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こないだ読んだ漫画に「日本のバブルを崩壊させたのはソロモンブラザーズというアメリカの証券会社」という記述がありました。これって本当なんですか? ここがどんなに大企業なのかあるいは天才集団なのか知りませんが、たかだか一企業が日本全国の景気をひっくり返したなんてにわかに信じがたいんですが……。漫画の話なのでフィクションなのかと思ったんですがネットで検索したらソロモンブラザーズって証券会社って本当にあるらしいので……。

ソロモンブラザーズがバブルを崩壊させた手口について教えてください。(当方、経済に関してはド素人なので出来るだけ専門用語を使わずに簡単に説明していただけると嬉しいです)。

A 回答 (6件)

NO.6です。



補足させていただきます。

まず、ソロモンブラザーズについて言いますと、「ソロモンブラザーズが日本経済を崩壊させた!」と聞くとなかなか刺激的で話として面白い
のですが、経済はそんなに単純ではありません。

>株が上がったから得をした下がったから損をしたという話ですよね
ソロモンブラザーズについて言えばまさにその株の話ですよ。企業を買収したとか日本の流通システムを変化をもたらしたとか実体経済を衰退させたわけではないですから。

では、ソロモンブラザーズが日本のバブルを崩壊させたのではないということは納得していただけるでしょうか?
その前提で、ではなぜそもそも、バブル期の日本経済が脆かったのかについて簡単にご説明します。

サブプライムローン問題の概要はご存知なのでしょうか?形は違いますが、本質的には似ているので今のアメリカ経済の問題が1990年頃の日本経済にあったという説明で終わるのですが。ちなみに日本のバブル期以降おとずれた「失われた10年」が、今後アメリカ経済でもおこるのではという見方もあります。
簡単に言いますと、商売をするにはお金が必要です。事業を拡大するにも設備投資をするにも。そんな大金を自社で急には用意できませんから、当然銀行からお金を借ります。さらにいろんな人や企業からお金を集めて株式や不動産に投資して運用する会社もあります。こうしてわたしたち消費者が普段やり取りする以上の巨大な額のお金が社会をくるくる回っているのです。

ではなぜバブル経済が脆かったか?一言で言えば異常な状態だったからです。バブル前の急激な投機熱で、株価や不動産価格は急上昇しました。1989年で日経平均が約38000円です。この数字が実際の企業の業績や規模を表している数字かというとそんなことはありません。大雑把に言って現在の日経平均の3倍です。
では、例えば、日本マクドナルドが、当時、現在の3倍の売り上げ、3倍の従業員数、3倍の店舗数だとおもいますか?そんなわけないですよね。つまりその当時の株価は、実際の企業規模以上の値段がつけられていたということです。
浮かれているなかでも、おかしいなと感じ始める人たちがいます。当然売ります。株価も土地の値段も下がります。適正な価格ではないのですからみんな高掴みです。売りがとまりません。どんどん値段が下がります。みんなが損をしているのですから、銀行もお金を返してもらえません。これが「不良債権」です。銀行が苦しくなると、企業にお金が貸せません。企業が苦しくなります。当然、皆さんのボーナスや賃金も下がります。何も買わなくなるので、さらに企業は苦しくなります。負のスパイラルです。世の中は、お金が回っていないとめぐりめぐって全部苦しくなるということですね。
当時はお金を借りてまで、株や不動産に投資した人がいっぱいいたのです。そんな人にお金を貸す銀行も。そうして虚構の経済が膨れ上がったのが当時の日本経済の脆さです。
ライブのチケットをオークションで10万円で購入することも一緒です。ほんとの値段は1万円なんですから。ライブ中止になったら大損です。つまり、とても危うくて脆い前提で売買しているということです。異常なんです。

質問者さんは「強かった日本経済がアメリカのいちファンドにめちゃくちゃにされたのだ!」という回答を期待していたかもしれませんが、現実はそれほど、スキャンダラスでドラマチックではないです。
いちど、ライブドアショックのときの日経平均のグラフを見てみてください、ものすごいですから。それでも、ライブドア不況とか、日本経済崩壊にはならなかったですよね、そんなものです。

