No.6ベストアンサー
- 回答日時:
世の中のほとんどのお金は銀行で信用創造によって創り出されます。
新しい銀行がオープンするとします。
(1)新銀行は中央銀行に100円保証金を預けます
(2)Aさんがこの新銀行から1000円借りたいと言います。このとき、預金準備率が10対1だとすると、新銀行は中央銀行に預けたお金を元に10倍のお金を無から、合法的に、つくり出します。
(3)AさんがBさんから1000円で車を買います。Bさんがこの1000円を新銀行に預けます。
(4)この1000円は、準備率10対1により、909円が新銀行、90円が中央銀行に分けられます。
(5)Cさんが新銀行にやってきて909円借りたいといいます。Bさんの預金は新銀行の資産ですので新銀行はこれを貸せます。
(6)後は(4)、(5)の繰り返しです。新銀行が元手の100円からいくらお金を創り出せるか計算してみてください。
>世界の総GDPが増えるのは何故なのでしょうか。
上の例では考えていませんが、実際にはAさん、Cさんは銀行に利子を払わなければなりません。これはお金を使う、使用料、みたいなものです。しかし市場に存在するお金の総額には、上の例からもわかるように、この使用料はおりこまれていません。人々が利子を含めた借金全てをいっぺんに返すのは不可能です。そこでお金の奪い合いが起こります。企業は競って事業を拡大・効率化します。一方で銀行は消費を促す=借金させます。
商品は増え、それは際限なく創造されるマネーによって買われます。世界の総GDPが増えます。というか増えなければ現在のマネーシステムは存続しません。
GDPが増えるということは、前年より地球の資源をより多く使った、ということです。
今のマネーシステムは地球の破壊を加速させます。
このようなシステムはいずれ崩壊します。そのとき、私たちの手元に残るのはただの紙切れです。担保である家や車、実際に価値のあるものは全て一部の銀行家達のものになります。今のマネーシステムの下では私たちは奴隷です。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
うっかりしていましたがマネーの量=資産の量と考えてよいのでしょうか?資産の量は生産により付加価値が増大しますのでマネーの量が増えてもおかしくありません。これが信用創造でしょうか、それとも信用創造は金回りのテクニック論なのでしょうか。
>人々が利子を含めた借金全てをいっぺんに返すのは不可能です。
>そこでお金の奪い合いが起こります。
>企業は競って事業を拡大・効率化します。
>一方で銀行は消費を促す=借金させます。
ここのロジックが分かりません。お金の奪い合いが起きるということは通貨発行量をコントロールすればよいのでは。また後段2段もよく分かりません。できればもう少し丁寧に教えていただきたいと思います。
No.8
- 回答日時:
No.6です。
>うっかりしていましたがマネーの量=資産の量と考えてよいのでしょうか?
大部分のお金は借金からつくりだされます。だからマネーの量=借金の量、に近いのではないでしょうか?しかし厳密にはどうでしょう?お金は政府も発行しますから(日本の硬貨には日本国、お札には日本銀行券とかいてあります)。
>お金の奪い合いが起きるということは通貨発行量をコントロールすればよいのでは。
お金が全て紙幣や硬貨として存在するわけではありません。お金の奪い合いとは、紙幣や硬貨の奪い合いという意味ではありません。
>人々が利子を含めた借金全てをいっぺんに返すのは不可能です。
>そこでお金の奪い合いが起こります。
>企業は競って事業を拡大・効率化します。
常に、 市場にあるマネー<利子を含めた借金 です。
お金は、お金をうむところに集まります。企業が利益を上げられなければ競争から脱落です。
>一方で銀行は消費を促す=借金させます。
もちろん銀行が直接そのようなキャンペーンをしているわけではないです。ただ大量消費という流れはつくられてきたと思います。でないと現在のマネーシステムは崩壊しますから。
>これが信用創造でしょうか、それとも信用創造は金回りのテクニック論なのでしょうか。
先ほどの例で、新銀行が元手の100円からどれだけのお金をつくり出しましたか?これが信用創造です。
No.7
- 回答日時:
#3の補足です。
>基軸通貨になるためには貿易赤字で周辺国の黒字を吸い取らない気がします。
逆です。
基軸通貨になるための要件は、その通貨の価値が安定していることです。
つまり、その国の経済が強いこと。
第二次大戦前は、ポンドが基軸通貨でした。
いま、ドルの地位が揺らいでいるのはアメリカの経済が揺らいでいるからです。
>所得以上の消費をするには貿易赤字を国債で他国に買ってもらわなければならないのでは?
