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漁船とイージス艦。7トン前後対7000トン。10メートルと150メートル。
質量で1000対1。
互いに衝突しそうになって数分前まで避けようとしない。

漁船には優先がありますがイージス艦のような大型船が危険回避をおこなうには漁船の10倍の時間、距離が必要でしょう。難しいです。

数キロ手前から停船行動を取らなければなりません。
小回りの利く漁船は止まるも進むも容易でしょう。
イージス艦は10ノット。
150メートルの長さの船に10メートルの小船が。

漁船は15ノット前後で走っており、イージス艦の前を横切れると未熟な判断をしたのでしょう。

1000分の1の重量の船は俊敏です。機動力があります。
海の上では陸と違って慣性が大きく働きます。

今や15万トン、300メトルを越す大型船も多い時代です。
陸に近いわけでもなく10ノットの艦船のスピードは自転車のスピードです。優先権があるとは言え機動力からすれば漁船が回避すべきでしょう。

喧嘩両成敗(衝突)。。
漁船の無謀さに罪があるのではないかと思います。海難審判の行方を見守りたいですね。

A 回答 (17件中1~10件)

相当、報道も落ち着いてきたようなので、もう一度整理して、今回の事件について考察してみたいと思います。


1 適用されるべき航法について(法的考察)
本件について、「清徳丸を右にみていたイージス艦に回避義務」があり、「右に進路を転じるか、速度を減じるべき」であったとの報道が主流です。これは、海上衝突予防法(以下、予防法)、第15条の規定によります。しかし、この規定は、「互いに視野のうちにある二船間」の関係の時のみに適用されます。
これまでの報道から推察すると、衝突したイージス艦と清徳丸のほかに、「金平丸」が「衝突の危険」を感じ、2度、進路を右(イージス艦の前を横切る方向)に転じ、その後に、反転してイージス艦の右側を反航しています。この時点で、イージス艦が右に進路を転じると、今度は、「金平丸」と近づく可能性があります。したがって、「金平丸」が最初に進路を右にとった時点で、すでに「二船間の航法」ではなくなり、予防法15条の世界ではなくなります。また、周囲には、他にも多くの漁船が存在し、実態はもっと複雑な状況であったと考えられます。
こういった場合、海難審判の多くは、予防法38条のと39条のを適用します。これらは、今回のような場合、「船員の常務」(英語原文(元は条約です)ではグッドシーマンシップ)による注意義務をもって衝突を避けるように求めています。「船員の常務」は、「船舶の性能も含めた特殊な状況を考えて運航する」ことです。(なお、金平丸は、かなり早期に進路を右に転じていますので、第16条の保持船ではなく、また、二度も右に進路を転じたのちに反転していることから、実は、元の針路、速力を保持していれば、問題なくイージス艦の後方を通過できたということになります。)
2 衝突の原因について
本件が、「船員の常務」による注意義務で回避すべきあったとすれば、報道のように、一方的にイージス艦に非があるというのは違うと思われます。漁船の運動性能を考えた場合、清徳丸がほとんど見張りをしていなかったというのも事実であると思われるので、双方に過失ありということと思います。
3 捕捉 
これまで、清徳丸の航海灯をみたという証言がないのが引っ掛ています。海自の発表で、1隻の漁船が前を通過した直後、ぼんやりとした「緑の光」をみたとの話がありました。金平丸の船長の発言により、あたかも、これが金平丸の右舷灯という報道がされていますが、法定灯火は、絶対「ぼんやり」とは見えません。そのような光があるとすると、船橋からの計器の光が漏れたような場合です。海自の隊員が虚偽の発言をしていないのであれば、清徳が無灯火であった可能性も否定できません。実際、やや疑問に感じているのは、衝突直前の清徳丸との位置関係について細かく発表している船長達から清徳丸の衝突前の灯火の見え具合について何のコメントがない点です。灯火の見え具合で船の向いている方向が分かるので、位置関係の説明の時に灯火について言及がなかったということは、各船長は、その時点では灯火を現認されていなかったのではないかと推察します。(船長達の証言は、それぞれ辻褄があっており、矛盾もないので、正直に、見たものをそのまま述べておられる思います。つまり、見てないものは、発言にでてきていないのだと推察します。)
いずれにせよ、軽々と判断できるものではなく、海保による捜査で、海自の隊員の証言を精査していけば、ある程度の状況は解明され、その上で初めて、いずれの船にどの程度の過失があったかが明らかになるものと思います。
  