長文失礼しました。
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この回答へのお礼

実力の伴ってない見かけ上の繁栄だったから、誰かが株を売り続けた結果、他の人たちも不安になって売りに走ったということですね。株が売り出されるのだから市場の金回りも悪くなって、景気も悪くなる、と。確かに脆いですね。

ライブドアの件は「株=楽にお金を稼ぐ方法ではない」と勉強できたことだけに留めています。株を買うのは小遣い稼ぎではなく、あくまで社会貢献のため、応援する企業のため、くらいに考えておきます。

再度の回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/12 00:15

多少正確性をかきますが、かみ砕いてご説明します。



まず結論から言いますと、好景気だった日本がいちファンドによって崩壊したということはありません。そもそもバブル経済が健全な経済成長による実体経済の伴った好景気ではなかっただけのことです。
わかりやすくいいますと、土台の基礎もなく柱もない張りぼての家がバブル期の日本経済です。ソロモンブラザーズがつつかなくても、いずれは確実に倒れていました。構造がまともじゃなかったのですから。
ですから、ソロモンブラザーズがたまたまきっかけをつくった「かも」しれない、程度に考えていただいていいと思います。
ちなみに本日、東京株式市場の売買代金は2兆円以上です。たった一日で、この金額です。ソロモンブラザーズが数百億円動かしたとしても・・・ということです。
さらにいいますと、さまざまな相場、経済システムは、世界中が連動してかなり複雑になっていますので、一個人や一企業でコントロールするのは現実問題として不可能です。そんな単純なものではありません。

では、バブル経済がなぜそんなに脆かったかという点についてご説明します。
身近なものを例にとりますと、よく人気ミュージシャンのライブのチケットがオークションなどで10万円で売買されています。どうしても見たい人はその値段でも買いますよね。実際、あなたが10万円で買ったとします。しかし、その後、スキャンダルで人気が急落したとします。あなたもそのライブにいきたくなくなりました。さて、あなたが10万円で買ったチケット、誰かが10万円で買ってくれると思いますか?誰も買いませんよね。こうしたことが、当時の株価や不動産でおこっていたのです。5万円で買って10万円で売った人は、バブルで儲けた人、10万円で買って1万円で売った人は、バブルで損をした人、そういう図式です。

最後に、最近の漫画は医療漫画など専門知識に基づいた漫画が増えてますが、漫画家という職業は、ネタを見つけてきて取材をし、漫画という体裁をとっているだけであって、専門家でも何でもありません。ですから、医療漫画を書いた後に、サッカー漫画を書いたりするわけです。必要に応じて素材を集めているだけなので、漫画から得られる知識は話半分に聞いたほうが賢明かと思います。
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この回答へのお礼

>バブル経済がなぜそんなに脆かったか

これは株が上がったから得をした下がったから損をしたという話ですよね。私の予備知識ではこの説明から、バブルが何故脆いのかという話に繋げることができないのですが…。

とにかく回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/11 14:12

http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/? …

このサイトが参考になります。
まずご覧下さい。 
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この回答へのお礼

これは前の回答者様に教えていただきました。けど、ありがとうございます。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/11 14:02

「裁定取引」という方法です。

判り易く説明するため米相場を例にとります。

現在1Kg4千円で米が取引されているとします。今年は豊作と予測して半年後には2千円に下がると予測したとします。

そこでお米を余って持っている人に10Kgだけ借りて市場で売却し4万円を手に入れます。これと同時に半年後に10Kgを2万円で買う権利を買います。もし予測通りに相場が動いたとすると、半年後に10Kgのお米と4万円-2万円=2万円のお金が手元に残ります。このお米10Kgは借りた人に礼金(利息相当額)を添えて返します。そうすると、手元には2万円弱のお金が残っていることになり、この場合は裁定取引により2万円弱の利益を得たことになります。

