![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?e8efa67)
槌田敦氏の主張http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss023/ss0231.htm
によれば、気温の変化がCO2濃度の変化に先行するとのことで、
それに関してのC.D.Keelingの観測データも載っていました。
http://stat.ameba.jp/user_images/d3/4d/100027301 …
しかし、これは人為的な二酸化炭素排出による増加分を除いた経年変化であり、またCO2濃度がマイナスになっているのもよく分からないです。
確かに海の水温が上がると、CO2の吸収量は少なくなると思いますが、これを温暖化の相乗効果と呼んでいる人もいて、
「温暖化に、人為的に排出されたCO2は関与していない」という槌田敦氏の主張には納得できません。
C.D.Keelingのデータが証拠として成り立つか、そしてこの主張は正しいと考えられるかどうかを教えていただきたいです。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
気温が上がると大気中の二酸化炭素の濃度が上がるというのは本当です。
でもこれは、質問者さんもお気付きのように人為的排出による増加トレンドの上に乗った短期的な変動について見た部分についてです。グラフはおおざっぱに言えば「前年比」のグラフなので、二酸化炭素濃度が負にもなっているのです。
気温が上がると二酸化炭素が増える理由は、陸上生物圏の代謝増加による排出増、空気乾燥による森林火災の増加などが言われています。
なお、過去の氷期-間氷期サイクルのようなものは、ミランコビッチサイクルなどに伴う太陽放射の変化で気温が先行して上がり、二酸化炭素が増え、温暖化のフィードバックが始まったといわれています。
槌田氏の理論に対する反論は参考URLに詳しく書いてあります。
(反論する方も少し感情的かな、という部分はありますが、言っていることはこちらの方が信頼できると思います)
参考URL:http://www.cir.tohoku.ac.jp/~asuka/
分かりやすい解説を有難うございます。
参考URLの方も目を通させていただきました。まさに質問の内容について書かれていて、とても参考になりました。
本当にこの議論については様々な見解があるのですね。ますます興味が引かれました。
No.4
- 回答日時:
>CO2濃度がマイナスになっているのもよく分からないです。
まあ、ここくらいなら。
CO2濃度の平均をゼロとしたグラフであるため、マイナスのこともあります。気温も同様。
で、気温とCO2濃度の関係ですが、槌田氏の最新データはこちら。
http://env01.cool.ne.jp/index02.htm
確かに、気温が上がってから半年~1年後にCO2濃度が上がっています。
当然、気温が下がると、半年~1年後にはCO2濃度は下がります。
ですので、これは、明らかに短期に限った現象です。
一方、地球温暖化ですが、ご存知のとおり、暑い年もあれば寒い年もあるから、
長期(20年とか。)平均を使い局所的なデータのズレを解消しない限り何もいえない、
はずなのですが、槌田氏にそういう反論をするとムキになって「そんなことない」
と言い出します。(HPで確認できます。)
Tacosanさん
>#2 の「30年ほど前」はちょっとわかりませんが) 1950年頃には「寒冷化に向かう」という予測もあったそうです.
槌田氏のHPにもありますが、1970~1980年ごろの話です。
当時、「寒冷化に向かう」というメカニズムは、
・炭酸ガス濃度上昇による温暖化より、工場の煤煙による寒冷化のほうが影響が大きい。
ということなのですが、
槌田氏のHPでは、以下の第8章で
http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss023/ss0231.htm
・工場の煤煙(=黒い汚染物質が対流圏に放出)は温度上昇
と、当時の多数意見と反対のことを書いています。
回答ありがとうございます。
最新データを見てみた所、確かに「長期的な上昇曲線と季節変化を無視している」という意見を見つけました。
データの不完全さを、槌田氏自身も自覚しているのですね・・・何度も引き合いに出しているので、てっきり気づいていないのかと思っておりました。
やはり全体的に見てみて、自分の中で槌田氏の理論には穴が多いという結論が出そうです。
No.3
- 回答日時:
少なくとも産業革命以後において大気中 CO2 濃度は着実に上昇してきています. これに対し, (#2 の「30年ほど前」はちょっとわかりませんが) 1950年頃には「寒冷化に向かう」という予測もあったそうです. 当時の予測がどのくらい正確なのかはわかりませんが.
ちなみに長期トレンドとして「地質年代」のレベルで調べると, やはり CO2 濃度と気温の高低にはあまり関係はなさそうという結果もあったような.
地質から見た温暖化に関しては恥ずかしながら、P-T境界のメタンハイドレート層の崩壊と火山ガスの関係くらいの知識しかなかったです。
今後それらに関しても考えてみようと思います。
有難うございました。
No.2
- 回答日時:
これは地球温暖化が先か、二酸化炭素濃度の上昇が先か。
という話ですが、30年ほど前には寒冷化が心配されていたといいます。
その間も二酸化炭素濃度は上昇し続けていました。
そのため温暖化には別の原因があり、二酸化炭素は二次的なものにすぎない。ということだと思います。
まあ他にも色々な観点があるでしょうが、地球温暖化の原因は何も分かっていないので、二酸化炭素さえなんとかすれば…と思わせるようなマスコミのほうどうはやめてもらいたいと思います。
回答有難うございます。
二酸化炭素が温暖化へもたらす影響が二次的なものかどうかについては改めて考えたいので、ここでは発言を控えさせていただきますが、
確かにmauchi様のおっしゃるように、情報は常に偏っていてはならないと思います。
「PETボトルリサイクル推進協議会」のデータ問題然り、インターネット上で様々な情報が展開している中で、情報の真偽を見極めるのに必要なのはやはり知識なんでしょうね・・・。
私も精進したいと思います。
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