こんにちは、詳しい方、教えて下さい。
現在ある地場の住宅メーカーさんと新築住宅の話しをしています。
防蟻処理に関してですが、薬剤は使用しない、とのことでした。
基礎パッキン工法を採用しており、基礎内は常に乾燥している
、との理由からです。
まだ私たちの周りにはシロアリ被害を聞いた事はなく、以前話をしたことのある地元の設計士の方も、「まだこの辺りはすぐにシロアリの心配はしなくてもよさそうだね」と言っておりました。
以前、別の住宅メーカーさんで、「蟻に効く薬剤は少なからず人間にも影響を与えるので、当社は通常よりも弱い薬を使用しています。」と聞いた事があります。
防蟻剤は人体にとっても有害であるのは知っております。
防蟻処理を薬剤を使用しないで施工しても大丈夫なのでしょうか?
住宅メーカーさんを疑う、というわけではないのですが、一生に何度も買える様なものではないので、少し心配です。
宜しくお願い致します。
No.14
- 回答日時:
SphinxTSIさんの回答はすばらしいです。
自分は、そのような知識を文献などで読んでおります。
さてシロアリの特徴と、防除と言う点での明快な回答が寄せられ、我々技術者がどう答えるかと言う感じです。
床は冷たく、床下は目視可能なものにするのか。
僕は、密実なコンクリートは破られないという点で、コンクリート1回打ちの基礎で、床下を作らない方法で、床暖房も施工しています。
床暖は基礎蓄熱です。
地盤も暖めてしまうので、シロアリのターゲットにはなる恐れはありますが、一体のコンクリートは容易に侵入を許さないと考えています。
今のところ一番無難な方法のように思います。
最近はそのような基礎形式も少しずつ普及しているように思います。
メリットは防蟻対策よりも耐震性をメリットしているようです。
免震構造に近い効果も期待しています。
回答ありがとうございます。
シロアリの性質や行動パターン、それを理解したうえでのさまざまな対策をいろいろな業者の方が施工しているのでしょうね。
どなたかが回答していただいたように、それをなりわいとしている方もいる位ですから、奥が深いのでしょうね・・
いろいろな方にさまざまな角度から回答いただき、感謝しております。
最初に質問したころより、落ち着いて対策を講じられそうです。
がんばってみます。
No.13
- 回答日時:
私が某新聞に連載したときの原稿を、当社のパンフ用に要約した一部のFAQを示しますね。
Q:土台等をヒバやヒノキにすれば、シロアリ被害を防げるか?
A:土台等にこれら材種を採用しても、シロアリの侵入や加害を防ぐ(免まぬがれる・止める)ことはできない。これらは中程度の耐蟻性がある(加害が進みにくい、遅い)とされるが、数年、数十年の単位で見れば大差なく、加害が止まるわけではない。
Q:耐蟻性が高い木材はどれ?
A:アカガシ、ケヤキなど、比重が大きい材は耐蟻性が高く、それは主に材の硬さによると考えられる。
ちなみに、ヒノキの心材に含まれるヒノキチオールには抗菌性が認められるが「抗菌なら抗蟻である」とは限らない。また、ある種の心材に抗蟻成分が含まれるとしても、建材として直ちに「耐蟻性がある」とはいえない。さらに、同じ材種でも心材と辺材、含水率や周囲環境などにより変化やバラツキが大きい。
Q:床下の湿度を調整し低く保てば、シロアリ被害を防げるか?
A:シロアリのコロニー(生活集団)は周囲の湿度に影響されにくい巣覆いやトンネル(蟻道)を持っており、土壌(地盤)の水分や結露水、雨漏りなどから生息に必要な水分を取り込んでいる。また木材の含水率や腐朽の程度とシロアリ被害とは直接関係がない。
従って床下の湿度とシロアリの生息・被害とに直接の因果関係はなく、湿度調整でシロアリの侵入や加害を防ぐことはできない。
Q:「床下換気扇」や「調湿剤」はシロアリ防除になるか?
A:前述のとおり、これらはシロアリ防除とは関係がない。また、「調湿剤」(吸湿•放湿性の素材)を床下に敷きつめても、床下湿度を調整・改善する作用は認められないことが実地試験で確認されている。
床下の湿気は地盤からの透湿が大きいため、防湿フイルムを隙間なく敷きつめる方法がよく使われる。(めくれや劣化を防止するためフィルムを土砂やコンクリで覆う)
Q:床束を木材でない「抗蟻束」などにすればシロアリ被害を防ぐことができるか?
