No.9ベストアンサー
- 回答日時:
「無が存在する」という時点で、矛盾してるのではないでしょうか?
「無」とは「(名詞に付いて)そのものが存在しないこと。その常態にないこと」と大辞林には書いてありますね。
で、例として「無免許・無資格・無修正」などが挙げられています。
つまり、「無」とは「有」との対概念であり、「有が無い」のが「無」であると言えます。
「無とは存在しないこと」なので、存在しないモノが「無」です。
では、存在とはなんなのか?
例えば、私の目の前にはPCが「有」ります。
これは、多分、他の誰かが見ても「ある」と答えるでしょう。
なので、私の目の前にあるPCは「有」ということになる。
でも、私が頭の中で「翼を持った馬」を想像したとします。
私の脳は「翼を持った馬」を認識しています。
なので私の中では「有」となる。
でも、他人にはどうやっても「翼を持った馬そのもの」を認識する事は出来ません。
なんで、他人は「存在していない」と否定しますよね?
「存在していない」ということは「無」と言うことになる。
私の意識の中では「有」でも、その意識を飛び出したら存在できないので「無」である。
ただ、こうした有無論ではなくて、「絶対的な無」を問題にすると、とたんに分らなくなる。
つまり、「有」の対立概念としての「無」ではなく、「無そのものは有るのか?」という問いです。
この時点で、論理的矛盾が生じてしまう。
つまり、「絶対的な無」を議論する事事態が無意味で不可能す。
それよりも、「有の対立概念としての無」を有効利用しているのが、現状だと思います。
焦点を絞る重要なヒントが述べられていると思います。
ある人にとっては有り、ある人にとっては無いというような有無論としての無なのか、万人に通用する絶対的な無なのか。
前者は有り得るが、後者は有り得ない様に思われる。絶対的な無は、「有る」といった時点で無ではなくなってしまうから。「無は有る」という文それ自体矛盾しているではないか。
そうなのですよ、そこなのです。だから、「無など有り得ない」という文しか成立しないのではないかと思われるのです。
どうやら私の問題とするところは、「絶対的な無」の方だったのではないか、と思います。
しかし、「絶対的な無」は無い、という事は言えませんでしょうか。(「無は有」は矛盾だが「無は無」は矛盾してない)それが言えるなら議論が無意味だったとは思えませんが。
ご回答有難うございます。
No.19
- 回答日時:
No.15です。
なお お邪魔します。《しかし、言葉が指しているイメージが正確でないなら、正確な無は言葉の存在によって存在が立証された事にはならないという気がします。》
――詭弁を使いますが 《絶対としての無》は その《言葉が指しているイメージ(* 像 または 表象)が正確でない》というよりは 《正確に規定できるか否かが 分からない》というしろもののようです。もっと ねちっこく規定すれば 《分からない》というように言い切ることが出来ず 《分かるか分からないかが 分からない》ことであるようです。そしてそのことは――つまり 《いづれであるかが分からない》ということは―― 人間の合理判断において 妥当であり《正確》だと思われます。
なぜ そういう領域が 想定されうるのかといえば 人は その経験合理性という判断基準だけでは この世界を判断していないからです。合理性に反することは 反科学的です。合理性を超えることは 非科学的なだけだという受け取りになるようです。
ですから この経験世界を超えたところについては その代理表現が 用いられます。つまりは それを《無》と言っても 《有》と言っても 同じことなのです。《かみ》と言っても 《ゴッド》でも《アッラー》でも すべては 仮りのことばですから すべては互いに対等であるというのが 正解なのだと思いますが いかがでしょうか。
この《無》の問題を共有しあえば 世界も互いに対等であると他を認め合って 仲良くなると思うのですが。
>《正確に規定できるか否かが 分からない》というしろもののようです。
絶対的な無は想定出来ません。だから想定されたものは全て不正確になります。
従って想定された無が全て不正確であるという事は正確に規定されます。
>すべては 仮りのことばですから すべては互いに対等であるというのが 正解なのだと思いますが いかがでしょうか。
言葉に優劣などないとすれば言葉が対等なのは明白でしょうけど。
