
よくテレビや映画などで侍や武士同士が刀を使って切りあってやる殺陣シーンがありますが、チャンバラといわれるようなあんな格好いい戦い方だったんでしょうか?僕だったら怖くて隙を見つけて突くと思います。実際、剣道の有段者と剣道をして籠手をして突きました。戦国時代から江戸時代まで侍同士の戦い方は実際はどんな刀さばきだったんでしょうか?また一人で何人も相手して勝てるものなんでしょうか?また、鎧を着た武士は切られずにいられたのでしょうか?あまりにも映像が想像できないのでよろしくお願いします。また、実際の侍の殺陣の映像ってありますか?
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
実際の剣術とTVや映画での剣の動きはまったく違います。
殺陣(西洋ではステージコンバットといいます)は常に観客の目(あるいはカメラ)を意識し動きを大きく、派手にします。たとえばシュワルツネッガーの「コナン」ですが大きな剣を大きく振りかぶり派手にうごかします。しかし、剣術ではそのような動きをすると相手に攻撃のタイミングが読まれてしまいます。私の師は「コナンは下手なケンジュツ、スグコロサレマース」といつもいいます。特に突きの場合、剣先は小さく動かすのが大切で、相手の体の幅から出てしまったら危険な状態です。西洋では日本より接近戦が多かったようです。ばら戦争当時の戦死者をまとめて埋めた墓地が発掘されたとき、戦死者のほとんどがスパイクや斧状武器によるもので、平均4~5個の骨に達する傷がありました。
(内臓に達する傷は残っていないので確認できません)この時代は鎧が発達し多くの兵士も鎧を着ていました。これを見ると一撃で人はなかなか死なないようですね。ちなみに日本の場合、もっとも致命傷として多かったのは石であり、次に矢、そして槍でした。
鎧を着た相手には甲冑剣術というのがあり、西洋では剣を棒術のように使い足や腕に絡めたり、脇の下や股間を狙いました。特に後期のプレートアーマーは強靭でしたから、ターゲットはそこしかないので非常に特殊でユニークな剣術になりました。
ありがとうございました。
大変よくわかりました。
チャンバラは見ている人を楽しませるためのものですから
本当じゃないと思っていましたが、実際はもっと必死でなんでも
使って殺されないようにするってことがわかり、想像できます。
No.8
- 回答日時:
桜田門外の変では、護衛の彦根藩士が、咄嗟に袋をかけていた刀が上手く抜けずに、真剣を素手で掴んで指が落ちた者が多数いたとか…。
日中戦争中に剣術に自信が有る者が、戦闘で日本刀を使用したようですが、刀が相手の体にめり込んで、片足で相手の体を押しながら、全力で引っ張らないと貫けなかったそうです。抜くまでは無防備です。(首の頚動脈を一刀で切り裂く技能でもないと、多人数の相手は出来ないのでは…。)
「まるで気が狂った輩の剣術だ」といわれた、薩摩の示現流(一太刀で相手の頭を叩き割る)が幕末に恐れられた事を考えると、実際の殺陣シーンは格好の良いものではなかったのではないでしょうか。
しかも、刀は簡単に曲がります(示現流の一撃を受けたら確実に)ので、達人級の腕前が無いのなら、鉄パイプを振り回すほうが武器として有効かもしれません…。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E7%94%B0% …
No.7
- 回答日時:
> チャンバラといわれるようなあんな格好いい戦い方だったんでしょうか?
No ですね。
大体おっかなくて怖いので、刀で斬り合いをする際に「刀の鍔で相手を殴るつもり斬ってようやく剣先がかする」と言われる程度です。
> また一人で何人も相手して勝てるものなんでしょうか?
どんなに強い剣豪でも3人は相手できなかったそうです。そういう場合は逃げろ、という教えが残っています。
> また、鎧を着た武士は切られずにいられたのでしょうか?
