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社会生活と服装の関係について興味があります。

結婚式の花嫁の衣装のウエディングドレスや白無垢はなぜ「白」なのでしょうか?
以前「何色にでも染まります」とか「あなたの家の色に染まります」という意味だと聞いたことがあるのですが、やはりそのような意味なのでしょうか?
白にこだわらない国もありますよね?

また、喪服はなぜ「黒」なのでしょうか?黒にこだわらない国もありますか?
日本でも昔は白の喪服があったと聞いています。

漠然とした質問で恐縮ですが、何か知っていることがありましたら、教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

金沢出身の友人のほうでは、お葬式は白だそうです。


(ある区域だけかも)
http://www.nishijin.or.jp/jpn/iro/iro/White/whit …
白の意味が書かれています。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~posteios/PROJ_B053.htm
白喪服
http://www.miyagawa.com/syuha/2109.html
黒い喪服の事

http://www.triltd.co.jp/japanese/hotline/6_hotli …
各国の喪服
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この回答へのお礼

たくさんのページを教えてくださってありがとうございました。
大変興味深く読ませていただきました。特に「白は旅立ちの色」という
言葉が印象に残りました。

お礼が遅くなってすみません。ずっと、教えてgooにログインできなくなっていました。
先日、ようやくログインできたと思ったら、お礼のページが表示できなくて
書きこめませんでした。今朝は早朝から根気強く何度も挑戦したらお礼のページが開けました。もう、夕方ですね。
すばやい回答をいただいたのに気になっていました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/12/01 16:10

まず喪服の色について。


喪服とはそもそも、死者の近縁者のためのものを言います。死者を出したことによって喪に服す義務の生まれる人たち、いわゆる「忌をかぶる」縁者のための服が狭義の喪服であって、一般会葬者が着るものは本来、喪服とは関係ありません。

先のご回答の中にもありますが、この狭義の喪服は本来白であったのが伝統です。白であることが大事であったというより、喪服の目的とは、そもそも「死者と同じ格好をする」ことにあったためです。

今では白い喪服を着る地方はもうほとんどありませんが、それでも山間部に行けば、遺族や主だった近縁者が死者と同じようにわらじを履いたり、死者のトレードマークである額紙(あの白い三角の紙です)をつけている葬式を見ることができます。
残された者が死者と同じ格好をすることが、かつては葬儀全体を貫く暗黙の前提のひとつだったのです。もうこのようなことは、お坊さんでも知らない人が多くなってきましたが。

近縁者が死者と同じ格好をする必要性は、大きく2つあります。
ひとつは、死者によって忌がかかる(つまり穢れをこうむる)範囲を社会的に目に見える形でアピールし、一般社会と隔絶するためです。
もうひとつは、残された者も同じ身なりをすることで荒れすさびがちな故人の魂を慰め、鎮めることです。要するにホトケを寂しがらせないためのひとつの手段だということになります。

従って本来の喪服とは、「生者が着る死者の服」だと言えるでしょう。よくテレビの時代劇の切腹シーンなどで、死にゆく者が白い着物に身を包んでいますが、かつての葬式では、死者も縁の濃い家族も男女共にあのような格好をしたのです。
私の地方では、かつて喪主はそのうえに白の裃をつける習慣がありました。もちろん白に染めるわけでなく、麻の生成りが主でしたから、オフホワイトというかやや黄色がかった感じであったことを覚えています。

このような喪服の意味からすれば、今の喪服は本来の宗教的な意味合いが薄まったことがわかります。西洋的な「礼服」のカラーである黒が主流になったことは、宗教的な位置づけよりも「儀礼」や「社会的な体裁」という側面が強くなったことを意味しているのでしょう。

これも今は少なくなってきましたが、死者にそもそも死装束として白い衣装を着せたのは、やはりその「清浄性」ゆえです。仏教のほとんどの宗派で、葬儀は引導を受けたり仏弟子にしてもらう重要な儀式と理解されていましたので、それに先だって死者は湯灌を受けて身を清め、そのうえで穢れのない清浄な白い着物を身にまとったのです。

