど、決定打にはならない」だそうです。知り合いの会社では、一般社員とは別に産業カウンセラーという立場の人がいます。その2つの立場はまったく違った選考基準なので、一般社員からカウンセラー、もしくはその逆はほとんどありません。一般社員が、仕事をする中で心理学が役に立つことはあるようです(リサーチなど)
私もアメリカに留学したことがあるのでよくわかりますが、日本の企業の中ではまだまだ心理学のようなものって、確立されていないように感じます
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この回答へのお礼

解説ありがとうございます。役に立つけど「決定打にならない」というのは、非常に示唆に富んだご意見ですね。非常に参考になりました。

お礼日時:2007/03/02 12:34

#1です。



残念ながら
面接学なるものもウェブスターなる研究者も
私の知識の範囲外のようです。

試しに“Webster”,“interview”,“psychology”をキーワードに検索してみると,
次のような文章が見つかりましたが,手がかりになるでしょうか。

J. Scott Armstrong
The Seer-Sucker Theory: The Value of Experts in Forecasting
http://cogprints.org/5200/01/seersucker.pdf

>For example, a 1964 study by E.C. Webster showed
>that decisions in employment interviews are typically made
>in the first 30 seconds of the interview.

なお,お礼や補足の中で追加の質問をするより
新たに質問をし直したほうが多くの人の目につくので
役立つ情報が集まりやすいと思いますよ。
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この回答へのお礼

無理な質問にご回答いただき誠にありがとうございました。
また、わざわざ調べていただき大変恐縮です。
その後、私の方でも引き続き調べていますが、ウェブスターについては多少名前が紹介されているものの、文献自体の日本語訳は公刊されたものとしては、どうもないようです。
人事コンサルタントの会社などで、ウェブスター氏の研究成果を取り入れていることがあるようです。

新たに質問しようかと思ったのですが、それだと逆にDiogenesisさんの目には止まらないだろうと思い、無理にお聞きしてしまいました。失礼をお許しください。

お礼日時:2007/03/09 22:58

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