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お産を産褥といいますがなぜ原始時代から神聖なものとされていたお産をこんなきたない字であらわしたんでしょうか?
歴史的、民俗学的な背景を教えてください。

A 回答 (7件)

長文かつ とっ散らかった文章になってしまいました m(__)m



>これは出産を 穢れ とみる思想があるから、だそうです。
そんな思想がどの時代、どんな背景で生まれたかしりたいのです。

かなり古い時代(おそらく弥生時代かその前)から出産・生理中の女性は”ケガレ”とされて来ました
当時、”ケガレ”とは汚い事ではなく、活力が減退した状態の事を指していました(気枯れ)

”気”は本来大地から湧き出すエネルギーの事で、湧き出して”カタチ”をとったものが”木”であると言います
”気”の横溢した状態を”ち”と言います
ミチル(満ちる)・イノチ(命)・カタチ(形・容・象)・ツチ(地・土)…などは、エネルギーの状態や形態を表しているという説もあります

”けがれ”は、汚れ・穢れ・気枯れ と書かれますが、それぞれ意味が大分違います
汚れは、清浄であったものが何かの理由で清浄でなくなる事で、”キヨメ”れば元に戻ります
穢れは、本質的に清浄でないもの、モノを汚すもとになるもので、清浄に改まる事はありません
気枯れは、上の2つとは根本的にまったく異なった思想で、”気”が”枯れる”事です

女性、特に月の障りの時期の女性が”けがれ”とされるのは、”気”の象徴である”チ”(血)を流しているからと言います
月の障りで”気枯れ”ても、時間が経てば大地からのエネルギーを受けて回復します

”気枯れ”た状態のもの(これは男女、人・モノを問わず)を相撲の土俵や霊山などに入れさせないのは土俵や霊山が持っている(神事のための)エネルギーを奪われるからではないかと思います
もともと女権社会であった日本では、女性の力が大変強大であると考えていますから、うっかり聖域に入れるとそこの持つ霊力をすっかり吸収されてしまうと恐れていたわけです

しかし、後世仏教が伝わり、汚れ・穢れ思想が広まると、気枯れとの混同がおこり、女性の地位が急落します
また、その頃から、社会における指導的立場を男性が独占し始めます
その根拠として女性は穢れているという思想を広めたのではないかと考えられます


八百万の神サキハエル国(日本)にはもともと”悪”なる存在と言うものはなくて、一時的に好ましくなくなっても”祓う”事で元に戻せるという考え方でしたが、
アートマン(自己・自我)の成長を目指す仏教が伝来すると、すべきでない事、触れてはいけないモノを判りやすく”悪”と規定してしまいます
その結果
争いごとで人の血を流すこと=してはいけない
   ↓
出血=よくないこと
   ↓
血=不吉なもの
   ↓
生理=不浄なもの

という認識が定着してしまったんではないかと思います
(これは仏教が悪いと言う事ではなくて、はっきりいって単なる”誤解”なんですけどね)
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回答ではないのですが。


補足です....

>漢字の部位というのは字の意味にも関係してるとなにかの本にありました。ですから単に発音のみ、とは思えないのです。

についてです。


漢字には解字という観点から、大きく分けて4種類あります。
指事、象形、会意、形声です。


指事文字…物事の関係性について、点や線などを用いて表したもの。
例)一・二・三・上・下など

象形文字…物の形をかたどって表したもの。
例)日・月・鳥・虫など

会意文字…すでにできている文字の形を合わせて一つの意味を表すもの。
例)林・炎・先・内など

形声文字…意味を表す文字と音を表す文字を合わせて一つの意味を表すもの。漢字の約8割はこれにあたると言われている。
例)時・神・機・何・志など多数
(たとえば、時は「日」が意味を、「寺」が音「ジ」を表しています。時に「寺」という意味はありません。)



「褥」は形声文字ですので、「辱」は「ジョク」という音しか表していません。この漢字の意味を表すのは、「衣偏」のみです。

"漢字の部位というの"が"字の意味にも関係してる"のは会意文字ですね。


(以上は漢字の一般的な見解です。異なる説を唱える方々もいますが、一部分だけです。)


ちなみに。
【褥】衣10画 ジョク しとね
[解字]形声。辱が音を表す。
[字義]しとね。ふとん。しきもの。寝るにも座るのにも用い、暖かく柔らかなもの。
[参考]蓐に同じ。
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> 漢字の部位というのは字の意味にも関係し