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この回答へのお礼

よく理解できました。ありがとうございます。

無灯火の可能性があるのですね。
漁船の灯火スイッチ、ランプ、ケーブル等が発見できれば点灯していたか点灯できない状態で操船していたか解明できますね。

お礼日時:2008/03/06 15:27

 最近あたごの乗組員が言ってるらしいですが、漁船が


「よけてくれると思った」
からだと本当に思います。
正直に公式にそう言ってしまうほうが、事件は収束するように思います。
きっとあたごに限らずタンカー等、大きな船はみんなそうなんでしょう。
実際には、小さな船が大きな船を避けているんだと思います。

これが漁船同士の事故ならそんなにニュースにならなかった。
そう思います。
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>喧嘩両成敗(衝突)。


漁船の無謀さに罪があるのではないかと思います。海難審判の行方を見守りたいですね。

そんなことを言ってしまえば
どちらも同じぐらい悪いような印象を受けます。


法的には
二隻の動力船が互いに進路を横切る場合に衝突するおそれがあるときは

他の動力船を右げん側に見る動力船(イージス艦)は

当該他の動力船(漁船)の進路を避ける義務があり

漁船は、その針路及び速力を保つ義務があります。


次に漁船は、イージス艦の動作のみでは避航船との衝突を避けることができないと認める場合
衝突を避けるための最善の協力動作をとる義務があります。
(ここでは、より機動力のある船が避けるべきでしょう)


1、イージス艦が、警笛・進路変更などの回避行動をほとんどとっていなかった。

動作が緩慢な大型船の場合、ある程度接近されたら、少なくとも警笛での警告は必須でしょう。

実際、小型船が、200m前後まで進路変更もなく突っ込んできたら
けたたましく警笛を鳴らす大型船が大半だと思います。

2、しかし、漁船の最終的な回避動作が遅れたことは
  問題だと思います。
  移動中は、漁具の準備などで見張りがおろそかになっていた
  可能性は十分考えられます。


以上からイージス艦の過失が約8~9割
漁船の過失が約1~2割ぐらいではなかろうかと思います。
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今の段階では、どちらの過失ともハッキリ言える人はいないと思うよ。


ご自分でも書いてる通り、海難審判で判断が下されるのを待つしかないね。

回避義務がどうとかそんなのはどうでもいいというか、漁船側も護衛艦が避けてくれるとは思ってなかったろう。現実問題として避けるわけもないし。あたごが避けろとか言ってる人は、その時点で机上の空論を弄んでるだけだわな。
デカイ船は小回り利かないのと深さが必要なのとで、沿岸じゃ航路や進入ルートも結構自由度低いから、港近くで小船をいちいち回避してたら大型船はいつまでたっても着岸出来ん。

漁船の回避行動がうまく行かなかった事と、それを護衛艦側がちゃんとフォローしてなかった事が重なった不幸な事故なんだろね。
護衛艦に回避しろとは言わないけど、漁船側の操船が未熟だと言う事を見抜いて警告は出すべきだったし、かなりの責任は当然あると思うよ。いずれにせよ審判待ちでしょう。
証拠隠滅等があったとすれば、これはまた海難事故の責任とは全然別の次元の話になるけどね。
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この回答へのお礼

船舶の運航条項

 第8条 航行は全て安全航行を旨とし、艇長は特に、次の各号に留意しなければならない。
 (1)航行中は、気象及び海象の状況に十分注意すること。
 (2)右側航行、右側優先の原則を励行すること。
 (3)大型船の航行時には、停船・徐行又は進路を避ける等して、絶対に接近しないよ
    うにし、大型船優先を励行すること。

