
連用形の説明で、「用言に連なる」と、解説されてるのをよく見かけるのですが、
動詞において、連用形(食べ・咲き・・など)が用言に連なっているという状況がよく分からないのです。
「食べて」、とか「咲きます」などのように、助詞・助動詞(用言でない)に連なっているのは、よく見かけるのですが、
"用言に連なる”という状況にはピンと来ないのです。
具体的にはどういう状況を指して"用言に連なる”と、いってるのでしょうか?
あと、もう一つお聞きしたいのですが、
たとえば、「驚くほど」 や 「見えないくらい」を例にあげると、
「ほど」、「くらい」は副助詞で、
「驚く」、「見えない」は動詞の連体形である、と、ある本に書いてあったのですが、
体言に連なるはずの連体形が副助詞に連なっているというのは、どういうことなんでしょうか?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
活用形の名称というのは、便宜上の呼び名です。
連用形といっても、用言にしか連ならない、という意味ではなく、いわば「用言に(も)連なる」のです。
連体形も然り、体言にだけ連なる形、なのではなく、「体言に連なることもある」形、のことです。
終止形もそうでしょう?
文を終止させる形、なのではなく、「終止させることもある」形、ということです。
活用形に何か名前を付けないと不便なので、活用形の特徴(他の活用形と異なる点)をとらえて、そう呼んでいるにすぎないのです。
助動詞や助詞には、未然形接続のもの(打消し関係や推量関係など)や、連用形接続のもの、終止形接続のもの、連体形接続のもの、仮定形接続のもの、など、様々にあります。
実際、活用表を自力で作るとき、
未然形は「~ない」に連ねてみる(「ない」は打ち消しの助動詞)、
連用形は「~ます」に連ねてみる(「ます」は丁寧の助動詞)、
というやり方で作ることが多いですね。
連用形を、「~て」に連ねる、というやり方で作る人もいます。
「て」は、連用形接続の接続助詞です。
連用形とは、用言(動詞、形容詞、形容動詞)に連なる「場合がある」活用形ですから、もちろん、
「食べ-すぎる」「食べ-まくる」
「咲き-誇る」「咲き-乱れる」
のように、他の動詞に連なるときも、この活用形を取ります。
尤も、今挙げた例は、前の動詞が後の動詞を修飾している、という連用修飾語と被修飾語の関係ではなく、「食べすぎる」「食べまくる」「咲き誇る」「咲き乱れる」で一語扱いの、「複合動詞」ですが。
形容詞の「連用形」だと、話は分かりやすいですね。
「青く澄みきった空」の「青く」は、ク活用形容詞「青い」の連用形ですが、「澄み切った」という動詞(用言)に連なっています。
でも、「~て」に連ねて、「青くて」となった「青く」も、やはり連用形ですよね。
では、「青い澄み切った空」はどうでしょうか(ちょっと不自然な例ですが)。
この「青い」は、ク活用形容詞「青い」の連体形です。
直後の「澄み切った」を飛び越して、「空」という名詞(体言)に係っている、れっきとした連体形です。
形容動詞も同じことです。
「静かに歩く」の「静かに」は、形容動詞「静かだ」の連用形で、「歩く」という動詞(用言)に連なっています。
では、「静かに本を読む」の場合はどうでしょうか。
「静かに」は、上に同じく形容動詞「静かだ」の連用形ですが、この場合、「読む」という動詞に「係って」いるのです。
「連なって」ませんよね、「連なって」いるのは「本を」という文節で、これは名詞(体言)です、でも、「静かに」が連体形でしょうか?
違いますね。
直後にある品詞が何であるか、が問題なのではなく、どの品詞に係っているか、が問題なのです。
「ほど」や「くらい」も、単にこれらが「連体形接続」の副助詞である、という事情だけの問題です。
もともとは「程」「位」で、形式名詞から発生した副助詞なので、その経緯で連体形接続にならざるを得なかったのでしょうね。
「3メートルほど飛んだ」とか「君ほどの人物が」とか「真ん中くらいの位置」とか「子どもくらいの背丈」などの用例のように、「ほど」や「くらい」が体言に直接連なっている場合もあります。
これに準じて、「ほど」や「くらい」は連体形接続、とされている、ということでしょう。
No.3
- 回答日時:
主に用言に連なる「形」ということですよ。
連用「形」なのだから。
「驚くほど」 の驚くは連体形です。「ほど」は助詞ですが
体言の機能が含まれているのです。
「驚くほどではない」ならば「ほど」は純粋に名詞すなわち体言です。
何々ではないの何々は名詞だからです。
「見えないくらい」の「くらい」も同様です。
No.2
- 回答日時:
連用形は「用言に連なる(時の)形」であって、連体形は「体言に連なる(時の)形」であるわけで、連用形は用言にだけ、連体形は体言に連なるだけ連なるということではないのです。
それよりも、あなたが高校生であるならば、接続を覚えましょう。助動詞の「き」「けり」「つ」「ぬ」「たり」「けむ」や、助詞「て」などは連用形に接続することとか、断定の助動詞「なり」は体言と連体形に接続することとか、だんだん覚えていくと、もっと複雑な接続をする助動詞があることもわかってきて、文法がおもしろくなってきますよ。
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