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初歩的な疑問なのですが、護身術において、掌底は本当に効果的なのでしょうか?
例えば、敵を倒すことは無理だとしても、2・3発で自分の身を守れる程の威力は、掌底にありますか?

A 回答 (7件)

アメリカで使えなくてはならないとする伝統空手と身を守れる護身術を教えています。

 (詳しくは私のプロフィールを見てください)

30ポンド(14Kg)程の体重差がある男性に対しては女性にはほとんど効果を期待できるものではありません。 手首に対する危険度がほとんどなくなりますのでその点から見れば「使えるように訓練しても良い技」としています。

しかし、効果を出して護身術の一部として使うとなると話はまったく違ってきます。 問題点です。

当てる面積が広いために打撃力・貫通力が激減する。
当てる部分が柔らかすぎる
応用性が低い
指が邪魔になるため広いエリアのターゲットが必要
ターゲットとなる相手のターゲットが少なすぎる
リーチが短くなる
リーチが短くなるためにひじの角度が狭まるために上腕三頭筋の緊縮力が低くなる

など決定的な問題点を抱えています。 よって、これを護身術として有効的に使うにはかなりのレベルの指導員とトレーニングを要する技とされます。

そしてすべての技がそうであるわけですが、この技は普通以上に使えなくては意味のないものである、と言うことになるのですね。

つまり、技がそれだけで護身術として使えるのではなく、どういう状況のときに有効かを知り、どうやればそういう状況を「作り出せる」のか、使うタイミングは?、ジャブ的なより有利な隙を作るために使うのか、どうやったら指先を詰めないか、どうやったら上記の問題点を克服するのか、など20大項目とその中の100項目ほどの訓練項目がこの技にはあります。

かなりのテクニックを必要とする、と言うことでもあるのです。 よって、上級者が相手を殺さない事を前提に使いいわゆるノックアウトさせるだけのために使う技としてよく使われるわけです。 上記の問題点をフルに活用して脳震盪を起こさせると言うことです。

これをパンチの代わりに使って逃げる隙を作ると言う事はまず出来ないと言ってもいいと思います。 当てる事が出来るのか、貫通力はあるのか、と言う二つの項目だけを見ても非常に護身術の技としては難しいものであるのです。

ビビラないでこの技を使える精神力向上のための訓練はどうします? リーチが短いと言う事実だけ見ても「相手に近寄らないといけない」と言うことをどうやって克服するのか、掌底をわざとして使うには他の技より出来なくてはならない事ですね。 

この点だけでなく、護身術の基本は逃げる、と日本では言われていますが、100項目近くある「どうやって逃げるのか」を教えてくれないのはなぜでしょう。 逃げると言う事は、逃げ切る、と言うことであって、相手に「逃げたぞ!」と言わせ追いかけさせる事ではないですね。 逃げ切れれば護身術といえるでしょう。 しかし、逃げれば良い、と言うだけで「捉まらないようにする」と言う「逃げ切る」方法の知識とその実力を向上させる訓練がなくてどうやって逃げ切ると言うのでしょうか。

掌底の持つさまざまな問題点を認識する事でなおさら「逃げ切れるようになる訓練」が必要となるわけです。

掌底が届き効果的な貫通を達成できるのであれば、あごに掌底した時に鼻のところにあるだろうとする指をそのまま5センチほど動かして目潰しに持っていくとか、あごを後ろにそらした状況を作りもう片方の手で金的攻撃(手の甲による打撃と手による握りなど)ジャブ的な利用法はあります。 掌底による金的攻撃は自分の肩の位置が相手の金的より低い位置にいないと使えませんが(許しを請うためにひざまつくとか、グラウンドに持っていった時など)、それでも掌底よりも他の方法のほうが効果的な技はたくさんありますね。

効果的な護身術とは技だけではないのです。掌底を使うよりも見せないように持った鍵、携帯、ペンなど手に持っていておかしくない(ペンであれば危ない状況を、護身術の一部として予想できる訓練をして、立ち止まりノートブックなりをピケットやバッグから出して何か書き込むように様に「演技」してペンを手に持つ状況を自分で作って)物を使ったほうがより有効なのです。 そしてどうやって(逃げ切るためにも)その手短な「武器」を使うのかも護身術ですね。

この掌底の威力は?と言うことですが、これを使いこなせるように訓練出来る指導員からトレーニングを受けた人たちであれば、女性であろうと14Kgの体重差があろうと、一発で「殺人」、一生の不随、失神、そして、隙を作るだけ、と使い分けが出来る「重要な技」と私たちは見ています。 言い方を変えると、掌底を有効に使えるように実力をつけられる指導員が必要だと言う事です。 自分が出来る、と言うことだけでなく、出来ない人に出来るように教える事ができる指導員が必要だと言う事なのです。 そして護身術として使うのであれば、護身術とは何である事なのかも「逃げれば良い」だけでは決して護身術にはならないと言う根本的な知識の幅と深さを伸ばす必要が日本には必要だと言うことでもあるのですね。

掌底だけの事を訓練項目に基づいて書いていくとこの紙面ではとても無理な事ですが、できるだけ質問に関連付けて書いてみました。

参考になりましたでしょうか。 分かりにくいところがありましたら締め切る前にまた書いてくださいね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
やはり、一対一でも一対多でも掌底を使うのは素人には不可能のようですね。
非常に参考になりました。

