14歳の自分に衝撃の事実を告げてください

かなり前から気になっている言葉の使い方があります。
“大変~”という言葉なんですが、以前何かで“大変”というのはどちらかというとマイナス方向の内容に対する言葉だと読んだ覚えがあります。例えば“大変厳しい”とか“大変な事件”とか“大変な仕事”など。。これをふまえると、よくビジネスの現場で言われたり書かれたりする“大変お世話になっております”という挨拶は適当ではないと感じるのですが、実際のところどうなんでしょうか。。
御教授頂ければ幸いです。

A 回答 (4件)

はじめまして。



ご質問1:
<“大変”というのはどちらかというとマイナス方向の内容に対する言葉だと読んだ覚えがあります。>

マイナス、という表現はあまり相応しくないと思います。プラスで使われることも多々あるからです。
例:
「大変よくできました」


ご質問2:
<実際のところどうなんでしょうか。>

2.「大変」は形容動詞「大変なり」の語幹で、通常は連体形「大変な」や終止形「大変だ」などがよく使われます。

また、副詞として「大変」が単独で使われることもあります。

3.意味は

(1)「程度がはなはだしいこと」を表します。
例:
「大変暑い」(副詞)
「大変な努力家だ」(連体詞)

(2)「特に苦労が並大抵ではないこと」を表します。
例:
「大変な仕事だ」

4.なお、「大変」は名詞の用法もあり、「一大事」「大事件」という重大なことを指すことがあります。この場合はマイナスなイメージで使われることが多いですが、必ずしもというわけではありません。

めでたいことを「大変だ」と喜ぶ場合もあります。

5.「大変だ」を名詞「大変」+断定の助動詞「だ」の組み合わせと考えると、名詞にマイナスイメージが強いことから、そのイメージがまさるかもしれません。

しかし「大変だ」を形容動詞の終止形と考えると、単に程度が大きいニュアンスで捉えることができます。

6.ご質問にある疑問は、
(1)「大変」が形容動詞と名詞の用法では、意味・ニュアンスが異なる
(2)文法上では、「形容動詞の終止形」「名詞+助動詞」と2通りの解釈が可能である
という理由から生じたものだと思われます。


ご質問3:
<例えば“大変厳しい”とか“大変な事件”とか“大変な仕事”など>

1.大変厳しい:

(1)「厳しい」は必ずしもマイナスのニュアンスのある形容詞ではありません。

(2)「自分に厳しい」「生き方に厳しい」だと、「大変」はプラスの意味で使えます。

2.大変な事件:

(1)これは「程度がはなはだしいこと」を表す用法です。

(2)「事件」という名詞に既にマイナスイメージがインプットされていますから、「大変な」はここではマイナスのニュアンスを与えるのかもしれませんが、「大変な」自体はマイナスでもプラスでもない中立的な形容詞です。

(3)従って、使われる名詞やかかる単語によって、イメージはプラスにもマイナスにも変わるということです。
例:
「大変な喜びようでした」(プラス)
「大変お嘆きでした」(マイナス)

3.大変な仕事:

(1)これは「苦労が並大抵ではないこと」を表す用法です。


ご質問4:
<“大変お世話になっております”という挨拶は適当ではないと感じるのですが>

そんなことはありません。正しい用法です。

1.ここでの「大変」は「程度のはなはだしい」意味の副詞として使われています。

2.また「世話」を「苦労」「労働」のニュアンスで捉えれば、「苦労が並亭々ではない」ニュアンスを暗示させます。

3.こうした両義の解釈が可能なのは、日本語や日本のマナーの曖昧さに起因します。

例えば「大変お世話になっております」を
(1)「感謝」ととらえる
(2)「申し訳ない」ととらえる
かによって、両義的なニュアンスを使い分けることができるのです。

(1)感謝と捉えれば「大変」は「程度の大きさ」を表す用法になりますし、「申し訳ない」と捉えれば「苦労の大きさ」を強調する用法になります。

4.以上のように、その場の状況や話し手の主観などによって、この場合の「大変」は「程度の大きさ」「苦労の大きさ」と両義的に感じることが可能なのです。

5.それは、程度を表すその他の副詞についてもいえることです。
例:
「とても」「まったく」「本当に」「まことに」「実に」

以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

Parismadamさん
有難う御座います!
とても参考になり、理解できて納得も出来ました。
安心して「大変お世話になっております」を
使えそうです。

お礼日時:2008/04/09 12:14

>“大変お世話になっております”という挨拶は適当ではないと感じるのですが・・・。



私はよく使います。↓Goo辞書「大辞林 第二版」にも次のように出ています。

【大変】
(名・形動)[文]ナリ
・・・・省略・・・・
(副)
程度のはなはだしいさま。たいそう。
「―驚く」「―世話になった」

用例として「大変世話になった」が出ていますので、“大変お世話になっております”のような使い方をして大丈夫です。

ただし、「大変」を「大きな」に置き換えてお礼を言うと、エライコトになります。
「大きなお世話になりました。」・・・ヤバイです(^-^ 。

ですから、むしろ、「お世話の修飾語」としては「必ず大変を使う」としておいた方が、いいんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

oshiokininさん

早速のアドバイス有難う御座います!
大辞林に用例としてバッチリ載っているんですね。
それなら思う存分使ってもいいのかな。。
私は今まで「いつもお世話になっております」派だったんですが。

「大きなお世話になりました」
は、ウケました!確かにマズいですね。

お礼日時:2008/04/07 18:10

基本的には、例えば「大変だ」といった場合に、悪いことが起こった場合のほうが普通であることに象徴されるように、マイナスのニュアンスで使われることが多いので、マイナスの意味合いが込められていると感じられるのは、間違いでないように思います。



その上で「大変お世話になっております」という場合には「本来、ご面倒をおかけしたりお世話になるべきではないにも関わらず」「非常に申し訳ないことであるが」というニュアンスで、失礼なことをしている、悪いことをしている、というマイナスの意味で、謙譲を強調していると考えられるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

usktさん

早速のアドバイス有難う御座います!
なるほど。。。ただ、確かにお世話にはなっているものの、お互いビジネスですし、そこまでへりくだらなくても。。。と感じるのですが。。でもそれが普通なんですかね。。

お礼日時:2008/04/07 18:01

マイナスの意味だけじゃないです。



重大なこと、とても驚くべきこと、苦労がなみなみではないこと、困難なこと

でマイナスな意味と同様に

非常に、たいそう 

っという意味もあります。

ですので、非常にありがたいということで
○○の際は大変お世話になっております。など利用可能です。
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この回答へのお礼

Sophie518さん
早速のアドバイス有難うございます!

実は、“非常に”という言い回しも違和感があるんです。。
“非”が持つネガティブなイメージからでしょうか。。(私だけの問題かも知れません)

御指摘いただいた、大変=苦労がなみなみではないこと
という事で納得できる感じがしますが。。

お礼日時:2008/04/07 17:57

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