あなたの習慣について教えてください!!

ビュルガーの「ほら男爵の冒険」を読んでいます。エトナ山の中にヴルカーンとツィクロプス(一つ目巨人)がいます。
バルカンがエトナ山の火山活動の原因となる、ということはギリシア神話で読んだ記憶があるのですが、一つ目巨人(キクロプスでしたっけ?)はハデスの黄泉の国にいるのではなかったでしょうか?私の記憶違いか、ビュルガーさんの創作なのかどちらでしょうか?

ミュンヒハウゼンの男爵

A 回答 (3件)

こんにちは。


キュクロプス達がエトナ山でヘパイストス(ウォルカヌス)の手伝いをしていると描いたのは「牧歌」や「アエネイス」で知られる古代ローマの詩人ウェルギリウスです。
「アエネイス」の中では主人公アエネイアスの為にも彼らは武器を作っています。
確かにキュクロプス達はクロノスによってタルタロスに閉じ込められていますが、ゼウスにそこから解放されて以降何処を住処としていたかについては「神統記」などでも触れられていません。
そこでウェルギリウスが想像を働かせ「鍛冶職人」でもある彼らを「鍛冶の神」ヘパイストスの鍛冶場エトナ山で働かせることにしたのでしょう。
もっともそれがウェルギリウスの独創であったかどうかは今となってはわかりません。
「一つ目」を「鍛冶屋」そして「火山の噴火口」に結びつけることは神話世界ではよくあることなので、自然とそのような発想がそれ以前に人々の中に生まれていた可能性もあるでしょう。
しかし基本的には「文字」として残ったウェルギリウスの詩に後世の作家達が影響を受けたと考えて良いのではないでしょうか。
神話ではキュクロプス達は息子アスクレピオスの復讐の為にアポロンによって皆殺しにされたとも伝えられているので、ホメロスの「オデュッセイア」に出てくるものやヘラクレスの生まれたティリュンスの城壁を築いたことで知られる一団などは、ウラノスとガイアの子達とは別物と考えられています。
「エンケイロガステレス(その日暮らし)」とも呼ばれる後者の一団はコリントス地峡に独自の神殿を持って棲んでいたとも言われますので、結局どのキュクロプス達がエトナ山に棲んでいるのかということははっきりしないようでもあります。
しかしそこは神話でのこと、矛盾は当然ありますし、単純に「キュクロプス達はエトナ山に棲んでいる」という部分だけがあまり具体性を伴わずに後世に伝わったとしても何ら不思議はありません。
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ギリシア神話ではエトナ山(シチリア)という場所は、ゼウスと戦ったテュポーンが眠る場所です。

テュポーンが身動きできないように大きな山を上に載せて押しつぶして出来たのがエトナ山とされています。それでテュポーンは今も生きていて彼が身体を動かすとき、エトナ山が噴火すると考えられたのです。

ちなみにギリシア神話の鍛冶神ヘパイストスは地上では火山がある場所などに仕事場を持っており、エトナ山ではテュポーンを見張るという役目も兼ねて、ここで仕事をするといわれます。

ヘパイストスはキュクロプスたちに自分の仕事を手伝ってもらうと言われるので、ビュルガーはエトナ山にキュクロプスがいるとしているのだと思います。
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こんにちは、ツィクロプス(一つ目巨人)は、私が読んだホメロスのオデュッセイアにはキュプロスと表記して有りました。



ご存知と思いますが、一応ウィキへのリンク。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5% …

ところで、オデッセイア登場するキュプロスも、エトナ山の中に住むキュプロスも、『両親が、天神ウラノスと大地母神ガイアではない』キュプロスではないでしょうか?

ところで、もともと『一つ目巨人』は、「ほら男爵の冒険」、「オデュッセウス」以外にも、「船乗りシンドバットの冒険(アラビアンナイトの一部)」にもでてきます。

ところで、シンドバットに出てくる『一つ目巨人』は「オデュッセウス」に出てきた『一つ目巨人』のパクリとしか思えないほどソックリな性格な持ち主で、人間を食べます。 そして、退治のされ方も、同じ! 先端を尖らせた丸太で目を突付かれます。 その後、目を突付かれた『一つ目巨人』は、仲間を呼びます。

その時に、オデッセウスは、私の名は「誰でもない」とあらかじめ名乗っているので、目を突かれた『一つ目巨人』は、「誰でもない、に攻撃された助けて!」と仲間を呼ぶも、仲間から「誰でもないなら、復讐のしようがない」と言われて、まんまとオデュセウス達一行に逃げられる。

シンドバットは、それをしなかったので、増援に来た『一つ目巨人』の仲間に、巨石を投げられて、逃げる途中の船は転覆、シンドバットは一行の「唯一の生存者」になります…。

まあ、そこら辺がギリシア勢ナンバー1の策士オデュッセウスと、アラビア商人シンドバットの違いなんでしょう。

>一つ目巨人(キクロプスでしたっけ?)はハデスの黄泉の国にいるのではなかったでしょうか?

上記に書きましたように、キュプロスは様々な場所に生息しています。

ところで、本当に、本当に、もしよろしければの話ですが、「ほら男爵」がキュクロスからどうやって逃げたのか興味があります。 もし良ければ、お礼欄で簡単に、「ほら男爵」の逃亡方法を教えてください。
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この回答へのお礼

若いのによくいろいろご存知でいらっしゃる!
彼らに歓迎されてエトナ山の内部の生活をしばし楽しんだ男爵だったが、美の女神にメロメロになりいちゃついたので嫉妬したヴルカーンに追放されてしまいました。

お礼日時:2007/09/23 17:24

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