A:コンクリ、金属、樹脂など抗蟻性の基礎や土台•束は、硬度や平滑性などの物性によってシロアリに食害されにくい。しかしこれら抗蟻性部材でも、シロアリは「表面蟻道」を作ることが知られている。
従って基礎や土台・束を食われにくい材質にしただけでは、建物のシロアリの侵入や被害を防ぐことはできない。
しかしシロアリに食われにくい材質に加えて、「蟻返し」(蟻道の構築を防ぐ逆板)や、薬剤に強制接触させる障壁を設けるなど、言わば「合わせ技」でシロアリの侵入や蟻道の構築を抑制する工法もある。
Q:シロアリ防除の薬剤処理は5年毎に繰り返す必要があるのか?
A:シロアリ防除用の薬剤は5年の効果をめどに開発され、5年保証が一般的だ。また、更に5年保証を延長するには、保証する業者側から見て再施工が確実な方法だ。
しかし薬剤は5年で効果がぷっつり切れるわけではなく、ゆるやかに減衰していく。保証は別にして、5年以降も実質的な効果がそれなりに期待できるから、施主の自己責任で注意深く見守るというのも一つの考え方だ。また、維持管理型シロアリ防除へ切り換えても良い。
Q:維持管理型シロアリ防除とは?
A:シロアリの侵入•被害を「定期的な調査」によって監視し、調査結果に基づいて「適切な処置」を施す方法。
「定期的な調査」は専門技術者による目視のほか、ベイトステーション(餌の喫食によりシロアリ侵入を検知)を利用する方法が一般的だ。
「適切な処置」とは、調査に基づき必要な部分について薬剤による防除を行い、必要な営繕処置を提案することである。
回答ありがとうございます。
私の初歩的な質問にこれだけ答えていただけると、なんだか恐縮してしまいます。
なんとなく結論が見えてきたような気がします。
自分の家は自分で守る、これに尽きるのでしょうね。
No.12
- 回答日時:
私見ですが、基礎パッキンは防腐処置に相当すると思います。
基礎パッキンの前は土台を基礎の上に載せてましたがその間がしけて腐る事があり、防湿テープを土台下に敷く時代がありました。しかし、換気口をあけない丈夫な基礎を作るという利点と昔の基礎パッキン(木でネコ土台という)と違い硬質ゴムとなり、腐りやネズミの入り込みを防ぐ防鼠ネットなどの開発で基礎パッキンが普及したものです。
しろありその他の虫による害を防ぐための措置が令49条で言われているのは強い樹種を使う事で措置したとみなされるでしょう。公庫では樹種を指定しています。もち檜はその仲間です。
ただ、ですね。土壌処理はやってもらったらどうでしょう。1000円/m2くらいだそうです。これは法にものっていないようですが、その職種の方に聞いたら保証をつけるときは土壌もやって5年と決まっているそうです。確かに強い樹種といっても蟻が多いところより寄り付きにくい土壌の方が有利ですよね。
蚊にさされにくいの・・といってもすごくたくさんいたらやっぱり血が流れているので1つや二つさされると思うし。
No.11
- 回答日時:
防蟻では、木材に防蟻財を塗るのと、床下に毒をまくのとあるんですが、木材を防蟻するのは処理済み材もあり、一般的に全ての木造住宅でやられると思います。
工務店が言ってるのは床下の防蟻処理だと思います。
これは「なになにシロアリ株式会社」などの専門業者が行う施工です。
シロアリの食害についてですが、基礎パッキンなどやってもシロアリは来ると考えています。
乾燥していてもシロアリはトンネルを造って、水を自分で運んで、木を食べやすくして食べると思います。
北海道は今後の温暖化で、今まで防蟻処理をしていなかった建物が危険な状態になると危惧されています。
最近多い床暖房がアリを寄せ付ける可能性があります。
伝統的に日本の家屋の床下を冷たく保つのは、シロアリ対策と考えられます。
伝統的な家屋では床下は土があらわしで、不安な印象ですが、実はシロアリの天敵も一緒に暮らしていたため、極端な食害は防げたようです。
現代の住宅では、床下には生き物はいません。もし何らかの理由で、シロアリの侵入を許してしまうと、もうシロアリを退治するのは人間しかいません。
基礎の作りが人間がチェックできるような仕組みになっているというのもひとつの予防策です。
近年の高気密高断熱の住宅において、伝統的な鉄則を守らない家づくりでは、シロアリ対策を明快に結論づけることが必要不可欠のように考えています。
回答ありがとうございます。
ベタ基礎で人間が外敵から身を守るはずが、逆に自分たちを外敵から逃げられなくしている、ような気がします。