貿易赤字で流出したドルを、国債という形で還流させる、ということですか?
米国の貿易赤字はたしか2年前のデータで約8000億ドル。
日本円にして毎年80兆円以上の国債を発行してたら、あっという間に財政破綻になるでしょう。
そういうカタチをとらなくても、米国企業への投資もあるでしょうし、ファンドが外国企業を買収すればその利益は米国に返ってきます。
90年代以降、そういう経済政策をとっているということです。
No.5
- 回答日時:
No.4です。
書き忘れていたことがあったので追加します。金本位制のもとでは、自国が保有する金の量の範囲でしか通貨を発行できないのに対し、管理通貨制度のもとでは、理論上ではいくらでも通貨を発行できます。しかし下にも書いたとおり、管理通貨制度のもとで通貨を発行しすぎるとインフレが起こり、また、国際的に自国の通貨の信用を落とします(他国の通貨との為替レートが下がります)。
No.4
- 回答日時:
お金の総量が増える仕組みは、結論から言うと、そういうふうに誘導されているからです。
また、お金の総量が増えたからといって、「お金の価値」の総量が増えるとは限りません。まず、お金(=通貨)についてですが、以前は「金本位制」が取られており、紙幣には、「この紙幣と金○グラムを交換する」といったことが書かれていました。 この場合、「お金の総量」=「金の総量」であり、金がどこかで無駄に廃棄されない限り、新たに金が生産されることによってお金の総量は増えました。
しかし、1971年の「ニクソンショック」により金本位制は放棄され、その後は各国が「自国の信用」で通貨を発行する「管理通貨制度」に移行しました。
この管理通貨制度のもとでは、ゆるやかにお金の総量が増えるように誘導されているようです。(誘導しているのは各国の中央銀行(日本なら日本銀行)です)。
しかし、お金の総量が増えたからといって、「お金の価値」の総量が増えるとは限りません。例えば、物価の上昇により、以前は100円で買えていた物が150円するようになれば、それは、その分「お金の価値が下がった」と言うことも出来ます。 また、管理通貨制度のもとで通貨を発行し過ぎると、インフレが起こります(マネーサプライ・インフレ)。
以上のように、現在の制度(管理通貨制度)のもとではお金の総量は増えるけれども、それによって必ずしも「お金の価値」の総量が増えるわけではないと考えれば納得できるのではないでしょうか。
間違っていたらすみません。
参考
金本位制
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%9C%AC% …
管理通貨制度
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%A1%E7%90%86% …
この回答への補足
回答ありがとうございます。
金本位制忘れていました。各国中央銀行は金利や為替を無視できれば発行量は自由でしたね。逆に言うと金利・為替・発行量のバランスを取っているのですね。
No.3
- 回答日時:
#2の補足です。
まず、GDPと国債を切り離して考える必要があります。
国債は貿易赤字を解消するために発行するものではありません。
そこの理解がそもそも間違っている気がします。
>それでもマネーの総量とGDPとの関係がわからず、
簡単に言うと、GDPはその国の需要と生産の総額です。
モノがどんどん作ってどんどん売れれば、GDPは上がって、「経済成長している」ということになります。
でも、GDPの単位はマネーですから、お金そのものが増えれば、モノの価値や労働価値の単価が上がっていくわけで、GDPも徐々に上がっていくしかない、ということです。
ただし、これは定説になっているわけではなく、僕の勝手な持論ですので、そこは誤解なきように。
>貿易黒字=貿易赤字がある以上貿易赤字を抱える国が存在しなくてはならず、その貿易赤字を抱えた国は理論的にどうしなくてはならないのかがすっきりしないのです。
まさに、それが米国です。
80年代、米国は貿易赤字でさんざん苦しみました。日本との間も経済戦争と言われてましたね。
90年代になってから、米国はやり方を変えたんです。
それが、さっきの回答で書いたように、世界中のお金を集めて投資するやり方。製造業がダメなら、金融で勝負、というわけです。
最近ではハゲタカファンドの暗躍が話題になったり、原油高騰もマネーゲームの影響だと言われたりしていますが、これらの流れは90年代に始まった米国の経済政策に端を発していると言えるでしょう。
ただし、こんなことができる国はドルという基軸通貨を持っている米国だけで、他の貿易赤字国にはできません。
では通常、貿易赤字をどうやって減らすかというと、関税をかけたり為替レートを切り下げるなどして輸入を減らす努力をするわけです。
>EUは国債発行が少なく貿易黒字のはずで、
国債と貿易黒字は関係ないです。
