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二酸化炭素の排出量の単位にトンが使われています。説明によると「二酸化炭素その他の温室効果ガスの排出、吸収、貯蔵等の量を、相当する温室効果を有する二酸化炭素の重量に換算した単位。」
とありますが、具体的に良く分かりません。どなたか分かりやすく解説していただけませんか。

A 回答 (4件)

大学で環境科学を勉強してます。


あまり真面目な学生ではないんで、
正確な答えとはいえないかもですが、
大体こんなかんじです。

まずは前提として、温暖化とか考える際に、
単位を統一することが必要となります。
人の身長について話すとき、
単位がAさんは「尺」ではかり、
Bさんは「フィート」ではかり、
Cさんは「メートル」ではかったら議論できませんよね。
温暖化の場合は、CO2トンを単位とすることが多いです。

例えば木がCO2を吸収し、木の重さが増えたとします。
でもこのとき、O2は貯蔵されず大気中に放出されますよね。
だから、木の増加した重さ≠吸収したCO2の量、とは
ならないわけです。

だから、木の増加した重さに係数をかけることで
(二酸化炭素の重量に換算することで)、
木が吸収したCO2の重さを求めるのです。

排出の際にも同様です。
例えば炭素を燃やすときを考えます。
C+O2→CO2
このCの重さははかり易いですが、
CO2は気体なので図りにくい。
だから同じように係数をかければ、
排出したCO2の量がわかる、というわけです。

では、「その他の温室効果ガス~」というのは
どういう意味でしょうか。
おそらく以下のようであるはずです。

CO2以外にも、温室効果ガスは
メタンや亜酸化窒素等といったように存在します。
それぞれの温室効果ガスによって、
「どれだけ温暖化されるか」といった
地球温暖化指数というものが異なります。
これもCO2トンを「1」として、
それぞれの温室効果ガスの地球温暖化指数を定め、
その指数をその温室効果ガスの排出量にかければ、
たとえば「その国から温暖化ガスが、
CO2に換算するとどれだけ出ているのか」
という比較ができるようになるわけです。
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございました。自動車から排出されるCO2は消費されるガソリンの質量より多いように感じるものですから日ごろ疑問に感じていました。

お礼日時:2008/02/29 17:07

ポイントは、「その他の温室効果ガス」です。



結論を言うと、実際の排出量(トン)に、GWP(地球温暖化係数)を掛け合わせたものです。

温室効果ガスは、いろいろありますが、ガスによりその効果の大きさが違います。その影響の大きさを数値化したものをGWPといいます。(影響する時間の関係もあるので、20年、100年など、いくつか違う数値が出回っていますが...)

たとえば、メタンの100年GWPは21、すなわちメタンは二酸化炭素の21倍、地球温暖化に寄与するということです。
ですから、メタンの実際の排出量は、21倍して評価することになります。これが、「二酸化炭素トン」です。

参考URLもご覧ください。

参考URL:http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0220a/conte …
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答有難うございました。URLも大変参考になりました。

お礼日時:2008/03/02 11:23

二酸化炭素は常温では気体ですが、どんどん温度を下げていくと液体から固体(ドライアイス)になりますよね。


このように体積は変化しますが、その分子の量は変わりません。
したがって、排出量を質量(重量)で表現するのが適切だからでしょう。
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございました。

お礼日時:2008/02/29 17:09

トンは重さの単位で


1tは1000kgです
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございました。

お礼日時:2008/02/29 17:03

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