現在の住宅では進入されにくい方法と、進入されたときに早く見つける心構えの2本立て!これなら完璧なんでしょうが、ここまで出来るかどうか・・。
No.10
- 回答日時:
最近自宅を新築するにあたり勉強しました。
防蟻対策には様々な意見があります。こうすれば絶対という方法はないようで、結論を言えば、施主が納得する程度の対策を建築時に行い、あとは定期的に床下を点検する、ということにつきるようです。他の回答者さんも勧めていますが、住宅金融支援機構が監修している「木造住宅工事仕様書 解説付 全国版 平成19年改訂」は、現在の日本での木造建築の目安となるものです。大変安価ですので、お持ちでなければお手元に置くことをお勧めします。この仕様書における防蟻対策が一応の目安になるでしょう。
まず、あなたが日本のどこに家を建てるか多少考慮する必要があります。上記仕様書では青森県や北海道では防蟻処置は不要となっているので、逆に言えば、少なくともそれ以外の地方ではシロアリの被害にあう可能性があるということです。また、上記仕様書の見解とは食い違い、最近のシロアリ生息調査の結果、北海道でも道央や道南にはシロアリが生息していることが知られていて、道北の旭川でさえ実際にシロアリの被害があったそうです。今後は気候が温暖化しますから、シロアリ生息地域はさらに北へ広がることでしょうし、近隣でシロアリ被害が今のところないと言われていても、これから30年の間にシロアリ生息地となる可能性は否定できませんよね。
http://www.flat35.com/guide/tech/pdf/boufu.pdfは、上記仕様書にも記載されている、フラット35(公的性格の住宅ローン)を利用する際に守るべき建物仕様のうち、薬剤に頼らない防蟻防腐対策です。この「代替対策」を、「ややゆるい」と見るシロアリ研究者もいます。しかしながら、この代替対策をすべて実行したらと言って、100%シロアリ被害を予防できるわけではないのだそうです。
また、仮に防蟻剤を使用するとしても、その効果はせいぜい5-10年と考えられているようですので、長い安心を得るためには防蟻剤に加えて「代替対策」を組み合わせるべきでしょう。
基礎パッキン工法とは、基礎立ち上がり部に旧来の換気穴を設けることによる基礎強度低下を避け、また床下換気を向上させる目的で、基礎上面と土台(という基礎上面に沿って寝かせる角材)との間に人工樹脂のパッキンを多数挟め、基礎と土台の間に隙間を持たせる方法です。この方法は今や一般的な方法だそうで、基礎パッキン工法のみで防蟻対策は十分とは言えません。通気による床下の乾燥は、シロアリ被害だけではなく木の腐れを予防するため、特に湿度の高い日本では必須ですが、専門家によれば、シロアリは乾燥した環境でも移動するそうです。
私は比較的寒冷地のシロアリ生息地域に住んでいますが、防蟻剤は使用せず、基礎高40cm以上+外壁通気+土台耐蟻材(ヒバ)使用という程度にしました。土台以外の「地盤面から1m以内の構造体の木部」には耐腐・耐蟻木材は使用しませんでした。そして、懐中電灯で照らせば床下が一望できるよう2カ所の床下点検口を位置を決め、さらにそれらの点検口から床下全域に到達できるか、建築途中で実際に自分で床下に潜ってみました。ちなみに「基礎高40cm以上」は、上記仕様書における基礎高の基準で、いわば当たり前に守られるべき項目です。
回答ありがとうございます。
相当勉強されたのですね。
私たちも5年以上前から家作りに関して少しづつ勉強しておりましたが、シロアリ対策に関して今回ほど迷った事はありませんでした。
確かに基礎パッキン工法は相当前からいろいろな現場で施工されていますし、土台に檜を使う事も基礎高40cmも普通だと思います。
今まで普通だと思われてきた事を、これで防蟻処理が出来ております、と言われても・・といった感じでした。
基本的には自主点検、これに尽きるのかな・・。
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
上記以前の似た質問です。
私も回答してますが、20ポイントの方、信用できると思いますよ、他の回答も見るに付け思うのですが。
一応ご参考まで。
前の方の明るい語り口いいですね。
何度も回答ありがとうございます。
確かに、自分の家は自分で守る!という点からすると、自主点検は最低しなくてはならないのかな、と思います。
業者に聞いたところ、公庫基準をクリヤする材料を使用している為薬剤はまかない、といっておりました。
ゴキブリと戦う勇気をもって家族の健康を最優先するべきか・・?