海上衝突予防法第10条の8

  ― 長さ20メートル未満の動力船は、通航路をこれに沿つて航行している
    他の動力船の安全な通航を妨げてはならない。―

とあります。

あの海域も商船、漁船が多数航行しています。
10分20分前には互いの位置情報は理解しています。
衝突の数分前、あたごの1分2分前(300m・600m)、漁船の1分2分前(380m・760m)の進路とスピードが問題です。ほぼ正面から向かい合っていますので1分2分前の距離は150m・300mと言う事になります。

通常30ノットを10ノットで航行しているイージス艦です。
衝突1分前に後退を開始しています。漁船はどう操船していたのでしょ?見上げる船体目指して15ノットで体当たりしたのでしょうか?自殺行為です。未熟な漁船の操船ミスです。

どの新聞、マスコミも漁船側の報道が多すぎます。対極、反対軸からの報道も必要です。

それはネットで自由に意見を述べ合ってやりましょう。

お礼日時:2008/02/25 01:11

>漁業組合を作って排他的に、日本国民共有の海域から海の資源を盗み取っています。

漁業権が無いと個人が魚を取ったり貝を獲ることを禁じているところがあります。

漁業権は国が認めた権利でそれをルールの範囲内で漁をしているのであって <盗み取っている> と言うのはどう言う事でしょうか。
また 漁業権が無い人が漁をすると密漁でありそれこそ泥棒だと思いますけど。

この回答への補足

農家が自己の所有地に種をまき、栽培する農業。納得できます。

しかし漁業は、どうでしょう?
海(日本国民全員のもの)の資源を業として独占捕獲する権利を漁業組合は獲得しました。

漁師(漁協組合員)といううだけで、浜辺に船を置き、建物を建て独占使用しています。使用料を払っていますか?
皆が海を楽しむ環境つくりをしてほしいものです。

また、漁港の建設に税を負担していますが、排他的で独占して使用しています。

青函トンネルを作る、瀬戸内海に橋を作る、羽田空港を作る。この時 5、6千万円の補償金を一漁業組合員にそれぞれ支払っています。何かにつけ漁業補償を求められ支払っています。
 
日本国の漁業に対する考え方が問題と考えます。
優遇されすぎでしょう。

湾内に網を張って養殖する。結構なことです。
海の使用料は払っているのでしょうか?

沖に出て魚を採る。
魚の好きな我々にとって有難いものです。
しかし、海の資源は地引網、底引き網の漁獲法によってここ数十年で大きく変わり、枯渇し始めました。
成長前の魚は放流してもらいたいですね。

皆が浜辺を憩いの場のひとつとし、海に親しんでもらいたいですね。

日本は他国に比べて海のレジャーに関心がないのでしょうか?
潮干狩り、海での泳ぎ、釣り、水中探索、波乗り、ウインドサーフィン、ディンギー、クルージング。自然に親しむどれも楽しいものです。

ここからは私の愚痴です。
海のレジャーで爆音をたてるパワーボートは好きではありません。風になびかれ自然の力で動く帆の船、体力で漕ぐナックルフォーの小船、、、化石燃料を使わない方法で楽しみたいです。小さなヨットの楽しみを知ってもらいたいです。

日本の海岸線にはレジャーのためのインフラが全く整備されていません。あるのは海辺の公園が一部にあるだけです。
海岸線の長さは、中国の2倍、米国の1.5倍。
国土の3500kmの10倍の海岸線を持っている日本は堂々たる自然大国です。
しかし、海洋国日本ではヨットレースが盛んではありません。
数年前、アメリカズカップに日本が参加したときでもマスコミの盛り上げがありません。NHKが一度放送しただけです。
ましてや他国では国民行事となっているウイッドブレッドヨットレース、アメリカズカップなんて全く取り上げない。
海に関心のある人口が少ない。
レジャーのための海辺の数が少ない日本で子供のころから海に親しむ機会が少ないのが原因でしょうか?
海に対する基本的な考えが貧しいのでしょうか?
海は生活(経済活動)の為だけに使われるのもであって、
遊び心のゆとりの場所と考えない日本国なのでしょうか?

