div(発散)の定義の途中過程についてです。
P(x、y、z)の近くに各座標軸に沿った長さがΔx、Δy、Δzの微小直方体を考える。
その微小直方体のyz平面に平行な面をそれぞれA、Bとする。
(Aのx座標がx、Bのx座標が(x+Δx))
E(Ex、Ey、Ez)とする。
∫(A+B)Exds={(Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z))/Δx}ΔxΔyΔz
『ここでy、z座標の値も面内で変化しているが、それはΔy、Δzについ
高次の寄与しか与えない。』・・・※
この最後の1文についてなのですが、
私は〈微小直方体におけるExのy方向、z方向の変化量『Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)』は
x方向の変化量『Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)』に比べると無視できる〉つまり
『Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)>>Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)』と解釈しました。
そこで質問なのですが、
自分には『Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)>>Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)』はちっとも明らかには思えないのですが、
なぜこれが成り立つのでしょうか?
ここら辺の説明が詳しく載っている参考書がなくて困っています。
(どの参考書でも明らかとしてサラッと流されている。)
どなたかよろしくお願い致します。
以下参考HPです。
http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/lecture/de …発散
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
『ここでy、z座標の値も面内で変化しているが、それはΔy、Δzについて高次の寄与しか与えない。
』というのは言葉足らずで、
『ここでy、z座標の値も面内で変化しているが、平面A、B間におけるΔy、Δz、それぞれの変化
については、高次の寄与しか与えない。』ということだと思います。
式で表わせば、
{Ex(x+Δx、y+Δy、z)-Ex(x+Δx、y、z)}
-{Ex(x、y+Δy、z)-Ex(x、y、z)}
={∂Ex(x+Δx、y、z)/∂y}・Δy
-{∂Ex(x、y、z)/∂y}・Δy
={∂^2Ex(x、y、z)/∂x∂y}・ΔxΔy
(zについても同様)
となるからです。
因みに、
Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)
=∂Ex(x、y、z)/∂x}・Δx
であり、
Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)
={Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y+Δy、z)}
+{Ex(x+Δx、y+Δy、z)-Ex(x+Δx、y、z)}
=∂Ex(x+Δx、y+Δy、z)/∂z}・Δz
+∂Ex(x+Δx、y、z)/∂y}・Δy
となるので、
Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)>>Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)
は言えそうにありません。
大変詳しい御回答どうもありがとうございます。
こうやって式で表して頂いてとてもスッキリと分かりました。
私の方でもいろいろ考えてみまして、
>『ここでy、z座標の値も面内で変化しているが、それはΔy、Δzについて高次の寄与しか与えない。』は
『例えば平面A内のおいてExはもちろん一定ではないけれど、
平面A内でのExの誤差ΔExは高々
ΔEx=Ex(x、y+Δy、z+Δz)ーEx(x、y、z)
=∂Ex/∂yΔy+∂Ex/∂zΔz
であり、これはEx(x、y、z)に比べて十分小さいので、
平面A上のExは一定値Ex(x、y、z)として計算して問題ない。』
と解釈し直しました。
なんだかゴチャゴチャと複雑に考えすぎていたような気がします。
お蔭様で何とか自分なりに納得できる解釈ができました。
どうもありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