そのために介者剣術という剣術が生まれました。これは、刀を鎧の隙間から突っ込んで斬るための剣術で、地に転がって下から草摺の下から刀を突っ込む、などが伝わっています。大体、刀というのは膝より下を斬るようには出来ていないようで、幕末でも河上彦斎という「人斬り」は体を非常に低くして片手をのばして斬る、という方法を使っています。
余程の腕でもなければ、鎖帷子一枚着込むだけで切れないのですよ(衝撃で撲殺は出来ますが)。
No.6
- 回答日時:
実際の刀を使っての戦いはとてもあのようなものではなかったようです。
鎧で武装していない場合でも斬り合いは江戸時代の記録くらいが主で、この場合でも廻りで見物している人には舞いを舞っているように遠く離れていて斬り結ぶなどはなかったといいます。
真刀はかなり重量があり鍛錬していないと長時間扱えないものです。
素振りは腕力を鍛える為で、二刀流の宮本武蔵は人並み優れた腕力の持ち主だから二刀を扱えたのです。
殺人剣はかなりの達人で可能だったようで、鍛錬に勤め実戦の経験がある場合に可能だったとみられます。
戦いは敵の急所を狙い、出血で意識が薄れるのを待つというのが普通だったといわれます。
荒木又右衛門の加わった鍵屋の辻の戦闘では数十ケ所の傷を受けた数馬と又五郎の勝負は長時間に及び体力、出血でフラフラだったといわれます。
複数や多数を相手にする場合は背後にまわられないように心がけ、敵の列の端から攻撃せよと教えています。
これは中心にいる敵は剣術の優れたものが位置し、自信のない弱者は端にいるとい心理をついています。
幕末には刀術の優れた殺人者が多く出ましたが彼らも実戦の場数を踏み、自然に習熟していったのだとおもわれます。
No.5
- 回答日時:
・斬ってもなかなか死なないので、殺すには急所を突くのが賢明でしょう。
ただし、戦意の薄い雑兵らをひるませるには、大きく振りかぶって斬ってみせる方が、効果はあるかもしれません。参考:いわゆる「鍵屋の辻の決闘」で、仇討の当事者同士が斬り合い、お互い三十以上の傷を負ったが死なず、延々数時間続いた。
・大勢に囲まれたら勝ち目はないでしょう。逃げながら戦うなら、勝ち逃げは可能です。
・甲冑を身に付けた同士の剣法を介者剣法といいます。狙うのは甲冑の隙間にある急所、頚動脈やわきの下、内股などです。甲冑ごと斬ることは不可能でした。
参考:学研「日本の剣術」の付属DVDに、介者剣法の流れを汲む流派が紹介されているようです。
ありがとうございました。
刀は身に付けた姿は格好いいものですよね。でもいざ殺し合いとなると
格好なんか構ってられないですよね。水戸黄門のような殺陣はまずない
ですよね。
リアルに感じる映像は高倉健のザ・ヤクザだったと思いますが突きで相手を仕留めてました。あれが実際なのでしょうね。
No.4
- 回答日時:
実際に人一人を斬ると、血糊や脂で切れ味は悪くなり、時代劇のように何人もばっさばっさ「斬り殺す」ことはできないといいます。
しかし、実際は斬れなくても刀(太刀)は武器として効果があります。なぜかというと、鉄の棒ですから相手を殴打し、撲殺することができるからです。
(時代劇で「峰打ちじゃ、安心せい」などとありますが、実際にされたら肋骨が折れて、最悪死に至る場合もあるとか)
戦国期の軍学書にも、“剣術がいくらうまく、さまざまな型を知っていても実践には役に立たない”とあり、当時の刀の斬り合いも、剣の達人ですら戦場では、相手をめった打ちにする撲殺に近い斬り方だったといいます。
そもそも、戦場での刀(太刀)は護身具であり、またとどめを刺すための武器であって、多勢の相手と戦うためのものではなかった。主力武器の変遷も、腕力(上代)、弓・なぎなた(平安、鎌倉)、槍(鎌倉後期)、鉄砲(戦国)であって、刀のような接近が必要な武器は主力ではありませんでした。
剣術が発展したのは太平の世になってからで、それまで実践に役立たない「道場剣法」として軽蔑していた武士層も、精神鍛錬の一環として学び出すようになったといいます。
ありがとうございました。
黒澤映画の用心棒の殺陣シーンはリアルに見えたんですが実際はあんな
格好いいものじゃなかったんでしょうね。むしろ七人の侍のようなどろどろしたものだったんでしょうか?あの映画だとリアルに感じます。
No.3
- 回答日時:
時代にもよりますが・・・
合戦:切りあいは殆どありませんでした。
質問者様同様、人間って人殺しも殺されるのもイヤなんです。
殺すにしてもなるべく間接的に殺したい。だから、合戦の帰趨を決めるのは常に遠距離攻撃です。
#驚くべき事に、この精神構造というのは現代に至るまで変わっていません。人間は訓練を受けないと戦争が出来ない物なのです。だから野砲は戦場の女王なんですな。
遠くから弓矢・鉄砲、果ては投石(専門部隊もあったりした)で陣形を崩した後、鎗でドツキ合い、死んだ奴から首を取る、そんな形式です。
チャンバラ:やはり時代によります。幕末期は兎も角(この時代は刀でちゃんと切りあいしていた希有の時代です)、太平期となると、切りあい自体珍しい物でした。江戸時代になると、「武士が斬りあいを始めたが、両方とも恐怖心から動けなくなり、弥次馬が罵倒しだした」とか、「酔っ払って相手の足を切って、しばらくしてから切られた方が斬りかえし、結局双方とも酔いから眠ってしまい周辺の方が大騒ぎだった」とか変な話ばかり残っています。
ありがとうございました。
なんか第二次世界大戦のアメリカ軍のようなイメージに思えてきました。
歴史上有名な武士たちもやはりそうだったんでしょうか?実際、語りつがれる伝説的なものになって本当のことはわからないんでしょうね。
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