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’07.05.24 OKwaveコミュニティ>社会>社会問題>自然環境問題の中で、回答者:ruehasさんがガソリン1リットルの二酸化炭素は「2360g」と回答なされておられます。わたしは、「2360g」の根拠を全く知りません。化学は無知であります。「2360g」とは、ガソリンが燃えて気体になったときの重量?体積?、液体中の重量?体積?どちらなのでしょうか。最近は「co2排出量○○トン」あるいは「○○%削減」の字句をよく見ます。類推しますと「2360g」の積算が「○○トン」になるのだろうと素人考えで思うのですが、ほんとうはどうなのでしょうか。今日本での総排出量はどのくらいでしょうか。

A 回答 (1件)

>わたしは、「2360g」の根拠を全く知りません。



ガソリンに限らず、燃料が燃えると、その燃料に含まれる炭素Cが二酸化炭素CO2になるので、燃料に含まれる炭素の量をが分かれば、二酸化炭素の発生量が分かります。
ガソリンの比重は0.75くらいなので、1リットル(1000cm3)は750g(1000cm3×0.75)になります。ガソリンは炭素原子と水素原子からできていて、原子の数からいうと炭素:水素=1:2くらいです。炭素の原子量は12、水素の原子量は1なので、炭素は1×12=12、水素は2×1=2 となってガソリン中の炭素と水素の重さの比は 炭素:水素=12:2くらいになります。つまりガソリンの重さの14分の12が炭素ですから、ガソリン1リットル中の炭素の重さは約643g(750g×12/14)になります。この炭素が酸素と結びついて二酸化炭素CO2になります。炭素の原子量は12、二酸化炭素の分子量は44。このことからガソリンに含まれる重さ12の炭素が重さ44の二酸化炭素になるので、ガソリン1リットルに含まれる643gの炭素は2356g(643g×44/12)。だいたい2360gの二酸化炭素になります。
つまり、2360gの根拠はガソリンに含まれる炭素が全て二酸化炭素になったと考えて計算によって求めたものです。

>「2360g」とは、ガソリンが燃えて気体になったときの重量?体積?、液体中の重量?体積?どちらなのでしょうか。

gという単位で示されているように、重量(質量)です。つまり、ガソリンが燃えて気体になったとき、その排気ガスに含まれる二酸化炭素の重量です。気体を重さの単位で述べるのは奇異な感じがしますが、気体でもちゃんと重さがあります。普通は空気と混ざってしまうし、空気の浮力があるので、秤(はかり)で計ることができないというだけです。

>類推しますと「2360g」の積算が「○○トン」になるのだろうと素人考えで思うのですが、ほんとうはどうなのでしょうか。

そのとおりです。例えば1キロリットル(1000リットル)のガソリンが燃えて出てくる二酸化炭素排出量は1000×2360g=2360000g=2360kg=2.36トンになります。

>今日本での総排出量はどのくらいでしょうか。
例えば
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2004/pamp …
をご覧ください。
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この回答へのお礼

大変親切な回答を賜りありがとうございました。地球温暖化に関わる二酸化炭素の排出量計算の大体のながれが分かりかけたような気がします。 およせくださった回答の中に、原子量・結びつき・分子量等、ボンクラではおよびもつかない字句が並んでいます。20数年前より私の手元に「数表および公式集 コロナ社昭和50年発行」があります。その巻末あたりに、炭素化合物の性質・国際原子量の一覧表が掲載されていますが、眺めるだけで意味するところが理解できないのが実情です。
それにしましても、ガソリンが燃えて排気ガスになったとき、「気体でも重さがある」とはなかなか考えにくいことです。これを機に、「化学とはなにか」初歩から始めてみたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/03 16:40

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