>Ex(x+dx,y+dy,z+dz) - Ex(x,y,z) = ( dx + dy + dz )Ex(x,y,z)
はよいですよね。
……相当ボケてますね、自分。
よい訳ありません。
dEx = Ex(x+dx,y+dy,z+dz) - Ex(x,y,z) = ∇Ex(x,y,z)・(dx,dy,dz)
= (∂/∂x)Ex dx + (∂/∂y)Ex dy + (∂/∂y)Ex dz
です。
これが成立する理由は、
(つまり (∂/∂x)Ex dy 等の項が入ってこない理由)
多変数関数の平均値の定理でも参照されると良いと思います。
そして、この場合は dy = dz = 0 で考えているため、
(No.5にもあります通り、2面間の差を考えているわけです)
(∂/∂x)Ex dx の項だけが残るわけですね。
どうも失礼しました。
どうもわざわざご丁寧に訂正回答をありがとうございます。
お蔭様で何とか自分なりに解決できました。
この度はどうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
∫[y:y0→y0+Δy]f(y)dy=f(y0)Δy +2次以上の微小量
f(x+Δx)-f(x)=∂f/∂x Δx + 2次以上の微小量
と近似出来るのは分かりますか? やっているのはこれと同じ事です。
A,Bが辺の長さΔy,Δzの長方形だとすると、
∫(A+B)Exds
=∫[y→y+Δy]dy ∫[z→z+Δy]dz (Ex(x+Δx,y,z)-E_x (x,y,z))
=∂E_x/∂x ΔxΔyΔz + 4次以上の微小量
となりますよね。
No.3
- 回答日時:
Ex(x+dx,y+dy,z+dz) - Ex(x,y,z) = ( dx + dy + dz )Ex(x,y,z)
はよいですよね。
これに dxdydz/dx = dydz を乗じるわけですから、
dy Ex(x,y,z), dz Ex(x,y,z) の項が二次の無限小となり、
積分する際には結局 dx Ex(x,y,z) の項しか効かないわけです。
ですから、
>『Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)>>Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)』
は成り立ちませんが、
積分の際に微小面積で積分しているので、
その面上の変化の寄与は無視できるというわけですね。
この回答への補足
>Ex(x+dx,y+dy,z+dz) - Ex(x,y,z) = ( dx + dy + dz )Ex(x,y,z)
はよいですよね。
勉強不足ですみません。
この式もちょっと始めてみたのですが・・・。
>これに dxdydz/dx = dydz を乗じるわけですから、
( dx + dy + dz )Ex(x,y,z)dydz
=dxdydzEx(x,y,z)+dy^2dzEx(x,y,z)+dydz^2Ex(x,y,z)
ですよね?
dxdydzEx(x,y,z)もdy^2dzEx(x,y,z)同様に2次の無限小だと思うのですが、違うのでしょうか?
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
疑問に思ったのですが・・・。
>ここでy、z座標の値も面内で変化しているが、それはΔy、Δzについ
高次の寄与しか与えない。
素直に解釈してみると、与式からすると、高次の寄与しか与えないよりは、低次の寄与しか与えないような気がしますが・・・。
なぜならば、ガウスの定理を素直に解釈すれば、微少体積に相当する空間に流れ込んだ量が、各ベクトル方向に動くという前提から始まります。このことによって、発散(div)は単位体積辺りのベクトルの増加量を表すということになります。
この流れをもう少し説明しておきますと、div演算子が先に生まれたのではなく、まずベクトル解析が生まれた。それを2次元から3次元に増やす時、3次元を平面で検討するのは難しいので、2次元投影できるようにした・・・そのための演算子が発散(div)だろうと思うのです。
よって、後の式にある符号は逆になりませんか?
では。
この回答への補足
御回答ありがとうございます。
>素直に解釈してみると、与式からすると、高次の寄与しか与えないよりは、低次の寄与しか与えないような気がしますが・・・。
確かに言われてみればその通りだと思い、教科書を確認してみましたら、やはり『高次の寄与しか与えない』と書いてありました。
これは高次(2次以上)の無限小の意味だと思います。
教科書は『電磁気学 中山正敏著 裳華房』です。
>よって、後の式にある符号は逆になりませんか?
この式とは『Ex(x+Δx、y、z)-Ex(x、y、z)>>Ex(x+Δx、y+Δy、z+Δz)-Ex(x+Δx、y、z)』のことでしょうか?