> てるとなにかの本にありました

漢字はその成り立ちから大きく、象形、指事、会意、形成の4つのカテゴリに分けられます(会意と形声は一部重複します)

象形文字は、モノのかたちを象ったた文字で、『人』、『大』、『文』、『本』、『象』などの文字がこのカテゴリに属します

指事文字は抽象的な概念を記号化した文字で、『一』、『二』、『上』、『中』、『下』などがこのカテゴリに属します

会意文字は、象形文字や指事文字を組み合わせることで複雑な事物を表した文字で、『字(本来は家で子を養うという意味の文字で、転じて、子供につける名前→文字、と意味が変わってきたものです)』、『位(人が立つ場所)』、『会(會。甑(こしき。旧字体では偏の部分しかありませんでした)にふたがあうの意)』、『化(人とそれを転倒させた匕から、人が変わるの意)』、『森(木が多い場所)』などが、このカテゴリに属します

形声文字も、象形文字や指事文字を組み合わせることで複雑な事物を表すのは会意文字と同じです
では、どこが会意文字と違うのでしょうか?
人間は文字を使いだす前から言葉を使っていました
実は形声文字は、言葉の発音が優先の文字なのです
先に存在していた言葉に文字を割り当てる際に、その言葉のジャンルを示すパーツ(部首)と発音を示すパーツを組み合わせて作られています
勿論、会意文字と対立する概念ではありませんので、発音を示すパーツが、意味上も元もとの言葉に関連していたために、形声文字で、かつ、会意文字であるものも沢山ありますが、必ず意味と発音を兼ね備えたパーツが元からあるとは限りませんので、意味上は関連の無いパーツを適当に使った、会意文字でない形成文字も沢山あります
『褥』もそのひとつで、『辱』の部分は、発音だけを受け持ち、(少なくとも本来の言葉に関連した)意味は持っていないのです

> 日本には古来産屋といってお産のためだ
> けに建てお産がすむと取り壊してしまう
> 建物があるのだそうです。これは出産を
> 穢れとみる思想がある

『褥』は国字(日本で作られた文字)ではありませんので、その成立には日本国内の思想はおそらく関係無いだろうと思います
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>漢字の部位というのは字の意味にも関係してるとなにかの本にありました。

ですから単に発音のみ、とは思えないのです。

字義を云々されるのでしたら、”辱”と言う字には「かたじけない」と言うような意味もあります
必ずしも褥が汚穢な言葉だとは考えられません

一つだけ例をあげさせていただきます
参考URLの漢詩の中で百済王武寧に関する記述の中に褥という字が用いられています

参考URL:http://sumomo.oiuw.oiu.ac.jp/5/kan12.txt
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「産褥」ではなく「産穢」という言葉について調べられてはいかがですか?



産屋は古事記にも登場しますので、非常に古い伝統があります。

お産自体がけがらわしいということではなく、お産から(出血によって)「ケガレ」が生じるという思想なのだと思います。
出血自体危険ですし、黴菌や腐敗なども発生するでしょう。昔の人はそのような事態を「ケガレ」と呼んだのでは?

その「ケガレ」を避けるために、建物を再利用せずに焼いてしまうというのはある意味合理的かもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。納得しました。

お礼日時:2002/09/07 17:44

> お産を産褥といいますが



言いません
産褥というのはお産自体のことではなく、お産をする寝床や、産後、寝床で安静にしている時期のことを言います
また辱という部位からの連想で『汚い字』とおっしゃっているのかと思いますが褥の辱は言葉の発音を表しているだけです
意味は、しきもの、ねどこ、といった意味で、汚い意味はありません
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この回答へのお礼

早速の返事ありがとうございます。
漢字の部位というのは字の意味にも関係してるとなにかの本にありました。ですから単に発音のみ、とは思えないのです。
また日本には古来 産屋 といってお産のためだけに建てお産がすむと取り壊してしまう建物があるのだそうです。これは出産を 穢れ とみる思想があるから、だそうです。
そんな思想がどの時代、どんな背景で生まれたかしりたいのです。

お礼日時:2002/09/07 16:32

汚い言葉ではないと思いますよ


産褥:お産の産に褥(しとね)

お産をするための寝る場所と言うような意味ですよね
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