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無知でものすごく恥ずかしいのですが、
小学生にでもわかるように、「朝鮮半島が分断されてしまった訳」を、私に教えて下さい。
自分で勉強すればいいのですが、根気が無く、資料をきちんと読み解けません。
また、わかりやすいサイトや文献がありましたら、
ぜひ教えて下さい。
よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

歴史的事項とは別に、地理的・地政学的視点から説明します。



世界の国々には、陸上に勢力を伸ばすランドパワーの国と海上に勢力を伸ばすシーパワーの国があります。
そして地政学の常識としまして、「いかなる大国も大陸軍と大海軍を併せ持つ事はできない」というものがあります。
そのランドパワーとシーパワーがぶつかり合うのが半島なのです。

半島は、大陸に近い部分ほどランドパワーの影響を受け、先端に近いところほどシーパワーの影響を受けます。

大陸国家は、大陸と陸地続きのところは全て勢力圏としたい一方、海上国家は、海上の安定化をはかるため、大陸側の先端に自勢力圏を設置したがるのです。

朝鮮半島も同じで、大陸国家であるソ連や中国がと海洋国家であるアメリカとの綱引きによってその勢力圏で分割されました。

小学生には難しいかと思いますが、「半島で陸地の勢力が強いところと海の勢力が強いところがあって、そのために二つに分かれた」と言ってあげてください。
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この回答へのお礼

大変わかりやすく説明して頂き、ありがとうございました。
小学生でなく、私のお勉強なのです(^^;)。

全くの無知なので、回答者の方々へのお礼すら、
ありきたりのことしか書けませんで、すみません。
私からすると、
どうして皆さん、そんなことを知っているのか、と、
感心してしまいました。
これから、本を読みたいと思います。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/12/13 09:44

お子さんの宿題ですか?「自分で勉強すればいいのですが、根気が無く、資料をきちんと読み解けません」ということですが、宿題は親御さんではなく本人がやるものですので、親御さんが頑張る必要はありません。

本人に調べさせないと意味が無いですよ。

「戦時中は38度線より北を関東軍が南を本土軍が支配していました」
帝国陸軍に「本土軍」というものはありません。関東軍は朝鮮半島とは関係なく、「朝鮮軍」が置かれていました。
朝鮮半島全域を、朝鮮総督の下部機関である朝鮮総督府が統治していました。
日本の朝鮮半島統治と「38度線」は何の関係もありません。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
子供の宿題ではなく、私のお勉強です(^^;)。
あまりに不勉強・世間知らずなもので・・。
知っておきたいと思ったので、
皆さんに、お聞きしました。どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/12/13 09:40

朝鮮人自身による独立運動(建国準備委員会)が半島全体に広がり、1945年9月に建国を宣言したものの、進駐した米ソ両陣営にとって好ましい政府ではなかったため、米ソがそれぞれ弾圧し、代わりの傀儡政権をこしらえたのが原因です。



なお、米ソが朝鮮半島を分断する境界線とされたのは、朝鮮軍(大日本帝国の朝鮮半島駐留軍:2個師団)の師団境界線であり、関東軍は朝鮮半島と関係ありません。
また満州事変以前に、中華民国が満州の主権を放棄した事実はありません。実効支配が奉天軍閥だったにしても。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/12/13 09:37

戦時中は38度線より北を関東軍が南を本土軍が支配していました。

それを基準に戦勝国が戦後統治するようになったからではないかと思います。確か、「ヤルタ会談」か何かですでに決められていたと思いますが、詳しいことは自分で確認して下さい。
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簡単に書きます。



昭和20年9月に日本が降伏した結果、日本は外国軍の統治下に置かれました。
北千島列島・樺太・38度線以北の朝鮮-ソ連
北海道・東北・関東・北陸・東海・近畿・九州・沖縄・38度線以南の朝鮮-米国
中国・四国-英国
台湾-未定

その後、台湾は中華民国が占領します。(国際合意はありません)
続いて38度線以北の朝鮮にソ連の傀儡である金日成を首班とする政府が作られました。これは日本の統治放棄に基づいて新生朝鮮国を作るのに自分に都合の良い政府を作らせるため行ったのです。これに対抗するため米国は李承晩を中心とした米国の傀儡政権を38度線以南の朝鮮に作りました。これが大韓民国です。
1950年6月、北朝鮮が韓国に軍事侵攻します。これに国連を中心とした韓国支援軍を編成されて朝鮮に派遣されました。これが朝鮮戦争です。戦争は53年にほぼ38度線上で停滞したため両国が停戦合意し現在に至っているのです。(北朝鮮の軍事侵攻はほぼ事実ですが、林博史(従軍慰安婦問題・南京事件・沖縄集団自決で日本軍悪説を唱えている中心人物)の師匠を含めた一派は韓国が先に攻撃したと主張しています)

 一部の方は戦前の日本統治が半島分断の原因と言われますが、これは全く関係ありません。米ソの都合で分断しただけのことです。更に朝鮮戦争で中国が軍事介入しなければ朝鮮半島は統一されていました。
 また明治維新が起きた時、朝鮮を独立国として考える人もいますが、1895年の下関条約に於いて『清国は朝鮮の独立を承認する』という一文があります。維新当時にアジアで独立状態にあったと考えられるのは清国・シャム・ビルマ・インドシナ・アフガニスタン・ペルシア・チベットです。20世紀初頭にはビルマは英国にインドシナはフランスに併合されました。無宗地としては台湾がありました。1911年以降の無宗地は満洲です。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えて頂き、ありがとうございました。
とても難しいですが、知ることのうれしさと、知らないことの怖さを、
感じました。
勉強することの入口になりました。