別の本(電磁気学 砂川)では『変数yとzに関して2次以上の無限小を無視している」と書いてあります。
多分は符号はこの向きだと私は思うのですが・・・。
逆になるという理由をもう少し詳しく説明していただければありがたいです。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 物理学 物理の問題 2 2022/12/22 22:11
- 数学 高校数学Ⅲの、微分法・指数関数の導関数で 次の関数を微分せよという問題がありまして、 y=(x-1) 7 2022/05/26 12:35
- 物理学 テンソル ひずみのマトリクス表記 3 2022/04/23 21:22
- 数学 y=x^x(x≧0、0^0=1) y‘= x^x(logx+1) y’=0としたときx=1/e x= 2 2023/05/20 13:09
- 物理学 最後の(c)が分からりません。 流れの把握のため(a).(b)の解答(多分あっています)を記述してい 2 2023/04/18 22:49
- 経済学 資本移動や価格変動のない次のような固定為替レート・モデルを考える。 C = 10 + 0.8 Y I 3 2022/06/21 20:50
- 物理学 電磁波に関する問題 2 2023/01/31 13:52
- 物理学 電磁波に関する問題 1 2023/02/02 21:34
- 電車・路線・地下鉄 近鉄特急「スタンダードタイプ」と「ビスタEX」の違い。30000系の後継が22000系ですか? 1 2022/10/05 15:30
- 数学 『Cの微分.2』 3 2023/02/15 19:47
おすすめ情報
- ・「みんな教えて! 選手権!!」開催のお知らせ
- ・漫画をレンタルでお得に読める!
- ・「これいらなくない?」という慣習、教えてください
- ・今から楽しみな予定はありますか?
- ・AIツールの活用方法を教えて
- ・【選手権お題その3】この画像で一言【大喜利】
- ・【お題】逆襲の桃太郎
- ・自分独自の健康法はある?
- ・最強の防寒、あったか術を教えてください!
- ・【大喜利】【投稿~1/9】 忍者がやってるYouTubeが炎上してしまった理由
- ・歳とったな〜〜と思ったことは?
- ・ちょっと先の未来クイズ第6問
- ・モテ期を経験した方いらっしゃいますか?
- ・好きな人を振り向かせるためにしたこと
- ・【選手権お題その2】この漫画の2コマ目を考えてください
- ・【選手権お題その1】これってもしかして自分だけかもしれないな…と思うあるあるを教えてください
- ・スマホに会話を聞かれているな!?と思ったことありますか?
- ・それもChatGPT!?と驚いた使用方法を教えてください
- ・見学に行くとしたら【天国】と【地獄】どっち?
- ・これまでで一番「情けなかったとき」はいつですか?
- ・この人頭いいなと思ったエピソード
- ・あなたの「必」の書き順を教えてください
- ・14歳の自分に衝撃の事実を告げてください
- ・人生最悪の忘れ物
- ・あなたの習慣について教えてください!!
- ・都道府県穴埋めゲーム
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
質量m 半径aの一様な円環の慣性...
-
スパン方向とはどの方向ですか?
-
仕事の定義(積分)
-
極座標を用いて数値計算する問...
-
次の力学の問題を教えてくださ...
-
平行軸の定理について
-
「陽に含まない」について
-
表式ってなんですか?数学用語?
-
循環座標(解析力学)
-
2つのバネに挟まれた物体の振動...
-
次の計算方法を教えてください...
-
波数の意味と波数ベクトル
-
重心と質量中心の違いについて
-
振り子時計の振り子はなぜ止ま...
-
電流の時間微分、電圧の時間微分
-
PDF-XChange Viewerで、回転し...
-
半円筒の重心
-
モータの回転数と速度の関係
-
REVERSE(逆転)の反対語は何に...
-
中が中空の球の慣性モーメント...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
質量m 半径aの一様な円環の慣性...
-
スパン方向とはどの方向ですか?
-
2物体の運動を重心系で考えると...
-
径方向?放射方向?
-
2物体の慣性モーメント
-
表式ってなんですか?数学用語?
-
段差を乗り越えるのに必要なト...
-
連成振動(円周上につながれた...
-
鉛直面内での、円運動を考える...
-
2つのバネに挟まれた物体の振動...
-
高校物理基礎で、変位と位置の...
-
英語で位置は何というんでしょう?
-
さらに・・4次元距離って?
-
量子力学 球面調和関数 導出 方...
-
「陽に含まない」について
-
座標変換について
-
ラディアル方向・タンジェンシ...
-
軸対称の力のつりあい式について
-
極座標を用いて数値計算する問...
-
変位座標から角速度・角度の求め方
おすすめ情報