この場合と逆に相場が1kg6千円に値上がりすると予測する場合には、4万円を借りてきて10Kgを4万円で市場で買うと同時に半年後に6万円で売る権利を買います。そうすると同様に半年後に6万円-4万円=2万円から利息を差し引いた2万円弱の利益が得られます。

こういう取引は、予測さえ当たれば、他人のフトコロを当てにして利益が挙げられるオイシイビジネスですから、沢山の人が裁定取引に参加してきます。そうすると米の相場とは別に「米の先物取引相場」が成立することになります。例えば半年後の米の価格について4千円になるという人も、6千円になる人もいますが、相対的には5千円となる・・・といった感じです。(この先物取引相場の額は例であって、実際には単純平均にはなりませんが・・・)

ここでソロモンブラザースが登場します。ソロモンブラザースは米の実物売買相場から、米の先物取引相場の理論値を計算する方法を数学者から聞いて理解していたのです。そして米の先物取引相場の理論値と実際の米の先物取引相場の取引の差を計算しては、売りの裁定取引をしたり買いの裁定取引を繰り返していたのです。そうすると、理論値を計算する式が正しければ、実物相場が上がろうと下がろうと、必ず相場変動から利益を得ることができます。

ここでやめておけばよかったのですが、No2さんの示された参考URLや

http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/? …

によれば、ソロモンブラザースは日本国債の売買と組み合わせることにより、意図的に株価を下がるように誘導する取引を行ったようです。こうすると計算値以上の利益があげられますから、「ソロモンブラザースがバブルを崩壊させた犯人である」という説が、真実味を帯びることになります。

私の裁定取引の説明は、判り易く単純化する過程で、専門家から見ればオカシイという指摘を受けるかも知れません。この辺、お許しください。
例えば

http://allabout.co.jp/glossary/g_money/w001735.htm

を読んで、質問者さんは、これをとっかかりに勉強されてみてください
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この回答へのお礼

返信送れて申し訳ありません。

先物とか裁定取引ってそういう意味だったんですね。わかりやすい回答ありがとうございます。「株が上がるほうに賭けるか下がるほうに賭けるか、さあ、どうだ?」って感じですかね。

>先物取引相場の理論値を計算する方法を数学者から聞いて理解していた

よく「素人が株をやると失敗する」と聞きますが、素人じゃない人っていうのは皆この計算方法を知ってるんでしょうか? けど、それだとソロモンもかなりリスクを背負ったギャンブルをしたことになりますよね。私の専門ではありませんが、興味があるのでちょっと勉強したいと思います。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/11 14:01

http://www.daitouryu.com/iyashi/shinizama/shiniz …

金融でのもうけの仕方は、ギャンブルで言えば「逆張り」で当たれば大もうけというもの。

日本の土地価格の総額がアメリカの土地価格の総額より大きかったわけです、当時。

で、そろそろ暴落する可能性があるな?
と、思えば、暴落前提のファンドを組みます。

ソロモンがやったのはそれだけの話。
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この回答へのお礼

返信遅れて申し訳ありません。

日経平均が暴落した理由はわかりませんが、少なくともきっかけを与えたのがソロモンだってことは確かみたいですね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/11 13:56

バブルはその名のとおり、はじけるものです。

誰がどこで、バブルに帰属して、儲かると考えるほうが、おかしいのです。誰が仕掛けようか、そんなことより、それに惑わされ、のってしまうほうが、バブルを膨らませ、崩壊させるのです。世の中甘い話はないと思えばバブルを仕掛けたものがいても、バブルになりません。人のせいには出来ません。
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この回答へのお礼

質問はちゃんと読んでいただけたでしょうか?
・ソロモンブラザーズが過去に何をしたのか?
・何もしていないのならバブルがはじけた「原因」は何なのか?

お聞きしたいのはそこです。

とにかく回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/08 21:27

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