日本は貿易黒字国なのに、国債発行高がどんどん積み上がっていっているのは周知の通りです。
>これを売ると米ミサイルの照準が東京に向く
これは、結局日本は米国債を売ることなど現実的にできないのだ、という意味でよく言われるジョークです。
あまりシリアスに捉えないでください。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>GDPと国債を切り離して考える必要があります。
そうですね。なんか米国の双子の赤字をごっちゃにしていますね。
しかし、基軸通貨になるためには貿易赤字で周辺国の黒字を吸い取らない気がします。ユーロにはそれが不可能ではないかと。EUが外貨資産の上がりで生活し、貿易赤字を垂れ流してくれれば別ですが。
ところで米国は所得以上の消費をしているために双子の赤字が出ていると認識しています。所得以上の消費をするには貿易赤字を国債で他国に買ってもらわなければならないのでは?そうでないとドルは消費と所得がイコールになるまでドルが下がり続け、それでは困る他国が為替介入=米国債の購入しているという理解で間違いないでしょうか。(そのためGDPと国債が関係あるような質問になってしまいました)
No.2
- 回答日時:
>世界の総GDPが増えるのは何故なのでしょうか。
物は、消費されますね。
つまり消えていきます。
でもお金は、人の手から手へと移動するだけで、消えてなくなるということはありません。
つまり長期的視野で見ると、お金は余っていくことになるんです。
第二次世界大戦後、先進国でデフレを経験したのはバブル後の日本だけ、と言われています。
>またGDPが増えるのであればアメリカは貿易赤字を気にせず国債を富裕国(中東・日本等)に買ってもらえば景気は牽引できるという
GDPは関係ないですが、視点としてはほぼ正しいです。
世界の取引はドル決済ですから、アメリカはドルさえ発行していれば、世界中のお金が集まってくることになります。
このお金で金融商品を買ったり、他国に投資することでアメリカの経済は成り立っています。
ところがいまはユーロが強く、ユーロ決済などが行われるようになってきており、それもあってアメリカの転落が予想されているのです。
米国債については政治的な意味合いが強いのではないでしょうか。
日本は中国に次ぐ2番目の米国債保有国ですが、これを売ると米ミサイルの照準が東京に向くと噂されています。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
私に経済学の基礎的な知識がないせいか、頓珍漢な質問になっているということに気が付きました。申し訳ありません。
それでもマネーの総量とGDPとの関係がわからず、さらに貿易黒字が経済に好影響をもたらすのは分かるのですが貿易黒字=貿易赤字がある以上貿易赤字を抱える国が存在しなくてはならず、その貿易赤字を抱えた国は理論的にどうしなくてはならないのかがすっきりしないのです。
>ユーロ決済
為替的にユーロが強いのは理解できるのですが、EUは国債発行が少なく貿易黒字のはずで、途上国・日本他の貿易黒字を吸収できません。これでは世界の景気を牽引できないのではないでしょうか。
>これを売ると米ミサイルの照準が東京に向く
ドルの価値が急落すると損をするのは日本その他の債券保有国であり(米国債を全部一瞬で売り、資産をドル以外に変換できれば別でしょうがそれが可能であるとは思えません)、論理的にありえないのではないでしょうか。
すいません追記です。
>でもお金は、人の手から手へと移動するだけで、消えてなくなるということはありません。
>つまり長期的視野で見ると、お金は余っていくことになるんです。
これはマネー=GDPということでしょうか。
No.1
- 回答日時:
>世界の総GDPが増えるのは何故なのでしょうか。
1.物価上昇があるから
2.物価が低下しない限り、物の生産量が増えれば増大します。
人口が増えているということは、その人が貨幣経済に参加すれば、普通は増えますよね。
>またGDPが増えるのであればアメリカは貿易赤字を気にせず国債を富裕国(中東・日本等)に買ってもらえば景気は牽引できる
仮に牽引できたとしても、アメリカが必ず償還し、かつ為替レートがドル安に振れないという前提が無ければ、誰も買わないと思うのですが?
回答ありがとうございます。
>2.物価が低下しない限り、物の生産量が増えれば増大します。
>その人が貨幣経済に参加すれば、普通は増えますよね。
これはマネーの移動量が増えるという意味ですか?
そうであればマネーの源泉というか総量はどうなっているのでしょう。そこがよく分からないのです。
>誰も買わないと思うのですが?
実際そのような状況(政府が為替介入で米国債を買って貿易黒字を解消している)だと認識しているのですがそれは何故なのでしょうか。
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