お礼日時:2007/12/13 09:34

できれば世界地図を見ながら読んでください。



第2次世界大戦までが、いわゆる植民地主義的帝国主義の時代です。最初はスペイン・ポルトガルが植民地を作り始め、アメリカ大陸を発見したりしたのですが、そのうちイギリス・フランス・ドイツなども参加して、世界はヨーロッパにある本国とその植民地しかなくなってしまいました。
日本は、何とか植民地になることを免れようと、必死に明治維新をして開国したわけです。この時点でアジアにある独立国は、日本・朝鮮・タイぐらいでした。

そのころは分捕り合戦ですから、日本も明治以降分捕り合戦に参加します。朝鮮半島併合・満州国擁立などが日本の植民地政策です。
で、その頃になると、ヨーロッパの国々はもう分捕り合戦やめようよ。という気分になっていて、日本に持ち掛けるのですが、そのままやめてしまうと、日本の勢力より、ヨーロッパの勢力が強いため、もうちょっとと言っている間に、第2次世界大戦になります。つまり、もちょっと分捕り合戦をしたいと願ったのは、後から初めた日本・ドイツ・イタリアだったのです。(いろいろなものの見方がありますが、だから日本が悪いともいえますし、当時の状況では日本の存続が危なかったともいえます)

結局日本は第二次大戦に負けるわけですが、その前にヨーロッパではある変化が起きていました。労働者の台頭と共産革命です。
つまり、分捕り合戦をして裕福になる人が出た反面、労働者として働くだけの人も多くなり、その人たちが団結して、権利を要求したのです。そして生まれたのがソビエト連邦で、労働者の国といわれました。
で、第2次世界大戦中もソビエトはドイツに勝ち、ヨーロッパをドンドン侵略していきます。なんとか押し留めた場所で線を引き、ソ連崩壊までは、侵略された側はソ連の同盟国になりました。これが第2次世界大戦のヨーロッパ側の終結です。

ところがソ連はアジア側にも領土がありました。
ソ連はヨーロッパ戦線が終わったため、ヨーロッパにあった軍隊をアジア側に移して侵略を開始しようとしていたのですが、日本がその前に降伏したため、連合軍から日本の占領に権利なしといわれて手が出せませんでした(日ソ中立条約があったためです)
その後、日本が撤退した満州(中国領)と朝鮮半島をどうするかが問題になります。
実は、共産勢力はもうひとつありました。それが現在の中国共産党です。日本が負けた後、中国は自国を誰が統治するかで、共産側と資本主義側で争ったのですが、共産勢力が勝ちました。負けた資本主義側が逃げて行ったのが台湾です。
さて満州を含む中国は、ソ連と中国の話し合いの結果仲良く分けることが出来たのですが、(ついでに真ん中にあるモンゴルも共産化させることに成功)、朝鮮半島を誰が統治するのか決まっていませんでした。
このときに、今の北朝鮮(共産主義)と南政府(連合国)が激しい戦闘をして38度線で停戦したのが、現在の分断の経緯です。
今でも休戦しているのであって、合意して平和になったわけではないのです。

今はソ連が崩壊してしまったために分かりにくいのですが、世界地図を見てもらうと、今のロシアと中国(実はベトナムも)で太平洋に面しているアジア大陸のほとんどを占めているのがわかります。ここで日本が無かったら、アメリカはハワイまでしか自由に使える海がなかったでしょう。
現在では中国・ロシアを仮想敵国として、アメリカがグアム・台湾・沖縄・日本列島・千島(ロシア領以外)・アラスカまでを防衛ラインとしているために、ロシアや中国の船は好き勝手できないのです。
また、このラインのおかげで台湾は独立を保っているともいえます。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
詳しく教えて頂き、どうもありがとうございました。
これから、自分でも勉強したいと思います。

お礼日時:2007/12/13 09:32

日本の植民地支配が原因で、38度線のトコでアメリカとソ連で、分断統治された。


当時の戦勝国のうち、二カ国の利権でわけれた。
表向きは、「日本」からの「救済」ですが、その後、現代まで、続く分断や冷戦代理などを見れば、どこが、救済かと思いますが。
歴史に、イフはありえないですが、日本が植民地支配をしてなかったら、分断される事もなかったのではないかと、言われるほどです。

解りやすい・・・かは意見が分かれますが。
「お星さまのレール」というアニメ絵本が、オススメである。
当時、38度線越えをした少女の日座のお話で、巻末の資料は、初読当時小学生だった私にも理解できた。

要するに、端的に言えば、「日本が、占領していたから,戦後処理の名目で、アメリカとソ連にそれぞれ取られたから。」ということです。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
どうもありがとうございました!

お礼日時:2007/12/13 09:31

第二次世界大戦が終わるまでの36年間、朝鮮半島は日本に併合されていました。


戦後、日本は朝鮮半島を放棄したのでソ連は共産国を、アメリカは自由主義国にしたくて意見が分かれ結局半分ずつになりました。
これは同じ民族が二つに分かれたという不幸な出来事でありますが、考え方です。
全部共産圏になれば良かったでしょうか?
いえいえ、半分でも自由主義に残ったほうが良かったです。全部自由主義になれば一番良かったですが、なにしろ当時のソ連がそれを絶対に許さなかった。日本が弱ければもっと前に朝鮮半島はソ連のものになっていました。日本が強かったおかげで日本の支配下に入り、戦後はアメリカのおかげで半分だけでも自由主義国になれたのです。不幸中の幸いと言うべきものです。
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この回答へのお礼

大変参考になりました!
自分で勉強する入口になりました。どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/12/13 09:29

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