お礼日時:2008/01/06 17:41

体格と練習の質と量による。



技術的な意味での掌底については、
怪我をさせず相手を倒す方法として有効です。
自分の手も怪我しないですしね。

もちろん、拳で鼻を殴ったほうが有効ですよ。
ただ、実力に自信があるならそういう手もありうるでしょう。

しかし最初に書いたとおり、体格と練習の質と量によります。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/04/22 16:29

全種類、全格闘技のいわゆる「掌底」として質問をされているので、難しい質問になっています。

つまり流派によって、その軽重や用法の違いがあるので同じような回答でもニュアンスがかなり変わってしまいます。
まず、私の意見というか、私自身が拳より掌底のほうが主武器となるので、「使えない?何それ?」という感じです。
接近戦で戦い、かつ、手刀や擒拿と併用する用法の応用関係から、手刀から変化しやすい掌底を使わないわけがないということです。

遠い間合いから、あからさまに掌底で打ち込むようなことを想像されているかもしれませんが、それは論外で、必ず連続技のひとつとして掌底が存在しています。護身術とおっしゃているのが、基本の型でしかない掌底のみで戦うような、超素人レベルの話だとすると、疑問の意味が理解できます。つまり、「拳より面積が広い掌底では、力が分散するので効果が薄いのでは?」という疑問だと思います。私は掌底を力任せに打つことをしません。どちらかというと、密着時間を長くとり圧力積数を増やすうち方になります。この打ち方に適しているのが、掌底です。どちらかというと、「押し込む打ち方」、お相撲の張り手+突き出しに近いと思います。拳では水月へ打つくらいで、このような打ちかたは、掌底がどの部位にも使えて一番確実で楽です。衝撃で相手がノックダウンすればよし、でなければ、そのまま後頭部を打つように相手を倒して、決めまで持っていきます。相手のあごにひっかけて打てば、はずすことがありません。相手の首を折りかねないので、こちらも覚悟が必要ですが。

では、素人護身術で、しかもあからさまに掌底を打つ構えをしたうえで、効果的かということを考えてみます。きっと、「打ち方を間違えて、手首を傷めそう。」という点で逆効果という気がします。掌底には、素人が気がつかない「打ち方の基本」があるからです。武術の素人には、よっぽど手刀と体当たりのほうが手っ取りばやい気もします。それともローキックの連打なんかでしょうか。
つまり、「素人護身方法として、掌底は運用方法や使い方が難しいので不採用」というのが結論ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変参考になりました。
やはり素人が使うには、掌底は難しいようですね。
とはいえ、『自分の身を守るため拳を相手の顎に命中させた結果、顎が骨折し過剰防衛』というのは避けたいですし…。
逃げることができない場合の護身術とは難しいですね。

お礼日時:2008/01/07 12:37

おはようございます。


掌底で狙う場所や、打ち方にも拠ると思います。
どちらにせよ、掌底の射程は拳よりも短いですし至近距離での活用にはなると思います。
例えば脇腹に対し、掌底で腰の回転を利用して打ち込めば、拳よりも効果は高いと思います。
拳はピンポイントに衝撃が集まりますが、ポイントを外すと効果は薄くなります。その点、掌底であれば、多少外れても接触面積が大きい分、全く効かない、という事は無いと思います。
護身ということであれば、一瞬でも相手の呼吸が詰まれば、その隙に走れるだけ走って逃げれば十分だと思います。
もっと確実なのは、金的を打つことでしょうか。
拳では打ちにくいですが、掌底、もしくは手の甲であれば、十分狙えます。軽くなでるように上方向から下方向に叩けば、効果は絶大でしょう。相手が悶絶している間に逃げましょう。
私も経験がありますが、手の甲で軽く当てられただけで、悶絶しました。後、#2、#3の方が仰っておられるように、拳を痛めずに済みます。ベアナックルは、相手も痛いでしょうが、それ以上に自分が拳を痛める可能性のほうが高いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2008/01/06 09:47

結論から言いますと有効です。


ただし殴りかかって突進してくる相手に対して的確に
急所に当てられる自身があるならばですが・・・。
また、格闘技を経験していて、よほど訓練を積んでい
ないと殴りかかってくる相手に、掌底を繰り出そうと
する行動は難しいと思います。
掌底はいわゆるグーパンチと比べて威力は劣ると思い
ますが素手の場合、拳で殴るとよほど鍛えてる人でな
いと下手すると骨折します。
私も過去喧嘩は何十回としましたが(格闘技はほぼ未
経験)、必ず拳を痛めています(骨折はないですが1
か月ぐらい指が痛いです)。
余談ですが、自分1人ならば最も有効な護身術は走っ
て逃げることだと思いますが・・・。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2008/01/06 09:29

掌底は素人が拳を痛めず、なおかつ効果的なストレートを打ちやすいので奨励されていたと思います。



護身術の基本は戦わねばならない状況を如何に避けるかです。
護身術における攻撃はノックアウトが目的ではなく、相手がひるんだ隙に逃げるためのものですから、ボクシングのように2発も3発も当てる必要は必ずしも無いと考えます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2008/01/06 09:30

 劇画「空手バカ一代」にも、プロレスラーあたりを相手に手のひらであごを突いているシーン何度か描かれていますね。

確かにこぶしを握っての打撃よりも威力はおとるものの、特に護身において、また特に不意にあごの下にあれが決まるとかなりのダメージを与えることができると思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2008/01/06 09:31

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