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太古からサロメの話から頭を切る・とれるという意味には何かが感じられます。先日妙な夢をみました。何か民族の人が大きな魚を釣る儀式のようなものをしていて頭をとろうろしたらその男の人の頭がもげてしましいました。へんな夢です。少年事件で頭を切るという事件があるようですが、民俗学的・かつ深層心理学的にその頭を切るということの意味・とれるという意味にどんなことが考えられるかどなたかご存知ありませんか。

A 回答 (3件)

1.民族学的象徴


 アステカ族、ボルネオのイバン族、日本の戦国時代などには、敵の首級を挙げるという事は「相手の強さへの敬意」であり、その力を我が物にしたという印でもあった。
2.民俗学的象徴
 敵の首級という慣わしに繋がるが、「平将門の首塚」を代表として、討たれた猛者や化け物の首が切られてもなお力を持つ、という伝説は多い。
 http://www.dentan.jp/kokyo/kokyo08.html
 また、東西の怪物・妖怪伝承の中には、首を切られても死なない、生えてくる、首がない、逆にそもそも首だけの存在、というものも数多く存在する。
 これは外科知識がなくても「首(頭)」がモノを考える部分である事が明白で、切れば必ず即死だという経験的知識に基づくものだと考えられている。
 すなわち心臓が「心」であるなら首は「霊魂、根源」、「切っても死なないのは化け物の証拠・化け物として判りやすい姿」という事である。
 インドに端を発する密教でも、頭頂部サハスラーラ・チャクラは丹田に次いで最も重要な部位とされ、頭蓋骨は「魂の聖なる容器」(カパーラ)として大黒天、シヴァ神などの持ち物ともなる。
 
3.心理的象徴
 サロメ、阿部定事件が代表であるが、他人の体の一部を切り取るというのは「相手を所有、支配する」ための代償行為と考えられている。
 すなわち、1.の敵の首級と同様、「首を切る」とは、意のままにならない相手を支配し自分のものとする最終手段だからである。
 
なお、神戸の事件は映画「セブン」の幼稚な模倣である。
 彼は様々なメディアの断片を見たまま聞いたままつぎはぎに使って、自己顕示欲を満たしただけである。
 形にこだわったため本来の意味や自身の心理とはズレており、しかも完全に再現できない部分を仕方なく別の行動にすげかえているので、これらを心理として分析する事に意味はない。
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心と言うか情動の宿るところが心臓・胸であるとしたら、意思の宿るところは頭、頭部ですから、相手の心をどうにかする、つまり、相手の自分に対する見方とか評価をどうにかしたいと言うよりも、自分に対する影響力をどうにかしたいということなのでしょう。


現実的にというか、事実として、首を取れば、生命がなくなるわけなので、その意味でも、身体的な影響力はそがれます。
西洋で行われていたギロチンにしても、日本で戦国時代によく行われていた相手の首を取るというのも、物理的に相手の影響力をそぐと言うことのはずです。なお、日本で戦国時代に相手の首を取るのは、互いに名乗り合いをして、相互の身分を確認し、その上で勝った方が負けたほうの首を取り、自分の武勲の証とするというある意味実用上の必要があってのことのようです。
心臓の鼓動をとめるというのは、身体的には、そのままというか、体はそのまま残る感覚があるはずで、どうしても、感情、情感に関して、相手を止めると言う感覚があるのだと思います。

なお、神戸の事件にしても、つい最近の母親殺しにしても、どうも、違和感があり、いわゆる異常心理や深層心理に基づく殺人事件であるとはとても思えません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。わけのわからない質問にていねいにお答え下さいました。参考になりました。

お礼日時:2007/06/17 23:55

すでに詳しい周到なご解説がありますから、全くの蛇足ですが、双頭とか多頭の神や怪物の示すものも関係があるかと思いました。

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