
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
NH3が弱塩基、Ca(OH)2が強塩基ということで
「強塩基+弱塩基の塩→強塩基の塩+弱塩基」
そのものです。
高校ではこれですみます。解答にある「酸の強さはNH4+>Ca2+,塩基の強さはOH->Cl-なので弱塩基のNH3が遊離する」」なんて見たことがありません。知ったかぶりの大学院生がバイトで書いた解答ではないでしょうか。
「強塩基+弱塩基の塩→強塩基の塩+弱塩基」は普通、電離度と平衡移動で説明されています。
イオン反応式で考えてみてください。NH4ClとCa(OH)2はイオンに分かれているとしていいと思います。NH4Clは塩です。Ca(OH)2は強塩基です。両辺に共通な遊離のイオンを消去します。
2NH4++2OH-→2H2O+2NH3
これはNH3の電離の逆反応です。NH3は分子性の弱塩基です。分子性の弱塩基であるというのは電離度が小さいということです。
NH4+とOH-は出会えば平衡が実現する所まで右に動きます。
中和反応として考えるのであればNH4+からOH-にH+が移っていますからNH4+が酸、OH-が塩基であるとすればいいです。
相手がOH-でなくてH2OでもNH3が出来る方向に平衡が実現する所まで移動します。この場合は
NH4++H2O→NH3+H3O+
になります。NH4Clの水溶液は酸性であるというのが出てきます。
注 イオン性の弱塩基は電離度ではなくて溶解度で決まっていると考えてください。溶ければ電離していると考えるからです。したがって金属の水酸化物で水に溶けにくいものは全て弱塩基です。溶けなければOH-が出てきません。
金属の水酸化物の場合、
「強塩基+弱塩基の塩→強塩基の塩+弱塩基」
という反応で「弱塩基が生じる」というのは「沈殿が生じる」ということになります。
金属イオンの系統分析で水酸化ナトリウムを加えると水酸化物が沈殿するというのはこの反応です。
逆にいうと金属の水酸化物で強塩基は水によく溶けるものです。周期表の左の2列の中の金属元素だけです。アルカリ金属元素とアルカリ土類金属元素だということになります。これが「アルカリ~」という名前のついた理由です。

No.2
- 回答日時:
高校生にはNH4+やCa2+が酸であるということが理解しがたいんでしょうね。
まあ、このストーリーの中でCa2+を酸と言うのには若干無理があるように思えますが。ここではCa(OH)2という強塩基と、NH3という弱塩基があると考えた方がわかりやすいでしょうね。
そうすると強塩基の塩(CaCl2)が生じて、弱塩基(NH3)が生じる方向に平衡が移動するということで理解できませんか?
反応のパターンとしては、ご指摘のように
「強塩基+弱塩基の塩→強塩基の塩+弱塩」
となります。
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