例えば四国を巡るお遍路さんは白い衣装に身を包みます。もちろん聖なる霊場を巡るゆえに清浄なものを身にまとったのですが、実際の意識としては「途中どこで行き倒れてもそのまま葬式を出してもらえる」という感覚が強かったことはよく知られています。こと程さように、白はその清浄さゆえに死をイメージさせる色だったのです。

さて、わが国の結婚式での着物の「白」も、このような清浄性の認識と不可分です。
そもそも結婚式と葬式は、どちらも人生の大きな節目であり、また共に「(あの世や嫁ぎ先への)旅立ちである」という意味でも共通点があります。
従って儀礼のうえでも似た点が多く指摘されており、例えばかつては結婚式・葬儀ともに式の終了時に、ホトケや嫁に出る娘の茶碗を門口で割ったことなどが知られています。もう戻るところがない、ということを示すための儀礼で、いわば退路を断って出先での幸福を願う気持ちがそうさせたのでしょう。

いずれにせよ結婚式での白い着物は、民俗学でいうところの「擬死再生」に通じるもので、人生の節目ごとにいわば仮に死んだことにして、死を擬装することによってそれまでにたまった穢れをはらい、生命力を再充填する、という日本人古来の意識があると思われます。
(穢れというのは古来色々な解釈があってここでは詳述しませんが、要するに人生を生きることで自然と蓄積する生命力の衰えのようなものでしょう)

これを少し俗流に言えば、「それまでの実家での一旦死んだことにして嫁ぎ先で新しい人生を生きる」ということになり、そのための重要なアイテムが「白い着物」ということになります。
あえて意識されていたかどうかはともかく、結婚式の白い着物が死者の着る白い死装束と根っこを同じくするものであって、ともに節目に穢れを落とすという日本人の意識が反映された衣装であると言えるでしょう。
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この回答へのお礼

「白」というのは日本人にとって 大きな意味のある色なのですね。今ではその意味は意識されなくとも 「白」という色を使うことだけは受け継がれてきているのですね。他にも昔から続いている物には私が知らないいろいろな意味があるのだろうと感じました。
もっとたくさん教えていただきたい事があるのですが、しばらくなぜかログインできずに間があいてしまって、申し訳なくて補足をお願いする事も出来ませんので自分で勉強しようと思います。neil_2112さんのお話は民俗学のようですね。民俗学に詳しい同僚に本を紹介してもらいます。
詳しいお話ありがとうございまいた。もっとお伺いする事が出来ず残念です。

お礼日時:2002/12/15 07:42

服飾の専門学校に行ってる頃、授業で白いウェディングドレスは初婚の時にしか着用してはいけないと教わった記憶が有ります。

キリスト教かどこかカトリック系の宗教での決まりみたいですが・・。
2回目、3回目と順々にブルーやら紫、赤、黄色など決まってましたが忘れてしまいました。

ただそれだけなんですが・・
おじゃましました(^.^)
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今すぐに手元に資料となる文献がないので申しわけないのですが、



日本の結婚式の衣装には実家で死んで、婚家で生まれ変わるという意味合いがあったと読んだことがあります。まず、実家では死んだものとして死に装束の色である「白」を着、相手の家につくと生まれ変わりを意味する「赤」(還暦のちゃんちゃんこも赤ですよね)を着ると書いてありました。

今以上に「家」の意識が強いとそうだったのかもしれません。またもっと参考になるサイトか文献を見つけたらまた来ますね。
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この回答へのお礼

やはり、「家」に関係があるのですね。死が「白」で生が「赤」ですか。とても興味深いお話です。もっといろいろお話をお聞きしたいところですが、質問をしてからログインできなくなり、間があいてしまって大変申し訳なく思っているので、自分で調べることにします。面白いお話をありがとうございました。更に「家」や「色」について勉強してみたい気持ちが強くなりました。お礼が遅くなってすみませんでした。

お礼日時:2002/12/15 07:19

この方のかかれている本参考になると思います。


http://www.athome.co.jp/academy/culture/cul18.html

参考URL:http://www.athome.co.jp/academy/culture/cul18.html
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この回答へのお礼

とても興味深い本ですね。本屋さんに注文してみます。
ありがとうございました。
なかなかお礼の画面までたどり着けず、お礼が遅くなって本当にごめんなさい。

お礼日時:2002/12/15 07:10

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