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化学専攻の高専生です。
分析関係の実験で疑問に思ったことなのですが、
水酸化アルミニウムと水酸化亜鉛の違いとして、アンモニア滴下時の溶解性が違いますよね?
水酸化亜鉛の方は錯体を作って溶解しますが、水酸化アルミニウムの場合はいくら過剰に加えても溶解しません。
なぜ、そのような違いが生じるのでしょうか?
ある程度の文献には当たってみたのですが、答えらしき解答が見当たりません。
詳しく説明してくださる方がいればありがたいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

fisheyeさん、こんばんは。



今回の回答のヒントは「錯イオン」です。まず亜鉛(Zn)とアルモニウム(Al)についてみていきましょう。

(1)Znは水酸基(OH)を含む溶液やアンモニウムイオンを含む溶液を過剰に加えると錯イオンを形成して再溶解する。

(2)Alは水酸基を含む溶液を過剰に加える錯イオンを形成して再溶解するが、アンモニウムイオンを含む溶液を過剰に加えても再溶解しない。

(1)(2)より溶解度に差が生じてしまうのです。
さらに、Al(OH)3は[Al(OH2)6]3+の錯イオンが加水分解してOH-が置換していくのを繰り返して形成される実に巨大分子なのです。この巨大分子であることと巨大分子として存在できるほどの安定性があるゆえに溶解度に差が生じるのだと思います。

一応参考程度に読んでみてください。
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