No.5ベストアンサー
- 回答日時:
『自我の終焉』 J・クリシュナムルティ著/根本宏・山口圭三郎訳 (篠崎書林)
http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E6%88%91%E3%81 …
クリシュナムルティの思想は、何かの信仰・理想・イデオロギーで満たされている人にはかなり苦痛をあたえますが、いかなる宗教・理想・イデオロギーも信じられぬという人は抵抗なく入れますし、清澄な安らぎを与えてくれるのではないでしょうか。
クリシュナムルティは禅思想との類似性も指摘される孤高の哲人です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%83% …
『自己喪失の体験』自己喪失の体験 バーナデット ロバーツ著/雨宮 一郎・志賀 ミチ訳(紀伊國屋書店)
http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%96 …
自分は随分とインド哲学や仏教書を読んできましたが、この本はスゴイの一言。非常に地味な本ですが、かなりの掘り出し物です。
幼少時より観想(カトリックの瞑想)に親しんできたアメリカの敬虔な信仰を持つ主婦が、深い瞑想体験の中である日突然「自我」を喪失してしまう。何やら精神障害のように聞こえるかもしれませんが、自我なき世界とはいかなるものかという驚嘆すべき記述がそこにはあります。
神すらも死んでしまう絶対にして恐るべき虚無…
『もし自己を持つ人がそれ(絶対の虚無)を見たら発狂し、一瞬とて生きてはおれないでしょう…これに比べたら自己を持つ人の絶望など他愛もないものです』と語る著者。狂うべき自己さえ失った彼女は延々と虚無と対峙しますが、自己がないとはいかなる恐怖も感動もないということであり、ひたすら虚無を見つめるしかない日々。
しかしある日野に咲く一輪の花を見た彼女はついに虚無を脱却、微笑します。それは微笑する者と微笑される者と微笑そのものが、一つに融合した究極の真理でした。ヒンドゥー教徒が「それ」、禅師が「真如・あるがまま」と呼んだあの静寂な覚醒…
彼女はこの不思議な旅でさまざまな発見をします。人格神とは自我に基盤を置く幻影であること。人間の苦悩とは思考と自我を混同するため生じ、自我が無くとも「思考」は可能だがそれは道具にすぎぬこと。自我なき生は常に「今ここ」にしか存在しえぬこと。
自己とは何か、無我とは何か…東洋思想をまったく知らぬという平凡な主婦から紡ぎ出される深遠な言葉に鳥肌が立ちました。
もし虚無について関心がおありでしたら一読の価値はあるかもしれません。私はこの本のおかげで上記のクリシュナムルティをより理解できるようになりました。…ご参考までに
すぐにお礼できずにすいません!;
投稿されてからすぐに拝見していたのですが、okwavのシステムがおかしいのか(サーバーの故障?)、お礼が投稿出来ず;、しばらくするとこの質問も開けなくなっていました;
>『自我の終焉』 J・クリシュナムルティ
相変わらず難し過ぎてどうみても万人向けではないな…、と思いました。
以前、他の方に紹介されて読んでみたのですが、やはり難しい…;
3回以上読み直しましたが、私でも理解するのはあと10年はかかるんじゃないだろうか…(頭では理解できても心では…)と思いました;
>『自己喪失の体験』自己喪失の体験
ありがとう御座います!
こういうのを求めていました!
先ほど、電車で3時間かけて東京まで行き、紀伊国屋で買って来ました!
これから読みたいと思います。
No.6
- 回答日時:
#3です。
『ノルウェイの森』で村上春樹嫌いが出来るのはもったいないことですね。
あれが一番売れてしまったからあれから読む人が多いのかもしれませんが、
好みが分かれる作品だと思います。
近い雰囲気のものに『国境の南、太陽の西』というのがあります。
『ノルウェイ・・・・』は、私も実は、最初読んだときは何がいいのか解りませんでした。なんであんなに絶賛されるんだろうと。
今は嫌いではないですが、大好きな本ではないです。
『羊をめぐる冒険』路線のほうが好き。
世界の終わり・・・・はファンでなくてもストーリー的に読みやすい作品だと思います。
『ノルウェイの森』とはだいぶ違いますので、ご安心を。
そうなんですか!?;
正直な所、「破壊力抜群」で、読むのを躊躇していました;
あれは虚無と言うより、「鬱」に近い…と思ってます;
>あれが一番売れてしまったからあれから読む人が多いのかもしれませんが
実際、そうだと思います;
私もそうでしたから…;
>私も実は、最初読んだときは何がいいのか解りませんでした。なんであんなに絶賛されるんだろうと。
>今は嫌いではないですが、大好きな本ではないです。
私もそう思います…;
ひたすら絶望を描いてるのはいいんですが、そのままひゅー…グシャッ!みたいな…;
少なくとも、精神的に参ってる人にはヤバイかと…;(自殺したい人には背中を押す意味ではい…略)
>『羊をめぐる冒険』
有難う御座います。
ちょっと試しにこれ買ってきます。
有難う御座います。
No.4
- 回答日時:
トリスタン・ツァラの詩集とかいいのではないでしょうか?
彼の生涯について調べてみても面白いかもしれません。
あとはダダ関連の書籍を徹底的に読んでみるとか・・・
No.3
- 回答日時:
村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』(講談社文庫、上・下2巻)
アルムボッレ・スマナサーラ×養老孟司『希望のしくみ』(宝島新書)
あたりはどうでしょう。
ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』は既読でしょうか?
ネビル・シュートの『渚にて』(創元SF文庫)
世界の終わりを描いた小説。
余計に虚無感を持つ人もいるかもしれませんが、生き方を考え直す人もいます。
どちらに転ぶかはわかりません。
あるいは、自然とか動物とか、「人間以外の話」を読むとか。
宇宙でも何でもいいけど。
人間社会ばかり見てると狭くなります。
本を読むより、じっと植物を眺めたり、動物を眺めたりするほうがいいかもしれない。
>村上春樹「ダンス・ダンス」
村上春樹さんの作品は「ノルウェーの森」を読んで、かなり気分が悪くなったので躊躇しています。
>希望のしくみ
これは知りませんでした。
興味が湧きました。
>ドフトエフスキー
ドフトエフスキーの作品はどれも考えさせられるのが多いですね。
個人的には好きですが、ただ、やや読みづらいというか古いので時代背景や人物・心情描写がしづらい(理解し難い)のが難点です…;
宗教的価値観による苦悩など多宗教国家の日本人には分かりませんし、やはり今と昔では価値にやや大きな隔たりがあるように感じました;
>ネビル・シュートの『渚にて』
これは大変興味が湧きました。
ありがとう御座います。
>あるいは、自然とか動物とか、「人間以外の話」を読むとか。
>宇宙でも何でもいいけど。
>人間社会ばかり見てると狭くなります。
>本を読むより、じっと植物を眺めたり、動物を眺めたりするほうがいいかもしれない。
仰る事、よく分かります。
私も一時期はそうやってしのいでいましたが、一時は効果がありますが、やはり人間として生まれた以上、結局は社会と向き合う羽目になりやはり戻ってしまいます…;
ありがとう御座います。
御紹介頂いた本は読ませて頂きます。
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