あなたの「必」の書き順を教えてください

捕鯨問題の解答の中に、「聖書では鯨を神聖なる動物に扱う」という記述がありましたが、聖書のどこに書いてあるのでしょうか?
 解答者の ktbamboo さんに直接質問する方法が分からなくて、こちらに出させてもらいました。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

 


聖書ヘブライ語には、「鯨」に当たる言葉がないはずです。確実にそうかは分かりませんが、仮に「鯨」という場合は、「海に住む大いなる魚」とでも言わなければならないはずです。また、「新約聖書」でも、鯨は出てこないはずです。

出てこないものについて、神聖も何もないのであり、ただ、神が万物を創ったのであれば、鯨も、創ったはずだとなります。しかし、「創世記」の記述では(1章28):

>28 神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物を治めよ」。

こうなっています。「鯨」は、「海の魚」に入ります。「聖書」には、赤痢菌やウィールスについては何も書かれていません。だから、人間が赤痢菌やウィールスを殺す薬を作ったり使ったりするのは正しくない、という話は聞いたことがありません。

ヨナ書に出てくるのも、「大きな魚」であって、「鯨」とは書かれていませんし。この「大きな魚」は神聖であるなどという記述もありません。

ただ、「聖書」には、「レヴィヤタン」という海に住む「怪物」が出てきます。「鰐」のことだとも言われ、口語訳聖書は、「ヨブ記」に出てくるレヴィヤタンを「わに」と訳していますが、わにとは少し感じが違います。

レヴィヤタンは、鯨だという解釈もあります。「ヨブ記」に出てくる場面では、人間の力ではどうにもならないもの、神の力の象徴とも読めます。「ヨブ記41章1-34」に出てきます。

なかでも、10節は次のようになっています:

>10 あえてこれ(レヴィヤタン)を激する勇気のある者はひとりもない。
>それで、だれがわたしの前に立つことができるか。

レヴィヤタンは無敵であり、それを創ったわたし神の偉大さを知れ、という文章です。また、「32-33」は次のようになっています:

>32 これは自分のあとに光る道を残し、
>淵をしらがのように思わせる。
>33 地の上にはこれとならぶものなく、
>これは恐れのない者に造られた。

人間は「地の上のもの」ですから、ある意味レヴィヤタンに匹敵しないとも読めます。神は他にも色々な自然の不思議や驚異を述べて、自分の偉大さ,神聖さをヨブに実証するのですが、レヴィヤタンの強調が、一番強いようにも思えます。

レヴィヤタンは、悪の怪獣だとも解釈されますが、鯨だという解釈もあります。

「ヨブ記」を典拠にしているなら、「レヴィヤタン=鯨」は「大いなるものだ」と神が述べていることになります。しかし、「神聖なもの」だとは述べていません。

鯨が、「海に住む大きな魚」ではなく、「大きな獣」だから、人間の自由にはならないというのなら、それは詭弁の一種です。「魚」というのは、いまの生物分類学で「魚類」のことだというのは、「聖書」の記述とは別です。「聖書」では、「魚」とは、海や水に住む、魚の形の泳ぐ動物のことのはずで、鯨も「大きな魚」になります。

レヴィヤタンの記述をもってして、鯨=レヴィヤタンは神聖だというのも、そこまで言っていません。

従って、詭弁やこじつけか、強弁以外で、鯨が神聖な生き物だという記述は、「聖書」にはないはずです。そもそも、「鯨」という言葉がないか、出てきていないはずなのです。

「聖書」の翻訳の時、レヴィヤタンを「わに」と訳したり、「鯨」と訳したりすると、何かこじつけが成立しそうですが、原文はそうなっていないはずです。ヨナを飲み込んだ魚も、「大きな魚」が、翻訳では「鯨、whale」になっている場合があり、「神が遣わした生物が whale だ」という解釈が出きるかも知れませんが、それは、翻訳がおかしいというべきです。
 
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなって済みませんでした。どうも有難うございました。

お礼日時:2002/09/04 20:52

イタリア映画で「鯨の中のジョナ」という映画があって、それに関心を抱いてどういうことなんだろう?と調べたことがあります。

Googleで「くじらの伝説」をサーチするとヒットするページがあり、そこが参考になりましたので、ご紹介いたします。

内容はそのサイトのを見ていただければ分かると思います。しかし、「大きな魚」がなぜ「鯨」になっているのかは不明です。ただ、上記のような映画や「ヨナと鯨」という映画もあるようですので、ラテン語からの翻訳の際、鯨と訳され、そのまま根付いてしまった可能性があると思います。(英語の旧約聖書にはあたっていません。旧約聖書の注釈に鯨のことも触れられている可能性があると思います。)

ですから、本来は「大きな魚」=「鯨」とは限らないけれども、西洋では(もしくは、あるセクターでは)そういうことになっているというデフォルト・スタンダード的なものではないかと思います。

…でも、ということは、「どこにも書いてない」が答えになるでしょうか。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって済みませんでした。どうも有難うございました。

お礼日時:2002/09/04 20:50

それらしきものとして下記があります。


ただし、聖書は解釈しだいですから、「聖書では鯨を神聖なる動物に扱う」といえるか
どうかは私にはなんともいえません。この文そのものは聖書中には無いと思います。
あと、もっと詳しく知りたければコンコルダンスで調べる手があります。

創世記1ー21
『神 巨(おお)いなる魚と水にさわに生じて動くすべての生物をその類に従いてつくり又
 翼あるすべての鳥をその類に従いて創造りたまえり神これを善とみたまへり』

KJV GENESIS CHAP.1-21
『And God created great whales, and every living creature that moveth,
which the waters brought forth abundantly, after their kind, and every winged
fowl after his kind: and God saw that it was good.』

ヨナ書1ー17
『さてエホバすでに大いなる魚を備えおきてヨナをのましめたまえりヨナは
三日三晩魚の腹の中にありき』

詩篇104-25
『かしこに大いなるひろき海あり そのなかに数えしられぬ這もの小さきなる
大きなる生けるものあり』
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなって済みませんでした。どうも有難うございました。

お礼日時:2002/09/04 20:53

聖書には、直接は、書かれていません。


ただ、聖書の中に有る、人間が自由にしていい生き物
陸の動物でも海の魚でもない生き物だから
鯨=神聖な生き物
と解釈する考え方があるようです。
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