悩みます。
No.8
- 回答日時:
NO1,4です。
再び!!>1000回もの回答実績があるとは、ただの専門家の方ではないですね!
お褒めの言葉ありがとうございました。
しかし1000回程度は序の口。まだ小学生になれるかどうかのレベルと思っております。これからも自分が楽しみながら回答したいと思っております。
本題ですが、無くても良いとの考えも有るようですが、床下に使われる材料、壁に使われる材料、その他地面に近い部分に使われる材料がありの付きにくい、腐食しにくい材料で出来るのなら、防蟻処理無しと言う事も考えられますね。
床下地板、根太、根太掛け、大引き、床束、窓台、間柱、筋違い、外壁下地、などなどのことです。
もし、シロアリに食われたときに、
法的に規制が無いから。
保障の対象ではないから。
と言う事で全て有料での改修になる可能性もあります。
防蟻処理を行った場合には、その防蟻工事会社の別の保障が付く事が多くあります。建物の耐久性、安全を考えるのなら、防蟻工事は無くてよいとはいいにくいと思うのですが‥
施工業者からの提案でしたら、本当に自信があっての提案のような気もします。
過去の物件で、5年から10年程度経過しているところがどうなのか聞いてみるのも良いと思います。
近年始めたのなら少し危ないかも知れませんね。
何度も何度もありがとうございます!
そして返事が遅くなりすみません。
前の方も書いて頂きましたが、補償の内容をしっかり確認した方が良いですね。
過去の物件では(5年くらい前)被害はでてないようです。
施主の意向で薬剤による防蟻処理も何度かしているそうです。
No.7
- 回答日時:
あぁ...書かれてますね「住宅工事共通仕様書」について。
ここでも買えますし、書店で買われてもいいと思います。
http://www.sumai-info.com/common/shop_top.jsp
(因みに当方は購入してから業者と打ち合わせました)
これって公庫融資(ローン)にも適用しています。
また、土地や建物規格についても記述があるので参考になります。
(バリアフリーに適合するかなど、融資にも影響あります)
それと「ベタ基礎」と「基礎パッキン」は普通だと思います。
数年前に建築しましたが、複数の建築会社でほぼ横並びだった
と記憶しています。
(建売でもやってるので、見れば分かります)
それと「保障10年」についても現在では普通のような気がします。
少し前ですが欠陥住宅が話題となってから、建築会社でも補償する
よう指針が出たような記憶があります。 でも、自社検査だけでなく
他社(立ち入り)検査を実施しているところが正直安心できますね。
それと注意して欲しいのですが、保障は建物全体ではないと思う。
特に水回りは経年劣化もあるので難しいと思います。
(水道屋、電器屋は大抵別ですから...内装は一緒もあり)
なので、防蟻保障は薬剤を使っても2~5年程度が普通です。
最初から「不要」って言うぐらい大丈夫なのか?...疑問です。
もう少しだけ確認することをお勧めします。
回答ありがとうございます。
返事が遅くなってしまいすみません。
>それと注意して欲しいのですが、保障は建物全体ではないと思う。
これって、例えば土台が被害にあった、となると、その建物自体非常に弱くなっていると思うのですが、建て替えになったらその費用はどうなるのでしょう!?
ん~・・業者にもっと突っ込んで聞いてみます!
No.5
- 回答日時:
少なくとも使用する材によっては不要です。
業者に住宅金融公庫の仕様書あたりを持ってきてもらい納得行くまで説明を受けて下さい。
本当に納得行くまで。
納得出来なければ処理してもらって下さい、根拠(知識)を持ってないのでしょう。
個人的には以上の理由で不要、ただし何らかの理由で不適な材を使う可能性もある。
それだけが心配です。
土台、柱、間柱等現場でしっかり説明してもらうしかないでしょうか。
これは、何材である、と。
しっかりした監理者に確認、写真でも撮れば不安もなくなるでしょうか。
ご参考まで。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
使用する材によっては不要、とのことですが、それはどのような「材」なのですか?
薬剤を使用していない材料を使っているそうです。
前にも書きましたが、土台は無垢の檜で基礎パッキンを使用して通気を良くしている、とのことです。
業者の方に住宅金融公庫の仕様書を依頼すれば良いのでしょうか?
公庫の仕様書から何が分かるのかが分からないので、補足していただけると助かります。
私なりに調べては見ますが・・。
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