以上、愚痴でした。

何はともあれ、永く豊かな海の資源、自然体系環境を維持してもらいたいものです。

補足日時:2008/02/24 12:35
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見方を少し変えてみてみませんか?


どうしても「あたご」からの目線で、漁船団が「あたご」の前を無理をして横切ったと見てしまいますが、漁船団の目線から見ると「あたご」が無理をして漁船団の前を横切ろうとしたと見えます。
こうして見た場合、どちらに優先権が有ったのかが問題になると思いますがこれは間違いなく漁船団に優先権(あたご目線で見ても)があります。
私は月に3回は釣り船(4トン~19トンクラス)に乗っていますが、現実的には大型船と進路が重なった場合釣り船が譲っています。
ただし、金平丸が妨害どうのと言う机上論を言う人も居ますが、現実には右に逃げるか減速してやり過ごすかです。金平丸の動きは右に逃げても減速しても交せなかった為の取舵です。
今回の事故は、「あたご」側のそこのけそこのけ大型船が通る体質と漁船の危険回避の失敗が原因だと思います。
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南南西に漁船が5,6隻(何隻かは不明)隊列を組んで15,6ノット(分速450メートル)で進む。

170メートルのイージス艦はほぼ真北に10ノット(分速300メートル)で進みます。
10分、20分前に漁船の群れとイージス艦は互いのに場所、進路を理解していた筈です。
衝突の2、3分前の進路、スピードが問題です。

170メートルの船にとっては、10メートルの漁船は凡そ1000メートルの長さの船に等しいはずです。
イージス艦は進路を維持し7,8ノットに減速すべきだったでしょう。
漁船は右に左にイージス艦の前、後ろをミズスマシの様に横切っています。
衝突1分前にスクリューを後進に入れ危険を回避しようとしたのは適切だったと思います。仮に艦が減速していなければ漁船は右舷中央より前部に衝突していたでしょう。この方が事故は小さかったでしょう。

機動力のある漁船は艦の前を横切ろうとし衝突した。
漁船は未熟な息子さんが操船していたと推察します。

衝突前の位置情報の経過、速度が解明されることに期待します。
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>民間を装った不意打ちには負けてしまいます。



第一波の攻撃はその通り。
第二波、第三波の攻撃を想定して臨戦態勢をとるのが当たり前。

イージス艦が、他の船と衝突したという客観的事実だけで、
戦闘機がスクランブル発進し、ヘリが飛び、他の海上自衛隊の船が
駆けつけて、救助も含めて攻撃か否かの確認行動するのが仕事でしょ。
大騒ぎする必要はないにしても即時確認は絶対要件。

一般人は、漁船がテロリストとは思わない。思わなくてもいい。事実誰も気にもしていない。
しかし、自衛官は、周りをテロリストかもしれないと思わなければならない。

いったい、誰をどんな方法で守ろうとしているのか理解不能。
この件は衝突の事実よりも事後処理のお粗末さの方が重大。
間違いは起こるもの。仕方ない面がある。
しかし、事が起こったときの対応は全てを露呈するのである。

猿と言われて仕方なし。
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>「無謀な漁船が航路を譲らず無謀な衝突をした」という推測は客観的に無理があり、主観的には傲慢で冒涜的です。


いいえ。金平丸が護衛艦の針路上でジグザグ航行をし、護衛艦の針路を妨害したという客観的事実は変わりありません。事故以前の漁船団の動きを把握していますか?
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イージス艦といえば、攻撃力を持つ兵器です。


危険回避を行うのに10倍の時間がかかるというのは一理あるのだが、
それが戦争中であっても通じるのであろうか。兵器運用をマトモに
できなければ、持つべきではない。

まだ、俺も全ての情報を入手したわけではないので、断定はできない。
しかし、防衛庁の対応に不信が生じるのは仕方がありません。
まあ、選挙が近いので、ニュース番組に世論誘導の意志がありありと
感じられます。正確な情報に基づく対応をするのがベストです。
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