ご回答有難うございました。
No.17
- 回答日時:
簡単な事です。
無とは有の対となる概念です。どちらか一方だけでは成り立たないのです。2つで一つ。セットになっています。
そして、「有る」とは常に「何か」があるのです。有ると言うには、有ると言う対象が必要なのです(無も同じ)。例えば、頭の毛がフサフサの人は毛があると言えます。それに対して禿げている人は頭の毛はありません。この状況に置いて、禿げている人の頭には毛に対しての「無」が存在します。
このように「有」、「無」という概念は、必ず「何か」についての有る無しを言います。その「何か」を外して「無」を想定する事は意味が無いのです。仮に外して考えれば、「無は存在しない、というのはありえない。「無」というものを想定している時点で「無」は存在するからだ」という理屈にならざるをえません。
別にそのように考えてもいいのですが、言葉というのは実際の現実生活を基盤としています。そこから遊離して言葉だけ、概念だけの世界でグチャグチャ考えては、それでは単なる言葉遊びに過ぎません。
哲学は、しばしばこのようなパラドクスを生み出しますが、それは現実の世界に即してなく、概念世界だけで考えるからだと思います。
何故形而上学的な絶対の無を考えなければならないか。
確かに現世の生活の中では相対的な有無があり、確かにそういう意味合いの状態の表現の仕方が有る。それはだいぶ下の行から認める所です。(さらにあなたによると、現世にはそれしかない)
しかし狙いはそこではありません。私の狙いは唯物論の否定にあるのです。
彼らは、
「死んだら無になるんだ。…あぁ恐ろしい」
と言うのです。ここには、無になるなら恐ろしいも何も無い筈ではないかという疑問の他に、それ以前にその無は有り得ないんじゃないか、という考えがあるのです。
彼らの言う「無」とは、何でしょうか?
何かの事象に付帯する状態の表現としての無でしょうか?
私にはそれは、意識の完全な無、つまり絶対無であると思われるのです。
つまりこういう事です。意識の有無は客体から見れば、或る意識に付帯する状態としての有無と言え、それは有る。
しかし、主体的意識にとっては、それは絶対無ではないか。
客体の捉えたものが真なのか。
主体の世界が真なのか。
主体の目線から考えるなら、形而上学的な絶対無について考えるしかない、そんな風に思われるのです。
ご回答有難うございます。
No.15
- 回答日時:
No.13です。
《「考えても偏った思念により間違うから、考えなさんな」/ というような事でしょうか?》
――ひらめきとして 《無》はこれだと感じるときがあるという意味です。ことばに語弊があるといけませんが 霊感であるかも知れません。
しかも そのひらめきも まぼろしであるかも分かりません。まぼろしではなく ひょっとして ほんとうに無のことだというのかも分かりません。
さらにしかも そのあたりに 想定されうるかも知れないというかたちで 一般的にも 概念規定されると思うのですが いかがでしょう。言いかえると 《無》ということば(概念)も 単なる代理の表現だという理屈になっているのではないでしょうか。
ふつうに言えば その《ことば》はあると言わざるを得ないのではないでしょうか。非科学的なように聞こえるかも知れませんが 反科学的だとは言えないそういう領域が 幸か不幸か わたしたちには 伴なっているようですよね。
さらにつまり 但し書きとしてこうです。完全な真空としての無がないという意味や 取り決めによってその期限までに時間が有るとか無いとか あるいは約束の時間が過ぎているときなお待つ忍耐が有る無いだとかの意味 そういう意味での《無》は 量や質や程度の問題としてですから いま取り扱っておられないと受け取っての回答です。
無が本当に無いのだったら、無という言葉は何故有るのか。そこには何らかの概念規定がある筈だ。その規定されたものは、漠然とした、曖昧なイメージである筈だ。何故なら本当に無を想定する事は出来ない。だから、想定されうるかもしれないという思いで、代理的な漠然としたイメージを立てて無と呼んでいる。
確かに言葉はありますね。しかし、言葉が指しているイメージが正確でないなら、正確な無は言葉の存在によって存在が立証された事にはならないという気がします。
ご回答有難うございます。
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